読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『氷菓』 米澤穂信

氷菓 (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信 / / 角川書店
ISBN : 4044271011
スコア選択: ★★★★




いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。
あるはずの文集をないと言い張る少年。
そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。
何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、
なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を
次々と解き明かしていくことに。
さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!
第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。
(「BOOK」データベースより)

好きですね。
米澤氏、四冊目となりましたが、
これまでのところ外れがない! \^○^/
本書、特に好きだなぁ。
多少無理があったり、キャラに頼りすぎた感はあるが、
全体的な観点から評価すると、いい!とてもいいのだ!(笑)

本書は、
高校を舞台にした、人の死なない日常系ミステリィ。
人が死なない分、謎解きに緻密さが求められるジャンルだが、
謎の提示の仕方から、解決するまでの運びの巧みさ、
高校での部活の描写、その殆どが見事だった。

舞台となるのは、神山高校の古典部。
この高校の文化祭は、地元では有名。\_(・ω・`*)ココ重要!
そんな訳で、それぞれの部の活動が、とても活発な高校だ。

主人公・折木奉太郎(新入生)が、同校OGの姉から指示を受け、
廃部寸前の「古典部」に入部するところから物語りは始まる。
「古典部」と古典部員を中心に、
様々な謎解きが散りばめられていた。

謎を解決するのは、もちろん主人公の折木奉太郎。
僅かな手がかりから、
持ち前の頭脳で解決を導き出す、安楽椅子探偵だ。
部員は、主人公の他に三人。
千反田える(ちたんだ)。
黒髪の美少女。成績優秀。名家のお嬢様だ。
奉太郎の親友の福部里志。 
手芸部にも所属。ひと言で言うなら、人間データベース。
そして、
奉太郎とは小・中学校と同じクラスだった、幼馴染み。
毒舌な図書委員、伊原魔耶花(漫画研究会とかけもち部員)。
以上、総勢四人。

でもって謎は、
地方の高校という舞台レベルにぴったりなスケール。
青春ミステリィとして、絶妙な趣です、ね。
部室に知らぬ間に閉じ込められた謎。
毎週金曜日になると、貸し出され、同日返却される謎。
そして、三十三年前にこの高校で起きた事件の謎。

また、主人公・奉太郎くんの省エネキャラがイイのだ!
「やらなくてもいいことなら、やらない。
       やらなければいけないことは手短に、だ」
このモットーは、拍手ものだね。
とは言っても…
いい若い者がこんなこと言っていいのか? アハハ
あと、ヒロイン・千反田えるちゃんのね、
好奇心爆発モードがまた可愛い。
彼女の「わたし、気になります」結構ツボでした(笑)
他の登場人物も青春していて、何気に微笑ましかった。

事件の真相を含んだラストは素晴らしい余韻を残してくれました。
「カンヤ祭」という学園祭の別名、
「氷菓」という周到なタイトル。
すぐには忘れられない作品になりました。

どうやら本書は「古典部」シリーズというらしい。
第二作 『愚者のエンドロール』   〆(・_・ )メモメモ
急いで購入しなきゃ! ε=ε=ε=ヘ(* - -)ノダッシュッ!!


※本来ならば、評価は⑤をつけたい作品なのです。
 ただ、三十三年前の事件の概要と、「氷菓」の意味、
 主人公より先に、閃いてしまいました(笑)
 評価⑤を、④にした、大きな理由です。 m(_ _)m
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by merrygoround515 | 2008-04-03 11:44 | Book