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by merrygoround515

『死神の精度』 伊坂幸太郎   お気に入り♡

死神の精度
伊坂 幸太郎 / / 文藝春秋
ISBN : 4163239804
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死神は、この世の自殺と病死以外の「死」を全て扱っている。
不慮の事故や殺人事件など、突発的に起きる人間の死は、
実は全て、死神によって決定されているのです。

先ず、情報部から調査部に、割り当てた人物の情報が渡される。
調査部の死神は、一週間相手に接触し観察を続ける。
そして「可」もしくは「見送り」を報告書に記入し監査部に送る。
そして「可」の場合、8日目に「死」が実行される。
調査部の死神が割り当てられた人の「死」を見届けて、
死神の仕事が終了するのです。

主人公である死神(調査部在籍)の千葉が、
藤木一恵・藤田・田中聡江・荻原・森岡・古川朝美の6名に
一週間ずつ張り付いて、観察し、判断を下していく。
6つの人生を死神の視点で語る、6編の連作短編集です。

伊坂作品で、一番好きな作品! とにかく、一押しです。
未読の方は是非、来年の映画公開前に、ご一読ください。


死神である千葉のキャラクターが最高に面白い。
基本的に人間にはな~んの興味もない。
生きようが死のうが、一切お構いなし。
もちろん悲しみなど、ない。
それでも千葉は、一週間という期限内、しっかり調査を行うのです。
仕事は一生懸命する。というなんとも律儀な死神なのです。
中には、ろくに調査もしないで、
「可」をつけて送ってしまう死神もいるのに。

死神たちは、共通して音楽が好きだ。
ラジカセを見て「ミュージック!」と叫んだりする(笑)

私的には、床屋の話で始まって、美容院の話で終わることが好き。
ラストで待っていた状況には、参りました。(感服)
また、作中ずーっと雨が降っているのに(死神の千葉は、雨男なの)
とっても乾いた印象が残った作品です。絶妙なドライ感。
何故なのか…ついまた読み返したくなる作品です。


ラストの海岸のシーンは圧巻です。早く映像で観たい。
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by merrygoround515 | 2007-08-07 16:34 | Book