読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『ボクの町』 & 『駆けこみ交番』 乃南アサ

ボクの町 (新潮文庫)
乃南 アサ / / 新潮社
ISBN : 4101425221
スコア選択: ★★★

駆けこみ交番 (新潮文庫 (の-9-35))
乃南 アサ / / 新潮社
ISBN : 4101425450
スコア選択: ★★★






まず、 「ボクの町」 から。

主人公は、高木聖大くん、174センチ66キログラム、23歳。
失恋後、悔しさから、警察学校に入学した。 現在、巡査見習い。
彼が研修で赴任した 「警視庁城西署・霞台駅前交番」 が舞台だ。

いまどきと言えるのか・・・ 志の低い若者なのか・・・
聖大くん、なかなかの問題児。
でも、同期の三浦君や直属の上司、宮永班長に導かれ、職務に目覚めるまでを
様々な事件や人間関係を通して描かれている。
ポリス・コメディの傑作!

終盤、同期の三浦君に起こる事故、そこから聖大くんの犯人逮捕への意気込みが
ビシバシ伝わり、夢中になって応援している自分に気付きました。
結果、大手柄に終るのですが、この事件には、もう一つスパイスが。
小桜先輩と聖大くんとの、これまた魅力的なコンビが用意されていました。
後は、読んでのお楽しみです。

読後は、それほど印象深いシーンもなく、面白おかしく、さらっと終った感が強かった。
でも、もし、息子や知人が将来警察官になりたい、と考えた時、
まず、本書を薦めたいと思います。  聖大くんは誰にでも共感できるタイプだと思うので。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


次いで 「駆けこみ交番」

言わずと知れた、「ボクの町」の続編だ。
驚いたことに、前作ではまだまだ未熟で、半端者だった聖大くんが、
確実に一回り、大きくなっていました(笑)。

物語は、新米巡査の聖大くんが、世田谷区等々力交番に赴任し、
単身で深夜の苦情処理を行っている場面から始まりました。
なかなか紳士的な対応が身に付いているではないか。  感心、感心。

本書は、聖大くんの警察人生物語(たった数ヶ月間だけだけど)が
時系列的に、4編収録されています。 (人生の放課後は、聖大くんは脇役です!)

「とどろきセブン」
 大金持ちの老婦人、神谷文恵を中心に結成されている老人グループ。
 聖大くん曰く、必殺仕事人。 様々なジャンルに富んだプロの集団だった。

「サイコロ」
 幼児虐待の現状に直面。交番では対処が不可能な状態だ。
 警察官として、悩む聖大くんの葛藤が、実にリアルです。

「人生の放課後」
 神谷文恵さんの15年前の人生模様から、“とどろきセブン”の結成秘話が
 一部、明かされます。  人生は深いです。

「ワンワン詐欺」
 飼い犬を誘拐し、保護をしたと偽ってある程度のお金を要求する事件が起こる。
 この事件では、交番勤務から外れ、一人の刑事とともに捜査を経験する聖大くん。 
 この老刑事との出会いは、聖大くんを警察官として見事に成長させました。

これまたあっという間に読了です。
聖大くんの成長に感心しながら、そうね…まるで母親の気持ちになって読み入りました。

将来、息子や知人が警察官になりたい、と言い出したら
必ず本書を読むように薦めたい、と強く思いました。
警察官のあるべき成長過程が、しっかりと描かれています。

まっ出来ることなら、息子には警察官にはなって欲しくはありませんが(苦笑)。
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by merrygoround515 | 2007-11-22 01:42 | Book