読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『犬はどこだ』 米澤穂信

犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)
米澤 穂信 / / 東京創元社
ISBN : 4488451047
スコア選択: ★★★★





何か自営業を始めようと決めたとき、
最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。
しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。
そこで調査事務所を開いた。
この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、
ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。
それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、
失踪人捜しと古文書の解読。
しかも調査の過程で、
このふたつはなぜか微妙にクロスして―
いったいこの事件の全体像は?
犬捜し専門(希望)、
二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。
『さよなら妖精』で賞賛を浴びた著者が
新境地に挑んだ青春私立探偵小説。
(「BOOK」データベースより/単行本)


主人公は私立探偵。
今までの著作とは打って変わって
予想外のハードボイルド。
ハードボイルド大好き! ははは
なので、思いっきり嵌りました。

「犬」捜しにこだわりながら、
調査事務所を開業したはずなのに
いきなり人捜しの依頼を受けてしまう…。
が、もちろん、断れない主人公(笑)。
25歳のくせに、
やけに無気力で疲れた感じの紺屋長一郎だ。
いきなり紺屋の前に現われた
後輩・半田平吉(ハンペー)は、ガチガチの探偵志望。
憧れの探偵になりたいので雇ってくれと言い出す。
紺屋とは逆に、ヤル気マンマンなところがイイ。
探偵になりたい!と言うのだから、その熱意はすごい。
ちょこちょことハードボイルド気取って、笑わせてくれる。
打ち合わせの喫茶店で「ドライマティーニを」とか(笑)。
妄想にロマンを託して仕事に励む、ナイスキャラです。
でも意外に真面目でしっかりしているので、
私の中では、好感度が上がりっぱなしだった。

本書の魅力は、全体を漂う雰囲気だ。
その抜群の雰囲気の源は、
紺屋とハンペーが、それぞれに語る一人称。
上手い、としか言いようがない。
結末への展開なんて、もう、お見事!としか言えません。
紺屋が夜な夜な相談するチャット仲間の存在も
なんとも言えない絶妙な空気を出しています。

<白袴>助かります。心強いです
<GEN>まあ、大船に乗った狸のつもりでいてください


それぞれに調査を始めた、
失踪人探しと古文書解読という二つの依頼が、
最後には一つの事件に行き着いていく。
二件の依頼は、関係がありそうなことは、
殆ど初めから提示されているのに…
なかなかどうして簡単には繋がらないのだ。 
繋がりそうで繋がらない…紺屋とハンペーの会話が
ハラハラしながらも面白くて。最高です(笑)。
いつ、どんな風に繋がるのか?
その一点に興味をそそられて、ぐいぐいと引き込まれた。

序盤は比較的地味~な展開だったので
終盤のあれよあれよと解かれたテンポある展開に
思いっきりヤラレマシタ。。。
期待通り!
スッキリまとまったラストが訪れたのだから。
スッキリと言っても、インパクトは大!
紺屋くん、尊敬します。 あはは
このラストは本当にいい。大好きです(笑)


これは早くシリーズ化して欲しいな。
シリーズ化の要素もテンコ盛りだったもの。
いつ頃刊行なのかしら。 
期待して待ちたいと思います。


次は、
古典部シリーズ第二弾『愚者のエンドロール』。
実は先日第三弾も購入済み!
楽しみだなぁ~(^▽^)
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by merrygoround515 | 2008-06-23 11:46 | Book