読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『あくむ』 井上 夢人  気持ちが悪い…

あくむ (集英社文庫)
井上 夢人 / / 集英社
スコア選択: ★★★






ホラーはホラーかもしれないけど、サスペンスだね。
現実と非現実の境目が分からなくなる恐怖三昧。
気持ちの悪~い怖さだった…。

4つの色でタイトル付けられた作品と、
インビジブルな作品からなる、5つのホラーストーリー。
描写も会話も、夢人氏の手にかかると妙にリアル。
映像がはっきり浮かんでしまうので、面白さが増します。


「ホワイトノイズ」
主役は盗聴器。
盗聴に病み付きになる男性の目線で描かれている。
盗聴によって出会った(?)女性が恐喝をされる。
彼は事件を阻止し、犯人を捕らえようとする、話。
きっと彼だけなのだ…と、読めはするが。
脳の神秘をも感じた。

「ブラックライト」
交通事故の被害者の目線で繰り広げられる、
ハラハラ&ドキドキの誘拐劇。
かと思いきや…。
死の宣告と同義なのね。
彼の身に、現実に起きている事件だ、と思ってあげたい。

「ブルーブラッド」
高校教師は世を忍ぶ仮の姿。彼は吸血鬼。
怖い。(?)
夢や妄想と現実の区別がつかなくなると、人はどうなるんだろう。
それにしても…血の描写が、たまらなく気持ち悪い。

「ゴールデンケージ」
一番のお気に入り。
対極に生きる兄弟の、生き方を綴った物語。
優等生の兄・賢介と、劣等生の弟・優介。
二人は二歳違い。 財閥の御曹司だ。
読み進むうちに兄弟其々に惹きつけられて、
結末には、空しくもなり唸ってしまった。
兄の状態は読めてしまったが、結末までは…。
ふと、読み返したくなる物語。

「インビジブル ドリーム」
駱駝座という劇団のカップルの物語。
彼女が見た夢が、彼の身に現実に起こるのだ。
予知夢? 正夢? 
夢と現実に微妙なズレがあるので…
何とも言えない、こじ付けのような共通性なので。
展開を予測できなかった。でもまさかナマコとは。
彼が、可哀相だった。


あっという間に読めるが、
全編を通して話も読めてしまうが、面白い。
ホラーの怖さはあまり無いが…
深夜に読むと、ちょっとは怖いかも(笑)。
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by merrygoround515 | 2007-06-18 10:50 | Book