読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

カテゴリ:Book ( 159 )

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一 / / 集英社
ISBN : 4087471985
スコア選択: ★★★☆(3.5かな…)




九歳の夏休み、少女は殺された。
あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく──。
こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような
四日間の冒険が始まった。
次々に訪れる危機。
彼らは大人たちの追求から逃れることができるのか?
死体をどこへ隠せばいいのか?
恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を
驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。
(「BOOK」データベースより)


なんて言ったらいいのか…
とにかく上手い言葉が見つからなくて。
読後一週間も過ぎた今、勢いに任せて書くことにした。(4月3日現在)


確かに上手い。 素晴らしい観点。
それも17歳という年齢の男性が書き上げたのだから、
尚のこと、凄さは増す。
解説では、
小野不由美女史がベタ褒め&絶賛しっ放しでしたが、
どうしても素直に賛同できない自分がいました。  
何故なのだろう…か。


考えてみると…
作品の展開も結末も、凡そ先に読めてしまったことが、
最大の原因ではないかと、思う。
最も、サラーっと読んでしまった私がイカンのだが。
きちんと熟読すれば、女史の言わんとする
著者の驚異的な描写力、観察力や構成力や得がたい個性を
感じることができたのではないだろうか。

また、言い訳でもなんでもないが、
乙一氏の著書を、既に何冊も既読だ、ということも…
大きな要因だと思う。
このデビュー作より、遥かに近年の作品のパワーの方が上だ。
その素晴らしい筆力と発想力に圧倒され、
著書を読み進んできたのだから。

もっと早く・・・
ないし一番最初に、本書で乙一氏に出会っておけばよかった。
後悔先に立たず。・゚・(*ノД`*)・゚・。


一読後私は、表題作よりも 「優子」 の方が好きでした。
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by merrygoround515 | 2008-03-26 12:35 | Book
きいろいゾウ (小学館文庫 に 17-3)
西 加奈子 / / 小学館
ISBN : 4094082514
スコア選択: ★★★★★




夫の名前は無辜 歩 (むこ あゆむ)、
妻の名前は妻利 愛子 (つまり あいこ)。
お互いを 「ムコさん」 「ツマ」 と呼び合う都会の若夫婦が、
田舎にやってきたところから物語は始まる。
背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、
周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう
過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。
夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、
ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。
それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった──。
(「BOOK」データベースより)


本書を一言でいうならば、極上の恋愛小説。 
ただただ、素晴らしかった。 たっぷり癒されました。

前半は村での暮らしぶりが楽しく展開される。
魅力的な登場人物が、物語をよりほんわかした雰囲気に導いている。
いつもズボンのチャックが「ぼっかり開いている」アレチさんと、セイカさんの老夫婦、
お隣の駒井さん夫婦とチャボのコソク、
そして駒井さん家で一時的に暮らしている、登校拒否の小学生・大地くん。
ムコさんが働く老人ホーム「しらかば園」の事務員、平井直子さんとその孫・洋子ちゃん。
洋子ちゃんは、都会から来た大地に、本気で恋しているんだ。
小さな村での小さな出来事が、ほのぼのとユーモアをもって描かれていて面白い。
また、ただでさえ大人びている大地くんが成長していく過程は、見逃せない!

ツマは、動植物と言葉を交わしたり、見えないものが見えるという、
不思議なチカラを持った人。
そしてそんなツマが、出会った犬や庭の木々につける名前が最高!
肝油ドロップの缶を、頭から被り、取れなくなったところを助けた犬は、カンユさん。
隣で飼われているチャボのコソク(姑息だからなのだ!)や、
海で出会ったゴールデンレトリバーは、飼い主の苗字(妻鹿)から、メガデス。
どこからこんな発想が出てくるんだろう。
また、名づけの場面が、笑えるのだ。(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!!

ツマが一人で、野良犬のカンユさんや蘇鉄のヨルと交わす会話は
とてもユニークであり、寂しげでもあり、そしてとても優しい。
時に幻想的でもあり、それがこの作品の大きな特長なのではないかな。

後半はぐっとシリアスな展開に変わる。
ムコさんがかつて愛した女性が前面に出てきて…
ツマの精神が日に日に病んでいく姿が徐々に描かれていく。
静かな恐怖も感じた。
ツマの心の奥底に潜んだ悩みやとまどいを、率直に表したところは、
実に読み応えがあった。
とても静かなのに、大きく、激しく心を揺さぶられるのが不思議だ。

そしてラストに向かって
「本当に大切なものなんて、たったひとつしかない」
そのことに、ふたりが気づく時がくるのだ(感涙)。



この作品を語るに、外せないのが、
挿入されている 「きいろいゾウ」 の童話だ。
この童話は、本篇の重要なキーとなっている。
なぜこの物語が挿入されているのか、最後に分かるのだが、
それは読んでのお楽しみ。 感動倍増の根源なのだ。
夫婦になって、
まだお互いに気付いてない奇跡があるなんて!素敵過ぎます。


※西さん、三冊読了。  「あおい」<「さくら」<「きいろいゾウ」  となりました。
※挿入された物語 『きいろいゾウ』 の絵本が刊行されました。
  欲しいなぁ。
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by merrygoround515 | 2008-03-26 12:27 | Book
テアトル東向島アカデミー賞 (集英社文庫 ふ 24-1)
福井 晴敏 / / 集英社
ISBN : 4087461378
スコア選択: ★★★★





『テアトル東向島アカデミー賞』
それは著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭。
受賞作は血をかきたてる爆発アクション、スペクタクルが中心で、
使用された火薬量とアドレナリン分泌量が評価の重要基準となる。
世の女性たちよ、この孤独な男の魂の叫びを聞け。
あなたの彼氏もホントはこんな映画が大好きなのだ! 
なにげに渾身、人気作家が綴る怒濤の映画日記。
美川べるの描き下ろしツッコミマンガ付き。
(「BOOK」データベースより)


福井晴敏氏の軽快な語り口で書かれたオレ的映画評論。
『テアトル東向島アカデミー賞』とは、
著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭のこと(笑)。
作品評論の合間に、セルフ・ツッコミとして存在する(全9作)
美川べる嬢の四コママンガがあり、これがまた素晴らしい存在感。
とにかく、笑えます。  ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
(特に「カリオストロの城」が好きwww)

実は本書、福井氏の映画をベースにした、日記です。
決して本格的な映画評論とは…言えません(笑)。
(作中で著者自身も、はっきりおっしゃっています)
全79話(81作品)に及ぶ、
著者の熱~い感想と、ちょっとした日常や時事ネタは、
それぞれ2~4ページにこぢんまりとまとめられているので
気軽に読め、家事の合間や待ち時間にぴったり。
読了までに4日ほど要しましたが、あっという間でした、ね。

「終戦のローレライ」、「亡国のイージス」、「戦国自衛隊1549」などの
製作秘話や、裏話が盛り込まれていたのは、著者のファンとして、ちょっと感動。
またラストを、
私の大好きな『ブレイブハート』で〆たところに拍手喝采。


しかし、
福井氏がこんなにも映画好きだったとは、知りませんでした。
未見作は思ったより少なかったので(それでも2割弱は、未見)
著者の見解に、頷いたり、首を傾げたり。 
でも、同感、同感!って賛同した作品が多かったことは、事実です。
しみじみ同世代なんだなぁ~と、実感。
間違いなく同時期に、同じ作品を観て、生きてきています(笑)。

が、やはり性別の差もさることながら、作品に対する思いには
やはり温度差がありました(笑)。
私の好きな作品は、私なりの見所が有り、著者とは合わない・・・。
こんな映画だったかな???というのも、ちらほら&しばしば。

読んでいて、私も映画日記を始めたくなりました。 ふふふ

その前に読まず、
未見の中から 「テルマ&ルイーズ」 を観たいかも。
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by merrygoround515 | 2008-03-21 22:17 | Book

『木曜組曲』 恩田陸

木曜組曲
恩田 陸 / / 徳間書店
ISBN : 4198610932
スコア選択: ★★★★





『夏の名残りの薔薇』を読了後
恩田女史を続けて読みたくて
積読を漁りました。
発見したのが、本書 『木曜組曲』。

雰囲気も作風も全く前読作とは異なったこと、
内容の濃度も全く違ったこと、
今は、良かったのか悪かったのか、よく分からない。

一晩経過して言えることは、
本書、とってもシニカル。  アハハ

とにかく簡単に言うと、
女性が五人集まり(俗に言う、おばちゃん達だねぇ)
三日間、食べて飲んで、飲んで食べる。
べらべらしゃべって、日常に帰っていくお話。
まあ、それだけではないけれど、ね。 へへ;

内容は(笑)
耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。
時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。
ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、
出版プロダクション経営の静子。
なごやかな会話は、
謎のメッセージをきっかけに、いつしか告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。
はたして時子は、自殺か、他殺か―? 気鋭が贈る、長篇心理ミステリー。
(「BOOK」データベースより)


そう、もちろん、本書はミステリィなので
おしゃべりで終るものではない^^;
その中に、有名女流作家の自殺、という
底辺ともいえる大前提を設定し、
その作家の血縁者並びに近しい人間を配置。
作家が薬物死したのは四年前。
「うぐいす館」と呼ばれる彼女の邸宅で。
その場に居合わせたのが、前述の五人の女性たち。

彼女達は時子を偲び、
翌年から「うぐいす館」に集うことにしていた。
物語は、
四年前の事件(?)を解明させるべく展開していく。
偲ぶ会も四年目にして馴れ合い、単調化気味。
その日の朝、
贈られた花束と添えられたメッセージカードから
四年前の、検証が始まった。

本当に観劇をしているような作品だった。
場面があまりに動かなすぎて、
リビングでのワンシーン、ワンシーンが
終始舞台上で行われているような感じだった。

でも、流石は恩田女史だけのことはあって、
女性特有の心理戦の楽しみがテンコ盛り。
また、女性ばかりだからなのか
とても分かりやすい言葉と、語りばかりだった。
誰か一人に感情移入することなく、
全員の立場になって、考え、疑い、飲みました(笑)
そして、それそれの感性によって、
時子という人をイメージすることができた。

五人の思考、駆け引き、言葉の選択、言葉の切り出し方・・・
とにかく楽しい。 
美味しい料理とお酒がちゃんと小腹が空くころに登場する。
登場人物が四人まで作家(物書き)、
残るひとり(えつ子)は、敏腕ベテラン編集者。
この設定も面白かった。 
よくまぁ、こんな魅力的な物語が書けるものです。
感心してしまった。  あ~面白かった。

気分がスグレナイとき、読み返したい作品になりました。



恩田女史は、誰に一番自分自身を反映させたのだろう。
ビール党は絵里子なので、絵里子かな? いや、安易過ぎだ(笑)
あまり大きな共通点が感じられなかったから…
きっと全員に、どこかしら投影したのでしょう、ね。

あっそういえば私、
木曜日が一番好き、って感覚、よく分からない(笑)
やはり金曜日が一番好きだもの!



昨日、積読から 『まひるの月を追いかけて』 も発見。
次は、一人称を堪能したいと思います(*^^)v
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by merrygoround515 | 2008-03-21 11:49 | Book
夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)
恩田 陸 / / 文藝春秋
ISBN : 4167729024
スコア選択: ★★★★★




先日、マイミクさんよりオススメいただいた本書。
昨日一日中雨模様だったので、
家族で“雨読”を決め込みました(笑)

内容は、
沢渡三姉妹が山奥のホテルで毎秋、開催する豪華なパーティ。
不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。はたして犯人は──

そう、舞台は山奥のクラシックなホテル。
閉鎖された感じの館で起こる変死事件?!
わぁ~いいじゃないかぁ~!本格ぽくて。 素敵~(笑)

と、こんな取っ掛かりだったのに
私、読後、しばし放心状態に陥りました。
本書の揺らいだ世界観、漂う濃密な雰囲気… 
恩田女史の見事な筆致と相まって、心地よ~く酔えました。


『麦の海に沈む果実』や『黄昏の百合の骨』、
三月シリーズを愛しているんです。 
理瀬が好きで、好きで、大好きなんです。
『黒茶・・・』は宝ものですし(〃▽〃)
マイミクさんもそこのところを知った上で、
本書をオススメしてくれたのですよ。  よって期待大!!

前述の通り、放心状態になったわ。 
ええ、期待通り(笑)。いや、期待以上の作品でした。
どっぷり、すっかり魅了され、
山頂のクラシカル・ホテルから、簡単には帰って来れなかったし、
桜子さんに感情移入してしまって、すぐには抜けられなかった(苦笑)。


本書は、第一変奏から第六変奏という
六つの変奏から構成されており、
六人のそれぞれ異なった視点で語られ、
都度変化する相関!  まさに変奏。 上手いですね~。
現実と幻想(いや妄想かな?)の間で、
錯乱させられながらも、大いに魅了されまくった(笑)。

また、三人称多視点という演出は、
グランドホテルという舞台をますます現実化してくれた。
その上、主要登場人物は六人+三人と、捕らえやすい人数(笑)
それぞれの繋がり方、人間関係、その関係性においても
効果絶大だった。
男女の距離感の描き方といったら、それはもうピカイチ。
本来ならドロドロするはずの関係性なのに、
何故なのか、サラッと乾燥していて、嫌悪感が生まれない。
恩田女史の筆致のなせる業、深~く、感心させられました。

ラストの記憶の操作・・・ 身震いが起きました。
でも…何故ラストがあの人なのか? ちょっと腑に落ちない。
やはり、三姉妹の誰かにして欲しかったかも。
それじゃ、ダメだったのかしら、ね。 うむむ。。。




作中で物語と並行するように引用されている書籍があります。
『去年マリエンバートで/不滅の女』 (アラン・ロブ=グリエ著)。
映画 『去年マリエンバートで』 を元に書かれた作品らしいのですが
残念ながら映画そのものを見たことがありません。
『夏の名残りの薔薇』 が 映画 『去年マリエンバートで』 から
どのくらい影響を受けているのか、全く分らないのが残念です。
(本書内での引用箇所が多すぎて、途中何度もイラっとしましたww)

まぁ、機会があったらレンタルしてみようと思います。
と言っても(何とな~くですが、フランス映画だからなのか…)
あまり、その映画に興味が持てないので、悩んでいます(苦笑)。
その映画・・・面白いのかしら???

巻末に杉江松恋氏による
評論とインタビューが収録されています。
インタビューは恩田女史の人間性が表れていて、
もしかしたら…
本編より楽しめてしまう人がいるかもしれない、
って思ったほど、面白かったです(笑)。
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by merrygoround515 | 2008-03-21 09:31 | Book
ナラタージュ (角川文庫 し 36-1)
島本 理生 / / 角川書店
ISBN : 4043885016
スコア選択: ★★★★★




祝★文庫化
\^○^/待ちわびました!
発売後、慌てて買いました(笑)。

読後、文庫落ちなど待つのではなかった、と深く後悔。
素晴らしかった。
島本女史、初読作品でもあるが、ついていきます!
一作目から、ついていく宣言は、時期尚早かな?
まぁ、今後のことは、追々ね。


恋愛小説を好むタイプではないが
決して嫌いではない。 薦められればガンガン読むし
評判を目にすると、自分も評価したくなる。

この作品も、普通の恋愛モノだろうと、高を括っていた。
それなのに・・・
プロローグのセリフから一気にやられました。
もうこれ以上の作品はない!って言えるほどの
正統派恋愛小説だった。

設定から人物像、主人公を取り巻く環境に
登場人物たち全て、が何一つの違和感なく、綴られてる。
とても細かく、くどいほどに緻密な描写なのに
サラッとしていて、不思議。 リアルすぎるんだ。

過去(学生時代など)、一人暮らしの経験のある人も、
今現在、一人暮らしをしながら学んでいる人も、
主人公達の生活には、共感三昧ではないだろうか。
私自身、懐かしさと、本書との邂逅が相まって、
物語の世界にどっぷり、はまり込んでしまった。

人を愛するとは、どういうことなのか。
少なからず答えの一部は、本書にあります。

言葉がなくても、真意を感じることが出来る相手って、
人生の中で、そう何人もめぐり合えるものでは、ないですよね。

ラストの泉の涙に、最近感じたことの無い
苦しい情が溢れました。 
あまりに綺麗な恋愛関係(純愛というい意味ではありません)の所為なのか
読後の爽快さが、また不思議な作品です。

これは、ちょっと忘れられない作品になりました。



しかし、平成12年に刊行された単行本を、
平成20年に文庫化って、随分な時間を要したのね。うむ、何故?
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by merrygoround515 | 2008-03-19 13:06 | Book
どんなに上手に隠れても (講談社文庫)
岡嶋 二人 / / 講談社
ISBN : 4061854348
スコア選択: ★★★★





多くの人が出入りするテレビ局から、白昼、売り出し中の歌手が誘拐された。
しかもその直前、この誘拐を暗示する奇妙な匿名電話が警察に入っていた。
芸能プロやCMのスポンサーたちの対応、駆け引き、警察の地道かつ執拗な捜査、
そして事件の驚嘆すべきトリックまで、リアルに描ききった傑作長編推理。
(「BOOK」データベースより)

東野氏は、
岡嶋二人さんの作品の中で、特に本書がお好きだそうだ。 
で、お二人と話をしている時に
「この作品大好きなんですよ」と、言ったところ
「じゃ、書いてー解説、今度文庫になるんだ」と。
なんとも安易な展開で・・・事が運ばれたそうです。 アハハ
それにしても東野氏、ちょっと本書を褒めすぎです…ね(笑)


読んでいて、事件そのものの緻密さには感心していたが
作中の刑事が漏らしていたように
最初から、どこか狂言誘拐のような感じが漂っていました。
誘拐事件は単純な金銭目当てではなく・・・
何か利害関係が??? それとも人間関係の縺れか???
ついつい、先読みしようと思考回路をグルグル。

考え出してからは、物語の展開も然ることながら
犯人(というか黒幕、ね)当てに躍起になってしまった(笑)。
芸能プロや広告界の実像には、驚くほどのリアル感があり、
事件の背景などは、読んでいるというより、
ドラマを観ながら犯人探しをしている気持ちになった。

結果、ほぼ犯人は当てました。
と言っても、ねぇ。。。 
「株」やカメラマンの不信な行動が出始めてから、思い当たったので
勝負は、引き分けかな(笑) 
失礼^^ゞ

あまり、ハズレ作品の無い作家さんですから、
あっという間に読めるし、それなりに楽しめるし…
本書も、私的には大満足です!



さて、黒幕は、だ~れだ?!  
お楽しみください。
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by merrygoround515 | 2008-03-19 12:32 | Book
B型自分の説明書
Jamais Jamais / / 文芸社
ISBN : 4286032027
スコア選択: ★★★






□「変」て言われるとなんだかウレしい。
□自分ルールがある。
□密かに負けず嫌い。でもバレバレ。
□あまり人になつかない。
□でもなつくと、とことん。
□地味でめんどくさい作業を楽しめる。
□説明書読まないのにだいたい分かる。


はてさて、あなたはいくつ当てはまりました?



私はB型。
一般的な血液型分類だと、B型は
「ジコチュー」「マイペース」など…
あまり良いイメージではない。
『B型自分の説明書』(Jamais Jamais)を
チラ見して、何か良いイメージでも持てるかな?
と、立ち読みしてみた(笑)。
実のところ、B型というのは
「ガラスのハートの持ち主なのである」 (本書)。
( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪ ( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪ アハハ
本当に気軽に手にしただけなのに (ヒヤカシ気味w)
立ち読みだということも忘れ
「わかる、わかる、わかるわぁ~!」と
若干興奮しながら、読んでしまいました(苦笑)。


B型の人は自分の本性を良く知るために、
B型以外の人はもっとB型のことを知るために、
試しに手にとって見てはいかがでしょう。
多分B型じゃない人が読んでも…
それなりに当てはまることが多いのではないかな?
と思うけれど(笑)  どうだろう。
ちょっとした暇つぶしにでも!

1 本書の使い方
2 基本操作―自分/行動
3 外部接続―他人
4 色々な設定―傾向/趣味/特技
5 プログラム―仕事/勉強/恋愛
6 トラブル・故障した時は―自己崩壊
7 メモリー・その他―記憶/日常
8 その他シミュレーション―その時B型なら
9 計算の仕方―B型度チェック


立ち読みでも十分ですが、
ついニヤニヤしてしまいますので・・・
B型の方は特に気をつけてくださいね。


B型以外の人が読んで…面白いと感じるのか、
それははっきり言って謎ですが。 ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
ちなみに私の夫(A型)もチラっと読んでくれましたが、
「全然わからない…。」と言っていたwww
確かに…
A型の人にはあまりぴったり来ないかもしれない。


著者はO型。 本書の一番の驚きだったかも。
本書、手元に欲しいな。
笑いたくなったら、サッと手にしたい(笑)。
買って来ようかな。
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by merrygoround515 | 2008-03-17 12:17 | Book
フォー・ユア・プレジャー (講談社文庫)
柴田 よしき / / 講談社
ISBN : 4062738171
スコア選択: ★★★★






無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。
彼に持ち込まれた人探しは、やがてクスリがらみの危険な仕事に発展する。
その上、最愛の女性・理紗が行方不明に…。
次々に襲いかかる無理難題と戦う心優しいハードボイルド探偵に、明日はあるのか!?
読み始めたら止まらない傑作シリーズ第2弾。
(「BOOK」データベースより)


前作 『フォー・ディア・ライフ』 の続編。 (感想は ここ♪
無認可保育園の園長、
花咲慎一郎=ハナちゃんの探偵物語、第2弾!
シリーズ物なので、とても入りやすかった。
また登場人物も気心の知れた人ばかりなので
まるで連続ドラマを観ているような錯覚さえも(笑)

今回は、前作よりかなり忙しく、またかなり危険!
ハナちゃんに与えられたタイムリミットは24時間。
時間内に、僅かな手がかりと、少ない情報から
真犯人を探し出さなければならないのだ。

面白かった~。なれた所為もあるだろうが、
あっという間だった。 2時間半くらいだったかも。

今回は、
ハナちゃんの元妻、弁護士の麦子さんもしっかり登場!
にこにこ園でコロッケまで作ってた。 
元夫婦だけど、この二人は本当にいい関係だ。 
う~ん、微笑ましいぞ。
それと忘れてはならないのが…
ハナちゃんの恋人・理沙と(理沙は今回、誘拐されたの!)
奈美先生の対面シーン! 
でも…奈美先生には、もっと嫉妬してほしかったな。
あと、初登場の元・同期の斉藤!今はヤクザですって。
どうしてハナちゃんの周りには元・警察官が現れるのか…
類は友を呼ぶのでしょうか。
今回はこの斉藤がネック。 
簡単に言うと彼の命を助けるため、24時間以内に
殺人を犯した真犯人を探し出さないとならないのだ。
ハナちゃんに24時間で捜査を依頼し、
犯人探しが出来なければ、斉藤を殺す!と
言っているのは、極悪非道の山内~!!!!!!!
でも今回は、山内の人間性を楽しめたwww インテリだし。
ハナちゃんと山内の会話も、城島との会話のように面白かった。
あっ、何気に今回の城島さんは、いい人が目立ってた。
女性読者ファン、また増えたのではなかろうかwww

好きなセリフや名言がとても多い作品。
作者の訴えかける「ストーカー」の犯罪意識にも、グッときた。

でも私のツボは 『走れメロス』  ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
もうハナちゃんには悪いが、大爆笑してしまった(爆)

柴田さんのラストへ向けた、偶然の多さや繋げ方の無理矢理さ…
無理があるのにも拘わらず、気にせず終結させるところ、
二作目にして、好きになってしまったかも。
批判する気には、全くなれない自分が、嘘みたいだ(笑)


唯一の惜しむらくを挙げるなら
美貴子かな。
何故なんだろう、産むことを決めた美喜子に、
違和感がある。 安易な感じがして、説教したくなったwww
けれど…
今はそうして産まれてくる子供…多いのかもしれないな。



第三弾 『シーセッド・ヒーセッド』 いつ文庫落ちするのかな。
なかなか文庫落ちしない作家さんなんですよねぇ;;
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by merrygoround515 | 2008-03-07 11:41 | Book
空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)
奈須 きのこ / / 講談社
ISBN : 406275892X
空の境界 中 (2) (講談社文庫 な 71-2)
奈須 きのこ / / 講談社
ISBN : 4062759209
空の境界 下 (3) (講談社文庫 な 71-3)
奈須 きのこ / / 講談社
ISBN : 4062759462






スコア選択:★★★★★


二年間の昏睡から目覚めた少女・両儀 式が
記憶喪失と引き換えに手に入れた、
あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。
浮遊する幽霊の群れ。人の死を蒐集する螺旋建築…。
この世の存在のすべてを“殺す”、
式のナイフに映る数々の怪異。
非日常の世界は、日常の世界と溶け合って存在している―。
―あの伝説の同人小説の講談社ノベルス化が満を持して成就。

2年間の昏睡の後遺症として記憶を失い、
この世のあらゆるモノの死を視ることのできる
“直死の魔眼”を手に入れた少女・両儀 式を襲う数々の怪異。
死そのものを体現化した太極の結界。
永遠を求める魔術師。
そして再来する殺人鬼―。
式を苛む“殺人衝動”の赴く先に、
真実を告げる記憶の境界が開かれる―!?

※NOVELS(上・下)の内容を引用 (「BOOK」データベースより)



私の奈須氏デビューは、『DDD』でした。 (感想は、ここ♪と、ここ♪
その後あまり時をおかず、本書が文庫落ちに。
三冊とも一応、刊行日に購入。
しかし、なかなか手をだせず…待機モード。
(上)を2月27日に、(中)を2月29日に読了。
そして、(下)を、3月5日に読了。   
随分時間を要してしまいました。
でもまぁ、これでも最短だったのですが。 ふふふ
『DDD』でも存分に堪能しているが、
奈須氏の描く独特な世界観に魅了され。。。
殺戮のグロさも、なんのその!素直に楽しめました。

でも、二作品目だからこそ、感じたことがあります。
もし、奈須氏作品デビューが本書、という人は、
この作品の世界観を理解するには、時間がかかると思う。
決して読みやすい文章ではないからです。
何ていうか…ちょっと癖が強いかも。
物語の展開速度も、ページ数の多さにしては…
それほど驚く速さでは、ないですし。
とりあえず、その辺りを、覚悟して手にして欲しい。

あらすじは、上&中の引用と
ここや、アマゾンなのどレビューを参照ください。
ネタバレをしたくないので、割愛。あえて内容には触れません。

物語は、全七話の構成。
「1 俯瞰風景」「2 殺人考察/前」「3 痛覚残留」 =(上)
「4 伽藍の洞「」」「境界式」「5 矛盾螺旋」 =(中)
「6 忘却録音」「境界式」「7 殺人考察/後」「空の境界」=(下)
章番がないものは、外伝ですね。

その一話一話には、“概念”のストーリィがあり、
また別に、しっかりと全話を貫く一本線が引かれています。
伏線が多々存在し、テーマが縦軸として存在する、
作品全体で一環したひとつのストーリィとなっています。

そして、全ての伏線と
伏せられていたテーマの意味が明かされる、ラスト!
いや、驚きました。
その終結の仕方には、人間としての感動がありました。
その上、(ラストの)切なさときたら…。  
思わず(゚ーÅ) ホロリ。
“概念”云々だけではなく、
切な~い恋愛小説としても、魅了されました。


追記したいのは、文庫三冊の解説。
(上) 綾辻行人氏  
    とても本書を分かりやすくしてくれています。
    個人的に面白かったのは、
    『DDD』を読み、
    「文章の操り方にプロの風格が出てきた」と
    おっしゃった箇所(笑)
(中) 菊池秀行氏
    (中)ということもあるのか、月並みでした。
    (生意気言ってすみません)
(下) 笠井潔氏
    凄い、のひと言。
    本書からこれほどの解説を書けるなんて!
    才能をしっかり感じました。
    ちょっと小難しい感はありますが、
    一読の価値は十二分に。
    NOVELS(上下)も笠井氏なんですね。
    是非、立ち読みしてみたい。


う~ん、悩んだが、記します。
惜しむらく… まぁいろいろありましたが
「てにおは」を、ね。直せなかったのかなぁ。  
もう少し文法も、学んで欲しいかな。
あと、説明が無駄に多く、ちょっと先が読めてしまうことも。




さて、次は何を読んだらいいかしら。
『DDD』 3巻、早く出ないかなぁ~~~。
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by merrygoround515 | 2008-03-06 11:33 | Book