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by merrygoround515

『枕草子REMIX』 酒井順子

枕草子REMIX (新潮文庫 さ 23-7)
酒井 順子 / / 新潮社
ISBN : 4101351171
スコア選択: ★★★★





誰もが古文の授業で必ず習う「枕草子」。
実のところ作者、清少納言については、殆ど知らなかった。
源氏物語ほどメジャーでないことも、影響あったかな。
そんな大した知識を持たない私には、最高の手引き書でした。\^○^/

著者と清少納言の対談(もちろん、おもいっきりフィクションです)を
ところどころに入れ込むセンスは流石です(笑)
「枕草子」の世界と、清少納言、作品の背景となる平安時代について
軽やかに語るエッセイ集。 清少納言にちなんだ京都ガイド付き。

「枕草子」を1段ずつ訳すのではなく、
必要に応じて、部分部分を抜粋(=REMIX)して紹介しています。
今までになかった斬新な紹介で、何よりとても楽しい一冊です。

一番面白く読んだのは、和歌について語っている部分。
ここで著者は、
平安時代の和歌は、現代のカメラ付き携帯電話のような役割を
していたのではないかと言っています。
この比較、とても面白かった。
現代の感覚に照らし合わせた平安の習慣の解釈、いやぁ~面白い。

平安時代には、
外出先で感じたことを、和歌に詠み、
日々の生活の中で、美しい!面白い!など、感じたことを和歌に詠んだ。
1000年以上の時がながれ…
現代の私たちは、実況中継のような状況報告や、
感動したことの数々を、携帯メールで送っています。

和歌も携帯メールも、心が動いたことに対して、
その気持ちを誰かと共有したい、という思いから
スタートしているところが、同じなのだそうです。
要するに、
≪カメラで写真に撮る≫代わりに≪和歌を詠んでいた≫ということ。

さらには、携帯メールを送った相手から、返信を期待するところも、和歌と同じ。
返信メールを出すときに
「何か気の利いた言葉の一つも返さねばならず、そのプレッシャーというか面倒さ」は
和歌の返歌にも通じるのではないか、
さらに送ってきた相手が大事な人ではない場合は
「”別に急がなくてもいいか”と思えてしまうのも、昔も今も変わらぬ点」
という著者の指摘も、とても面白く読めました。 ( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪


清少納言は
お洒落で 賢く ミーハーで 意地悪
そんな人だそうです。
まさに現代っ子と同じだわ(笑)


因みに著者と清少納言は、ちょうどピッタリ1000年の年の差だそうです。
1966年生まれの著者と966年生まれの清少納言… 凄い!



「枕草子」入門書として、最適です。
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by merrygoround515 | 2008-01-29 09:18 | Book