読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『麦の海に沈む果実』 恩田陸 (三月シリーズ)

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)
恩田 陸 / / 講談社
ISBN : 4062739275
スコア選択: ★★★★





『三月は深き紅の淵を』 を読後、次いで読んだ恩田作品。
二作品の連動した世界観を堪能し、今は幸せでいっぱい(笑)
あまり間を空けずに読んだこと、大正解だった(*^^)v

舞台は、北の地の湿原の只中にある青の丘。湿原の中の要塞。
そこは外界(世間)から閉鎖された全寮制の学園。
元修道院。その学園で起こる奇怪な事件の数々。
ファンタジックホラーであり、少女漫画的学園ミステリィだ。

この作品ほど、雰囲気で酔える(二日酔いまで!)作品には
今まで出会っていなかったと思う。
私の陳腐な感想やあらすじは無用ですね。
恩田女史の描く、暗い予兆を一読したら…
もうラストまで目が離せない。これは相当の筆力です。

登場人物たちのまとう繊細なオーラ…
広大な湿原で隔離された恐怖を感じるほどの孤立感…
世界最高水準の教育が受けられる環境なのに、常に
不安が漂う居心地の悪さ…
湿原の四季のうつろい…  風の音…
陸の孤島でありながらも、学園内で盛大に催される
西洋的で貴族的なイベントの数々…

読了した者のみが、この雰囲気を味わえます。
本書が、ファンサイトでダントツの一番人気を誇っている理由、
はっきり分かりました。恩田ワールドに完落です。


早急に 『黄昏の百合の骨』 を読まなければ。
[PR]
by merrygoround515 | 2007-11-16 09:01 | Book