読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『最悪』 奥田英朗

最悪 (講談社文庫)
奥田 英朗 / / 講談社
ISBN : 4062735342
スコア選択: ★★★★★





勿論本書の存在は知っていた。 

何故、今まで未読だったのか…
自分で自分が信じられない。
著者の他作品には
手を出していながら、本書を未読だった。
私はマヌケだ。 
こんなにテンポ良く、リアリティに富んだ作品を
知らなかったとは。
自分が情けない(苦笑)


春一番が吹き荒れた休日、
数日かけて読み通そうと、気軽に手にした本書。
文庫なのに約650頁。(¥920円もした)
大層な厚みがあるのに…まさか一気読みとは。
予想もしていなかった。 実に不経済な本だわww

でも、大満足の一冊だった。


内容は…
堅実経営でバブル崩壊を生き抜いた、 零細工場の主、川谷信次郎。
銀行という堅実な職場にありながらも、 人間関係に恵まれない女、藤崎みどり。
パチンコとカツアゲを生業に 転落人生を歩む青年、野村和也。
この主要3キャラの、ある一時の人生が舞台であり、 本書の全て。
この3人それぞれの視点で、入れ替わり立ち代り物語は進む。

分厚い本書を持ちながら、グイグイ引き込まれ読み進んだ。
3人の人生に襲い掛かるように振りかかる
俄かに信じられない災難と不運の連続。
しかし、不思議なほどリアリティがあるのだ。
まるでノンフィクションのよう。
3人が実在している錯覚をも、覚えたwww 

読みながら誰もが気付くことなのだが…
3人の接点を、 今か今かと心待ちにしてしまう展開なのだ。
しかしこの3人!
なかなかニアミス以上近付かない。  
いつ出会うんだ、いつ出会うんだ、 ワクワクしながらも、
次第にイライラ。
気付くと後半に突入していた。(〃´o`)=3 フゥ

が、しかし、期待させ、待たせるだけのことはある。
3者3様の災難が、やがて1つに収斂していく様は、圧巻。
とにかく繋がり方を深く考えている暇がない。
なんで?とか思いながらも中断することが出来ない。
この展開の早さこそ、まさにジェットコースター!!!
しかし、念願の接点は全体の5/6以降(苦笑)。 
ラストまで、息をする暇もなかった感じだわwww

最高です。 最高の犯罪心理小説。

しかし、よくこの設定と展開を思いつきますよね。
サブキャラなんて完全に、こういった人いる!だもの。
人物描写の詳細さと、凄まじいリアリティを、
読みながら、はっきりと映像で楽しめる作品だ。


読まなきゃ、買わなきゃ、損しますよ。
未読なんて、“最悪”だよ。
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by merrygoround515 | 2008-02-25 09:25 | Book