読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『I LOVE YOU 』 祝・文庫落ち♪

I LOVE YOU (祥伝社文庫 ん 1-42)
伊坂 幸太郎 / / 祥伝社
ISBN : 4396333757
スコア選択: ★★★★




祥伝社の創立35周年記念として、
2005年に特別出版されたアンソロジー。
人気の作家・6名が描く恋愛作品集。
この度、刊行から丸二年が経過し… 
待望の文庫化と相成りました\^○^/

早速読みました。 
あっという間に読了してしまい…  
待ちかねていた分、淋しさを感じてしまった。


本命というか、
本書購入者の殆どが伊坂氏目当てなのでは?
1作目に収録されている『透明ポーラーベアー』が
伊坂幸太郎氏の作品です。

もちろん、
私も多分に洩れず、伊坂幸太郎目当てだったのですが…。
参りました。
侮るなかれ、6人の作家、皆どれも素敵なお話ばかり。

恋愛小説で、いいなぁ~と、素直に感じられたのは…
いつ以来だろう…。
ユーモアもあり、微笑ましい恋愛だったり、
とにかく、読んでいて心がウキウキ^-^
ハッピーになれる作品ばかりでした。 
どの作品も、登場人物の個性が光り輝いていましたね。
白を貴重とした装丁も、明るくてポップで、爽やかなイメージ。 
可愛らしい感じもまた、作品の雰囲気とぴったりでした。



「透明ポーラーベア」 伊坂幸太郎

シロクマに関する蘊蓄や、
ちょっとした小ネタが収束する形式は、
そうですね、ええ、楽しめました。
作品の中心は主人公のお姉さん。
でも、そのお姉さんは、既にいない。
なのに、これだけの存在感で影響をも与えるとは。強烈です。
伊坂氏、さすが。 
見事なまでの… 絶対にありえない… 
こんなステキな偶然が重なるものか…
でも、でもね、 それが、そう…  
とてつもなく心地よかった。



「魔法のボタン」 石田衣良

のっけから個性キャラ登場。  
失恋の痛手を癒せず悩む青年・隆介と、
根は、男性?のようなあっけらかんとした性格で、
子どものような可愛らしさがある萌枝。
そんな二人の、駆け抜けるような速さの恋愛模様は、
ただただ面白かった。
萌枝の性格・・・ 私に似てるわ。 
あっ、若~~~い頃の私にね。
読んでいると、飲みに行きたくてたまらなくなるよ。



「卒業写真」 市川拓司

スタバで偶然、9年ぶりに出会った同級生・渡辺くん。
彼女と渡辺くんは、
当時クラスにいたもう一人の渡辺くんの話をする。
だんだん明らかになる設定だが、
心理描写がなかなか面白可笑しかった。
彼女の視点だけで、
これだけの状況を描き出す文章力には感嘆。
しかし、作品内容は…妄想ダダ漏れっぽい感が…
無きにしも非ず。
私『今、会いにゆきます』は、好きではないの。



「百瀬、こっちを向いて」 中田永一

6編の中で一番好き。
伊坂氏目当てで購入したが、本作にKO(笑)
キャラが立ちすぎるほど魅力的なのは、
百瀬さんだった。(主人公の偽恋人役)
目立たない高校生の主人公、相原君。
あるとき、
幼馴染の先輩に頼まれ、偽装恋人の役をすることに。
憧れの先輩に頼まれたとはいえ、
なんとも不思議な三角関係に巻き込まれていく。
恋人のフリをしていて、
本当に相手のことを好きになってしまう。ってお話。
このジレンマはたまらないね~(苦笑)
ほおずきの花言葉に、ガツンときて、
野良猫のような目で…百瀬さんにシビレました。



「突き抜けろ」 中村航

恋愛というよりも青春小説ですね。
男三人のそれぞれの成長過程を楽しめました。
一風変わった木戸に振り回され、影響されつつ、
大野と坂本が成長していく。
鍋を囲み、飲んだくれながら3人で語るシーンは、
大学時代によくある風景だなぁ~と、
しみじみ感じました。
大野くんはあまり好きなタイプではないが…
物語の中ではいい味だしていました(笑)


「sidewalk Talk」 本多孝好

本書ラスト作にきて、
唯一の恋愛小説らしい恋愛小説ではないでしょうか。
離婚前の最後の食事をする夫婦のお話。
ナイーブな男性の描き方が実に本多氏らしい。
また、回想シーンの描き方が、上手いですね。
なんか、シャレていて、キラキラしてた。
物語はありきたりかなぁ~と、気を抜いてたら…
ラスト!
香水をつけてきた理由…(゚ーÅ) ホロリ とさせられてしまった。



豪華メンバーの手で編み出された恋愛のアンソロジー。
読後は爽やかな気分になりました。  


そういえば… 全員男性作家なのですね。
もしかしたらこれが、爽やかさの主因かしら?! ふふふ
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by merrygoround515 | 2007-09-10 14:48 | Book