読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『木曜組曲』 恩田陸

木曜組曲
恩田 陸 / / 徳間書店
ISBN : 4198610932
スコア選択: ★★★★





『夏の名残りの薔薇』を読了後
恩田女史を続けて読みたくて
積読を漁りました。
発見したのが、本書 『木曜組曲』。

雰囲気も作風も全く前読作とは異なったこと、
内容の濃度も全く違ったこと、
今は、良かったのか悪かったのか、よく分からない。

一晩経過して言えることは、
本書、とってもシニカル。  アハハ

とにかく簡単に言うと、
女性が五人集まり(俗に言う、おばちゃん達だねぇ)
三日間、食べて飲んで、飲んで食べる。
べらべらしゃべって、日常に帰っていくお話。
まあ、それだけではないけれど、ね。 へへ;

内容は(笑)
耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。
時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。
ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、
出版プロダクション経営の静子。
なごやかな会話は、
謎のメッセージをきっかけに、いつしか告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。
はたして時子は、自殺か、他殺か―? 気鋭が贈る、長篇心理ミステリー。
(「BOOK」データベースより)


そう、もちろん、本書はミステリィなので
おしゃべりで終るものではない^^;
その中に、有名女流作家の自殺、という
底辺ともいえる大前提を設定し、
その作家の血縁者並びに近しい人間を配置。
作家が薬物死したのは四年前。
「うぐいす館」と呼ばれる彼女の邸宅で。
その場に居合わせたのが、前述の五人の女性たち。

彼女達は時子を偲び、
翌年から「うぐいす館」に集うことにしていた。
物語は、
四年前の事件(?)を解明させるべく展開していく。
偲ぶ会も四年目にして馴れ合い、単調化気味。
その日の朝、
贈られた花束と添えられたメッセージカードから
四年前の、検証が始まった。

本当に観劇をしているような作品だった。
場面があまりに動かなすぎて、
リビングでのワンシーン、ワンシーンが
終始舞台上で行われているような感じだった。

でも、流石は恩田女史だけのことはあって、
女性特有の心理戦の楽しみがテンコ盛り。
また、女性ばかりだからなのか
とても分かりやすい言葉と、語りばかりだった。
誰か一人に感情移入することなく、
全員の立場になって、考え、疑い、飲みました(笑)
そして、それそれの感性によって、
時子という人をイメージすることができた。

五人の思考、駆け引き、言葉の選択、言葉の切り出し方・・・
とにかく楽しい。 
美味しい料理とお酒がちゃんと小腹が空くころに登場する。
登場人物が四人まで作家(物書き)、
残るひとり(えつ子)は、敏腕ベテラン編集者。
この設定も面白かった。 
よくまぁ、こんな魅力的な物語が書けるものです。
感心してしまった。  あ~面白かった。

気分がスグレナイとき、読み返したい作品になりました。



恩田女史は、誰に一番自分自身を反映させたのだろう。
ビール党は絵里子なので、絵里子かな? いや、安易過ぎだ(笑)
あまり大きな共通点が感じられなかったから…
きっと全員に、どこかしら投影したのでしょう、ね。

あっそういえば私、
木曜日が一番好き、って感覚、よく分からない(笑)
やはり金曜日が一番好きだもの!



昨日、積読から 『まひるの月を追いかけて』 も発見。
次は、一人称を堪能したいと思います(*^^)v
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by merrygoround515 | 2008-03-21 11:49 | Book