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by merrygoround515

『翳りゆく夏』 赤井 三尋著

翳りゆく夏 (講談社文庫)
赤井 三尋 / / 講談社
ISBN : 406275469X
スコア選択: ★★★★




胸に響くものがありました…。



「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。
週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、
20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。
社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、
当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、
ついに“封印されていた真実”をつきとめる。
(「BOOK」データベースより)


とても読み易い! 
後半からはすーっと流れるように終盤までノンストップ。
実話以上のリアリティがあって鳥肌。
展開の早さ、構成が本当に上手い。
キャラの魅力にもどっぷりと嵌りました。
読ませる力は絶大ですね。

親の立場になって、唸り、苛立ち、叱咤激励し…
子の立場になって、エールを送り、号泣。号泣。号泣・・・

読み応えは充分。
人間ドラマの切なさで胸がいっぱいになってしまい、
気持ちを思うと・・・辛くて堪らなかった。


でもちょっと残念なことが。
ううむ。 なんて言ったらいいか…
伏線がね、ちょっと張られすぎていますね。
これでは途中で犯人が分かってしまう人も
多いのではないかしら。
ですが、登場人物の魅力に取り憑かれて、
物語にすっかり入り込んでいるはずなので(笑)
分かった上でなお、楽しめる作品でもあります。

東西新聞社の杉野社長、なかなか素敵です。ふふ



※第49回江戸川乱歩賞受賞作。
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by merrygoround515 | 2007-10-31 09:48 | Book