読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『空の境界』 (上・中・下) 奈須きのこ

空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)
奈須 きのこ / / 講談社
ISBN : 406275892X
空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)
奈須 きのこ / / 講談社
ISBN : 4062759209
空の境界 下 (3) (講談社文庫 な 71-3)
奈須 きのこ / / 講談社
ISBN : 4062759462






スコア選択:★★★★★


二年間の昏睡から目覚めた少女・両儀 式が
記憶喪失と引き換えに手に入れた、
あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。
浮遊する幽霊の群れ。人の死を蒐集する螺旋建築…。
この世の存在のすべてを“殺す”、
式のナイフに映る数々の怪異。
非日常の世界は、日常の世界と溶け合って存在している―。
―あの伝説の同人小説の講談社ノベルス化が満を持して成就。

2年間の昏睡の後遺症として記憶を失い、
この世のあらゆるモノの死を視ることのできる
“直死の魔眼”を手に入れた少女・両儀 式を襲う数々の怪異。
死そのものを体現化した太極の結界。
永遠を求める魔術師。
そして再来する殺人鬼―。
式を苛む“殺人衝動”の赴く先に、
真実を告げる記憶の境界が開かれる―!?

※NOVELS(上・下)の内容を引用 (「BOOK」データベースより)



私の奈須氏デビューは、『DDD』でした。 (感想は、ここ♪と、ここ♪
その後あまり時をおかず、本書が文庫落ちに。
三冊とも一応、刊行日に購入。
しかし、なかなか手をだせず…待機モード。
(上)を2月27日に、(中)を2月29日に読了。
そして、(下)を、3月5日に読了。   
随分時間を要してしまいました。
でもまぁ、これでも最短だったのですが。 ふふふ
『DDD』でも存分に堪能しているが、
奈須氏の描く独特な世界観に魅了され。。。
殺戮のグロさも、なんのその!素直に楽しめました。

でも、二作品目だからこそ、感じたことがあります。
もし、奈須氏作品デビューが本書、という人は、
この作品の世界観を理解するには、時間がかかると思う。
決して読みやすい文章ではないからです。
何ていうか…ちょっと癖が強いかも。
物語の展開速度も、ページ数の多さにしては…
それほど驚く速さでは、ないですし。
とりあえず、その辺りを、覚悟して手にして欲しい。

あらすじは、上&中の引用と
ここや、アマゾンなのどレビューを参照ください。
ネタバレをしたくないので、割愛。あえて内容には触れません。

物語は、全七話の構成。
「1 俯瞰風景」「2 殺人考察/前」「3 痛覚残留」 =(上)
「4 伽藍の洞「」」「境界式」「5 矛盾螺旋」 =(中)
「6 忘却録音」「境界式」「7 殺人考察/後」「空の境界」=(下)
章番がないものは、外伝ですね。

その一話一話には、“概念”のストーリィがあり、
また別に、しっかりと全話を貫く一本線が引かれています。
伏線が多々存在し、テーマが縦軸として存在する、
作品全体で一環したひとつのストーリィとなっています。

そして、全ての伏線と
伏せられていたテーマの意味が明かされる、ラスト!
いや、驚きました。
その終結の仕方には、人間としての感動がありました。
その上、(ラストの)切なさときたら…。  
思わず(゚ーÅ) ホロリ。
“概念”云々だけではなく、
切な~い恋愛小説としても、魅了されました。


追記したいのは、文庫三冊の解説。
(上) 綾辻行人氏  
    とても本書を分かりやすくしてくれています。
    個人的に面白かったのは、
    『DDD』を読み、
    「文章の操り方にプロの風格が出てきた」と
    おっしゃった箇所(笑)
(中) 菊池秀行氏
    (中)ということもあるのか、月並みでした。
    (生意気言ってすみません)
(下) 笠井潔氏
    凄い、のひと言。
    本書からこれほどの解説を書けるなんて!
    才能をしっかり感じました。
    ちょっと小難しい感はありますが、
    一読の価値は十二分に。
    NOVELS(上下)も笠井氏なんですね。
    是非、立ち読みしてみたい。


う~ん、悩んだが、記します。
惜しむらく… まぁいろいろありましたが
「てにおは」を、ね。直せなかったのかなぁ。  
もう少し文法も、学んで欲しいかな。
あと、説明が無駄に多く、ちょっと先が読めてしまうことも。




さて、次は何を読んだらいいかしら。
『DDD』 3巻、早く出ないかなぁ~~~。
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by merrygoround515 | 2008-03-06 11:33 | Book