読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『贈る物語 Wonder 』すこしふしぎの驚きをあなたに ☆三部作その②☆

贈る物語 Wonder すこしふしぎの驚きをあなたに (光文社文庫)
瀬名 秀明 / / 光文社
スコア選択: ★★★★★






第一作の綾辻氏の「Mystery」は、純粋に名作を編んでいた。
中高生より、むしろ大人向き。
大人に多い、短編が苦手な方でも、意外なほど、楽しめるはずだ。
傑作ばかりだものね。

本書 『 贈る物語 Wonder 』すこしふしぎの驚きをあなたに は、
綾辻氏とはジャンルが異なるが…何て言ったらいいか…
奇妙で奇妙で…???ばっかり(笑)  
でも、とてもワクワクさせられた♪  
そうか!
瀬名氏が中高生時代に出会って、影響を受けた作品ばかりだから…
ワクワクさせられたのかもしれない。ね!

それにしても、瀬名先生の文章が…
(教授の方がイイのかな?やっぱり博士かしら?先生でいいかぁ)
小説とは180度違って(笑)とても分かり易い。 
そして、とても優しい。 
別人とまでは言わないが、ソフトです。 
作品への、懇切丁寧な解説も見所のひとつ!いいですよ~♡
「はじめに」を読み出した途端、引き込まれてしまって…
ノンストップ状態に陥ったわ。
中でも私は『画家から作家へ 絵の贈り物』画・福田隆義氏が好き。
鳥肌ものです。 作家六人ごとに描かれた画と物語は、
神秘的な雰囲気に包まれ…酔えます。 読んでみてくださいね♪
収録作品には、コミックもあるの♪
最初から最後まで飽きることなく、気付いたら読了。
楽しめること、間違いなし!です。

綾辻氏同様に、瀬名先生のお言葉、引用します。
すごいですよ!  
以下読後…あなたは書店へ走ってしまうかもしれません。( v^-゜)イエィ♪


帯から :
「さあ、魔法の絨毯に乗って、一緒に不思議と驚きの世界へ旅しましょう。」

すこし不思議の奇妙な王国へ、ようこそ。
案内役を仰せつかりました瀬名秀明です。
ぼくは子供の頃から不思議な物語が大好きでした。
    ~~~中略~~~
クリスマスの季節にふさわしい、驚きに満ちた贈り物──
どんな本にしようかといろいろ考え、次の三つのテーマを絞りました。

1 子供時代の自分にプレゼントしたくなるような、
 ぼく自身がこれまで何よりも楽しんで読んできた物語。
 ですからぼくが少年時代に読んで感激した作品が大多数を
 占めています。
2 これから不思議の物語を読み始める人にも、
 すれっからしのファンにも、新しい物語の地平線を
 お見せできるような、そんなちょっと変わった物語。
 自らを枠に填めてしまうジャンル意識は
 とりあえずどこかへ置いてゆくのです。
3 大切な人に心を込めて贈ることができるような、
 いつまでも読んだ人の記憶に残るような、そんな素敵な物語。
 たとえ以前に読んだことがあっても、再読や三読が可能で、
 その度に楽しめる作品を選んだつもりです。

というわけで、
ミステリーの「贈る物語」を編まれた綾辻行人さんや、
ホラーの「贈る物語」を企画された宮部みゆきさんとは、
少々編纂方針が異なることをご了解ください。
なぜぼくだけややマニアック寄りにしたかというと、
これはSFというジャンルの特殊性に関わっています。
いまSF小説の「ど真ん中」といわれる作品ばかりを集めて
「贈る物語」として提供するのは、
あまり意味がないと思っているのです。
    ~~~中略~~~
ぼくの大好きな映画に、
ディズニーアニメの『アラジン』があります。
アラジンはお姫さまのジャスミンが眠っている寝室に忍び込みます。
そして魔法の絨毯に乗り、お姫さまに手を差し伸べるのです。
「ぼくを信じて」と。
    ~~~中略~~~
だからこの本の中で紹介しているのは、どれもアラジンが
「ぼくを信じて」といってお姫さまに手を差し出した、
あの瞬間を大切にしている物語なのです。
主人公がぼくたちを異世界に連れて行ってくれるのです。
あるいは世界がばくたちの知らない間にゆっくりと変化してゆくのです。
ですからぼくたちに必要なのは「おや、あちらは面白そうだな」
と思う好奇心と、「こいつは不思議だな」と思う驚きの心だけです。
常にこのふたつの心を持っていれば、いつだって一歩踏み出せますし、
アラジンと一緒に魔法の絨毯にも乗り込めます。
もちろん、本書に収められている物語は、
アラジンとお姫さまが見たような心地よいものばかりではありません。
ときには恐ろしいものもあるでしょう。でも、これだけは保証します。
ページを捲ればどれもdazzling(目もくらみそう)で、
every moment,red-letter(すべての瞬間が忘れられない)、
そんな a whole new world(すべて新しい世界)が
あなたを待っています。
魔法の絨毯に乗って、一緒に不思議と驚きの世界を旅しましょう。
新しい地平線を探しに行きましょう。
 心を込めて、この本をあなたに贈ります。




※ 以下、目次を♪


      はじめに

      第一章  愛の驚き
          『夏の葬列』  山川方夫
          『愛の手紙』  ジャック・フィニイ
          『窓鴉』  式 貴士
          『雨傘』  川端康成

      第二章  みじかい驚き
          『よけいなものが』  井上雅彦
          『蟻の行列』  北野勇作
          『絵の贈り物』  画=福田隆義
(藤沢周平、皆川博子、眉村 卓、佐藤愛子、河野典生、赤江 瀑)
          『雪に願いを』  岡崎二郎

      第三章  おかしな驚き
          『ニュースおじさん』  大場 惑
          『江戸宙灼熱繰言』  六代目冥王右団次

      第四章  こわい驚き
          『鏡地獄』  江戸川乱歩
          『托卵』  平山夢明

      第五章  未来の驚き、「私」の驚き
          『戦士たち』  光瀬 龍
          『ひとつの装置』  星 新一
          『太陽系最後の日』  アーサー・C・クラー
         
      おわりに
      文庫版あとがき




どちらかと言えば、男の子向きな感じですね。 
なかなか、ブラックです。
SF特有の「不思議=読後の奇妙感」が存分に味わえました。

最後に、
SFとは、「すこし(S)ふしぎ(F)」なのだそうですよ♪
将来、息子に読んでもらいたい、一冊です。
ちょっと残酷でもあるので、中学生からかな~?


アンソロジー三部作♪ラスト、
宮部みゆき女史による 『 贈る物語 Terror 』 は……
また、明日にでも。     
(( 予想通り…怖かったよぉぉ~。 ))  
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by merrygoround515 | 2007-02-08 23:35 | Book