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by merrygoround515

『ガラスの麒麟』 加納 朋子  最高傑作!

ガラスの麒麟 (講談社文庫)
加納 朋子 / / 講談社
ISBN : 4062648865
スコア選択: ★★★★★




ある夜、1人の女子高生が殺された。
人通りの少ない道、お腹をナイフで刺されて。
女子高を中心に起こるさまざまな事件は、
全て1つの道へとつながっていきます…。

少女たちの不安定な心、危ういまでに繊細な心を
養護教諭の神野菜生子の温かな視線と言葉で、
細やかに描かれた6つの連作ミステリー。

本書のヒロインは、安藤麻衣子。17歳。
物語の始まりで、還らぬ人となり登場する。
しかし、始終、彼女が事件に絡んでくる。
彼女の生の声も、姿もない。様々な人々の
記憶の中に存在し、事件が展開している。
本書は彼女の物語だった。

ラスト、事件の結末には驚かされつつも、
「死」についてその本質を考えさせられた。
登場人物の放つ言葉の一つ一つが、胸に染み入ります。

どちらかと言えば、女性向きかもしれない。

これから17歳になる方、
リアルタイムで17歳の方、
そして、もちろんかつて17歳だった方
全ての女性へお勧めしたい。

著者は「自分が17歳のときに読みたい本」として
本書を書き上げたそうです。 感服。
17歳に贈る書籍の代表として、本書一押しです。


第48回日本推理作家協会賞受賞作。
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by merrygoround515 | 2007-09-07 20:17 | Book