読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『Close to You 』 柴田よしき

Close to You (文春文庫)
柴田 よしき / / 文藝春秋
ISBN : 4167203111
スコア選択: ★★★





学生時代、同級生だった二人が、卒業後交際に発展し、結婚して5年。
完璧な DINKS(←死語だよねぇ) 生活をしていた草薙雄大と鮎美、33歳。
大企業のエリートサラリーマンの夫に、大手出版社の雑誌編集者の妻。
生活費は、お互いの給与から15万円ずつを宛がい、残りはそれぞれが管理。
基本、何もかもきっちり折半。食事はそれぞれが食べたい時に作りる。ほぼ別々だ。
そうじは週に一度、ハウスクリーニング業者に委託。
洗濯は妻、ゴミ出し、植木などの水やりは夫、あとは全て各自。共に悠々自適だ。

ところが雄大は、会社の派閥抗争に敗れ、職を失ってしまう。
今まで保たれていた生活のバランスが、片方から崩れ始める。
雄大は大荒れ生活へと転落。朝からパチンコに出かけ、毎夜酒に溺れる。
そんなある日、
泥酔状態で買い物(もちろん酒)に出かけた挙句、オヤジ狩りに遭う。
しかし、酔っていたため一切の記憶がない。 (〃´o`)=3 フゥ
怪我をした雄大を前に、鮎美は、「専業主夫」になって欲しいと告げたのだ。
いきなり「専業主夫」に、と言われ戸惑う雄大。そして彼を襲う、更なる災難。
ついに鮎美が誘拐・監禁され……。正体不明の悪意が牙を剥き始める。

ここから先は、
マンションという「社会」の中で孤立するエリート共働き夫婦の実状が現れます。
一昔前に流行った「ディンクス」vs「専業主婦」って感じでしょうか。

他人に迷惑を掛けず、真っ当に、極普通に生きているつもりでも…
あちこちで誤解が存在し、様々な面で思いもよらない恨みを買っていたり。
逆恨みからも逃れられず、また知らぬ間に言葉で人を傷つけていることもある。
そう気付かされたときの驚きと、後悔が…本書の全てだと思う。

また、働く女性に対しての警鐘と受け止められているようですが、
これは生きているのに最低限のことができていない、そんな人たち全てに向けた声。
どちらかというと家庭の入門書(笑)のような気がする。
仕事をしているから社会に貢献しているんだ、というのは、幻想なのかも。
主婦の仕事もそれなりに大変なのだ。 とにかく、足元の生活は大事にしないと、ね。

この物語は一体どう落着くんだろう?と、全く分からずに読み進んだ。
ラストは、ううむ…一応、納得。  
でも、犯罪の動機が、どうしても弱い。ゆるいんだ。 (恨むなら会長を恨むべきだろう。)
この誘拐の目的からみても、決してミステリィとは呼べそうもない。
だが、職場の対人関係を始め、マンションの住人や主人公を取り巻く面々が
本当にいそうなリアリティがあって、怖かった。


最後に本書のどうしても気になって仕方が無かった記述を(苦笑)。
「激ウマ」  「昼サロ」  「カウチポテト」    w(゜o゜)w いつの時代だ???
東京生まれ、東京在住の女子中学生なのに・・・「マクド」 ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ 
言葉の古さ、というか的外れさは・・・ 何とかならなかったのでしょうか。
柴田女史、イメージダウンですよ;;


でも、次は 『Miss You』 を読む予定です。懲りません、このくらいでは。 アハハ
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by merrygoround515 | 2008-01-11 08:20 | Book