読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

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『最悪』 奥田英朗

最悪 (講談社文庫)
奥田 英朗 / / 講談社
ISBN : 4062735342
スコア選択: ★★★★★





勿論本書の存在は知っていた。 

何故、今まで未読だったのか…
自分で自分が信じられない。
著者の他作品には
手を出していながら、本書を未読だった。
私はマヌケだ。 
こんなにテンポ良く、リアリティに富んだ作品を
知らなかったとは。
自分が情けない(苦笑)


春一番が吹き荒れた休日、
数日かけて読み通そうと、気軽に手にした本書。
文庫なのに約650頁。(¥920円もした)
大層な厚みがあるのに…まさか一気読みとは。
予想もしていなかった。 実に不経済な本だわww

でも、大満足の一冊だった。


内容は…
堅実経営でバブル崩壊を生き抜いた、 零細工場の主、川谷信次郎。
銀行という堅実な職場にありながらも、 人間関係に恵まれない女、藤崎みどり。
パチンコとカツアゲを生業に 転落人生を歩む青年、野村和也。
この主要3キャラの、ある一時の人生が舞台であり、 本書の全て。
この3人それぞれの視点で、入れ替わり立ち代り物語は進む。

分厚い本書を持ちながら、グイグイ引き込まれ読み進んだ。
3人の人生に襲い掛かるように振りかかる
俄かに信じられない災難と不運の連続。
しかし、不思議なほどリアリティがあるのだ。
まるでノンフィクションのよう。
3人が実在している錯覚をも、覚えたwww 

読みながら誰もが気付くことなのだが…
3人の接点を、 今か今かと心待ちにしてしまう展開なのだ。
しかしこの3人!
なかなかニアミス以上近付かない。  
いつ出会うんだ、いつ出会うんだ、 ワクワクしながらも、
次第にイライラ。
気付くと後半に突入していた。(〃´o`)=3 フゥ

が、しかし、期待させ、待たせるだけのことはある。
3者3様の災難が、やがて1つに収斂していく様は、圧巻。
とにかく繋がり方を深く考えている暇がない。
なんで?とか思いながらも中断することが出来ない。
この展開の早さこそ、まさにジェットコースター!!!
しかし、念願の接点は全体の5/6以降(苦笑)。 
ラストまで、息をする暇もなかった感じだわwww

最高です。 最高の犯罪心理小説。

しかし、よくこの設定と展開を思いつきますよね。
サブキャラなんて完全に、こういった人いる!だもの。
人物描写の詳細さと、凄まじいリアリティを、
読みながら、はっきりと映像で楽しめる作品だ。


読まなきゃ、買わなきゃ、損しますよ。
未読なんて、“最悪”だよ。
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by merrygoround515 | 2008-02-25 09:25 | Book
KY式日本語―ローマ字略語がなぜ流行るのか
北原 保雄(編著) / / 大修館書店
ISBN : 4469221961
スコア選択: ★★★






つい、つい、出来心で購入してしまった^^;
でも、面白い!
いくら覚えても、使う先がないという現実は、侘しいが…
何気に勉強になった気がします。

ダーリンにメールで問題出そうかしら。 ふふふ
怒られるだろうなぁ。


何年か未来、本書の扱いに興味があります(笑)。
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by merrygoround515 | 2008-02-25 09:20 | Book
ミスティー・レイン (角川文庫)
柴田 よしき / / 角川書店
ISBN : 4043428073
スコア選択: ★★★




恋に破れ仕事も失った茉莉緒は若手俳優の雨森海と出会い、
彼が所属する芸能プロダクションに再就職することになった。
だが、喜びも束の間、ロケ現場で殺人事件が発生、海に嫌疑がかけられる。
海のマネージャーとなった茉莉緒は愛する人を守るために、
見えない悪意と戦う決意をした!ふたりの恋の行方は?
そして、殺人事件に隠された悲しい真実とは?
愛に仕事に奮闘するひたむきな女性の姿を描いた恋愛ミステリー。
(「BOOK」データベースより)



この作品は、ミステリィとかではなく、
茉莉緒という一人の女性の成長物語ですね。
海という役者さんの成長物語でもあるし…。

殺人事件や事件性の強い事故や、自殺未遂…
ミステリィ要素は、たくさんあるのだ。
が、なぜだろう…。
ミステリィの顛末に期待をしてしまうと、肩透かしを食らう。
実際、犯人も予想がついてしまうし。
(犯人の背景にある展開は、なかなかです!)
やはり、茉莉緒や海の生き方、二人を取り巻く恋の行方が
気になり、事件を重要視できなかった。
とは言っても、事件があってこそ楽しめた展開。
芸能プロダクションの実像さながら、魅力的な物語でした。

柴田さんの文章って、本当に読み易くい。驚くほど。
500ページ近い作品なのに、あっという間なんだもの。
それにしても、柴田さんの書く女性って本当に素敵ですね。
リアル感があるからなのか、いちいち自分に重ねてしまいます。
だから、共感し易くて、応援してしまうの。
最後の主人公の決断には、思いがけず涙してしまった^^;


一読後、芸能界通になった気に、なれる作品です(笑)。



次は、ハナちゃんにしよう!
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by merrygoround515 | 2008-02-17 20:57 | Book
デッドエンドの思い出 (文春文庫)
よしもと ばなな / / 文藝春秋
ISBN : 4167667029
スコア選択: ★★★★






よしもとばななさんを読んだのは大学生以来。
本書を手にしたきっかけは、書店でふっと…
合田ノブヨさんの装画の暖かい雰囲気が目に留まり、
あとがきに書かれた
「これまで書いた自分の作品の中で、いちばん好きです。
 これが書けたので、小説家になってよかったと思いました。」
という著者の一文に惹かれて。

「哀しい予感」や「キッチン」。
「うたかた/サンクチュアリ」や「TSUGUMI」など
初期の作品は読破しています。
彼女の文章はとても優しい。 単に読み易いのではなくて、
ひと言ひと言に言霊を感じるのです。
ただ読み易いと感じる文体の作家さんは、大勢います。
でも、ばななさんはなんかこう…一味違うのですよね。
う~ん、私だけの感覚かもしれませんが^^;

今回、本書を読んで、サラッとした読後感だったのですが、
よくよく考えてみると(レビューにしようと思い立ち、思考してみると)
全5話の短編集なのですが、
なんとも悲惨な悲劇がベースになっていたことに気付き、
実に驚かされたんです。

「幽霊の家」 「おかあさーん!」 「あったかくなんかない」
「ともちゃんの幸せ」 「デッドエンドの思い出」  の全5編。
巻末には 「あとがき」 & 「文庫版あとがき」。

一話では、一酸化炭素中毒で死んだ老夫婦。
二話では、毒入りカレーを食べてしまった不運な出版社の女性編集員。
三話では、母親に無理心中させられてしまう少年。
四話では、母親から虐待を受けていた過去を持つ女性。
五話では、父親に幼少の頃、監禁された過去のある青年。
ほら、すごいでしょう^^;
日常とはかけ離れた悲劇のオンパレード。

でも、読み終わり、改めて考えてみると…。
それぞれの悲劇の感じ方、受け方が、悪くない。悪くないのだ。
ばななさんは、様々なネガティブな世界にいる主人公を、
闇雲にそこから脱却させようとするのではなく…
先ずは、悲劇の中にどっぷりと身を置くことを必要とし、
その中で、自然に浄化されるまで、浄化させるまで待たせるの。
自然な浄化によって、きちんと悲劇を受け入れて、乗り越えてから
生きて行く姿を、書きたいのだなぁ。 と、思いました。


五話の 「デッドエンド(袋小路)の思い出」 で、
主人公・横山ミミ(25歳)は、
婚約者からある意味では突然の(笑)、婚約破棄を言い渡されました。
現実を上手く受け止められず、しばし日常から逃れることを望みました。
そして、おじがオーナーをしているバー「袋小路」の2階に、仮住まいすることに。
そこで、お店の雇われ店長、西山君と出会ったのです。
彼は子どもの頃、母親に捨てられ、父親に軟禁生活を送らされた過去がある。

若くして何かを悟った感が漂う西山君がガイドとなり、
ミミは、新たな人生の一歩を踏み出すのです。 

この西山君の説得が、実に素晴らしい。
世間知らずだった自分を恥じるミミに、西山君は言いました。

「いい環境にいることを、恥じることはないよ。武器にしたほうがいいんだよ。
 もう持っているものなんだから。
 君は、帰って、またいつか誰かを好きになって、いい結婚をして、
 お父さんとお母さんと交流を絶やさず、妹とも仲いいままで、
 その場所で大きな輪を作っていけばいいんだ。
 君にはそういう力があるし、それが君の人生なんだから。
 誰にも恥じることもないよ。相手が君の人生からはじき出されたと思えばいい。」
グッときました^^;

ミミは西山君と別れ実家へ戻ると決めたとき、
どうしようもない気持ちだった私に神様がふわっとかけてくれた毛布のように、
たまたま訪れた日々なのだ…。 と、幸せいっぱいに感じました。
「一生感謝してるし、一生忘れない。」  
陽だまりを感じる物語でした。


本書は、作品としてとても暗い。
決してハッピーエンドとは言えない物語ばかり。
でも、前向きな姿勢は一貫しています。
それが全体を明るく、暖かいものに感じさせているのかしら、ね。


これが書けたので、小説家になってよかったと思いました。

この言葉の持つ“魔力”に魅せられました。
何度も読み返してしまう作品になりそうです。



次は、以前からちょっと気になっていた… 
『アルゼンチンババア』 を読んでみよう。 
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by merrygoround515 | 2008-02-16 12:47 | Book
少女には向かない職業 (創元推理文庫 M さ 5-1)
桜庭 一樹 / / 東京創元社
ISBN : 448847201X
スコア選択: ★★★★★






「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。
 夏休みにひとり。それと、冬休みにもうひとり。」

この作品は、この最初の一行が全てなのです。
でもって、本書のテーマは完全犯罪なのです。

とは言っても、当初私は、
まさか本当に殺してるとは思いもせず、何かの比喩だと思っていた。
でも…彼女は本当に、夏休みと冬休みに一人ずつ、人を殺した。
それを知っているのは、全然親しくなかったクラスメイトの宮乃下静香だ。
本書は、葵と静香の戦いの記録、と書いてあるが、
実際は、葵の一人称なので「葵の戦い」と「殺人者の葛藤」という感じだった。

主人公・大西葵は、13歳という本当に微妙で多感な年齢。
特に女の子は、大人により近くなりつつある時期でもある。
男の子とのバランスが、最も悪いのも、この時期だ。
例えどんなに大人びても、大人の作った社会の中でしか、
生きることのできない世代の子供たち。
この時期の女の子の内面、不安定な心情、とりとめのない行動を、
著者は見事なまでに、その繊細さをも、描いている。

複雑な家庭環境、閉塞的な島での生活、母親が抱える人生。
不安定な繋がりで維持されている友人関係、アイデンティティーが、
葵の言葉によって絶妙に表現され、人間の怖さ、弱さ、悲しさが…
本書を一環して貫いている。 心にズシンとくる重さがあるんだ。

内容には触れないが、とにかく葵は人をふたり殺したんだ。
これが意味するものを、葵と一緒に悩み、考えて欲しい。

なんとも救われない話だったが、ラストシーンはなかなか。
この結末には、ちょっとホッとさせられましたね。
でも、本書… 決してミステリィじゃない! よね??



※主人公が殺人に使用した武器、"バトルアックス"。
 作中に出てくる購入先の武器屋さんのサイトはこちら ☞ 山海堂
 ホントにあったのね(笑)。
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by merrygoround515 | 2008-02-13 19:44 | Book

「太陽がいっぱい」
・太陽がいっぱい
・大脱走
・ドラゴン怒りの鉄拳
・酔挙
・荒野の七人
・戦場にかける橋(クワイ河マーチ/テーマ曲)
・シンシナティキッド
・風と共に去りぬ
・死亡の塔(サイテーの映画としてあげられてます)
・太陽がひとりぼっち
・ロッキー、ロッキー2

【僕と龍一の殿堂入り映画】
・マッドマックス
・ニューヨーク1997
・カリオストロの城
・蘇る金狼
・アルカトラズからの脱出
・13日の金曜日
・ハロウィン
・シャイニング
・グロリア
・戦場の犬たち
・ブルースブラザーズ
・ワイルドギース
・ロンゲストヤード
・チャンプ
・ダーティーハリー
・ジャッカルの日
・スーパーマン
・ワイルドパンチ
・エクソシスト
・オリエント急行殺人事件
・エマニエル夫人
・グローイングアップ
・がんばれ!ベアーズ
・暁の七人
・オデッサファイル
・猿の惑星
・カプリコン1
・ジャガーノート
・セルピコ
・突破口!
・ジャグラー
・ニューヨーク25時
・フレンチコネクション
・ゾンビ
・ナバロンの要塞
・大列車作戦
・大十七捕虜収容所
・スティング
・ミスターブー
・片腕ドラゴン
・ロイドの要人無用
・天国二人道中
・天国から来たチャンピオン
・鷲は舞いおりた
・特攻大作戦
・ポセイドンアドベンチャー
・ジョーズ
・タクシードライバー
・駅馬車
・アラビアのロレンス
・夜の大走査線
・暴力脱獄

・スターウォーズ/ジュダイの復讐
・トップガン
・ローマの休日
・ジュニアボナー



「ドラゴン怒りの鉄拳」
・フライングハイ(85分間笑い続けたコメディ) 
・路上
・去年マリエンパートで
・アレンギンスバーグ
・ゴダール
・キングピン/ストライクへの道
・LOVE GO GO
・パットマン将軍の犬
・エレファントマン
・がんばれ!ベアーズ


「恋のためらい/フランキーとジョニーもしくはトゥルーロマンス」
・フランキーとジョニー



「ペイルライダー」
・悪魔のいけにえ
・ナインハーフ
・アラビアのロレンス
・トゥムレイダー
・大脱走
・ローマの休日



「愛の泉」
・最終絶叫計画
・フィラデルフィア(律子の好きな映画)
・24(ケン坊の好きな映画!?)
・天空の城ラピュタ(リカの好きな映画)
・ローリングサンダー
・キルビル1.2
・ジャスティス
・ニューシネマパラダイス
・ショーシャンクの空に(司の好きな映画)
・雨に唄えば
・天国二人道中
・スターウォーズ(テーマ曲)
・プロジェクトA(テーマ曲)
・ローマの休日



ざっとこのくらいかな? 全96本 (*^^)v 

※「ローマの休日」のみ、重複しています。 
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by merrygoround515 | 2008-02-12 16:07 | 作家・書物 e.t.c. 

『映画篇』 金城一紀

映画篇
金城 一紀 / / 集英社
ISBN : 4087753808
スコア選択: ★★★★★






読後…
一体何作の映画が出てきたのだ?と、思い、調べたら…
なんと、96本だそうだ。 (><;
それにね、金城氏…
年間300本もの映画を見るのだそうですよ。 すごいなぁ。


金城さんの映画に対する愛が詰まった物語。
実際の映画のタイトルで編まれた5編の短編集。
でも、5つの物語は少しずつリンクしています。
共通しているのが、
夏休み最後の8月31日(日) 18時から区民会館大ホールで行われる
「ローマの休日」 の上映会(入場無料)。
最後の「愛の泉」で開催迄の経緯が語られています。
全ての物語に関係し、そしてそこに終結しているのです。
読後は皆、映画のチカラを再確認させられること、間違いありません。

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「太陽がいっぱい」
僕のデビュー小説の映画化が決まり、撮影現場を訪れた。
駆け寄ってきた女の人。彼女は僕の本名を呼び、
自分は「永花(ヨンファ)」だと名乗った。
久しぶりに出合った小学生の頃の同級生。
訪ね損ねた「龍一(リョンイル)は?」の質問。
龍一は中学時代たくさんの映画を一緒に観た友人。
龍一の人生も関連させながら、
僕の小学生~中学、高校、大学、社会人…
そして作家への道のりと友情の物語。


「ドラゴン怒りの鉄拳」
買い物から戻ると、夫が寝室で自殺していた。
夫の第一発見者となったショックと、
製薬会社に勤めていた夫が薬害事件に関わっていたのでは?
とのマスコミの取材攻勢に疲れ果て、何ヶ月も引きこもりの生活を続けていた。
夫が延滞したビデオをレンタルショップへ返却に出かけ、
そこから彼女の人生が一変する。
学生アルバイトの鳴海が、毎日お薦めのビデオを貸してくれるようになる。
そのお薦め映画により、心の底から笑った私。
それから鳴海のお薦め映画を観る日々が続いた。
オーソドックスな内容なのだが、
ラストの「闘う準備はできた。」と、人生に立ち向かおうとする勇気が素晴しい。
爽快感たっぷり。


「恋のためらい/フランキーとジョニー もしくはトゥルーロマンス」
隣の席の石岡と最初に交わした言葉は
「一番好きな映画ってなに?」だった。
そのまま夏休みに入り、8月31日石岡から電話があり映画を一緒に見た。
そして打ち明けられた石岡のとんでもない計画。
スリリングで何故か可愛らしい復讐劇。
"出て行きたい"と思っている二人の、恋のような友情のような関係が面白い。


「ペイルライダー」
夏休み最後の日、
今日も僕は自由研究「映画ランキングベスト50」の製作の為
レンタルビデオ屋にDVDを借りに行く。
店を出たところでクラスのいじめっ子に囲まれた時、
大きなバイクに乗ったパンチパーマのおばちゃんに助けられた。
ハーレーダビッドソンFXSローライダーを乗り込なす
オバチャン・ライダーと少年の心の触れ合い物語。
しかしおばちゃんは、ある決心をして、この町に来ていた。
おばちゃんの胸に秘めた決心とは…。 
おばちゃんの過去には、グッときた。 (゚ーÅ) ホロリ


「愛の泉」
愛するおじいちゃんが亡くなり、元気をなくたおばあちゃんを
元気付けるべく、5人の孫がなんとかしなきゃ!と立ち上がる。
かおるの提案で、
おばあちゃんとおじいちゃんの思い出の映画を
おばあちゃんに見せてあげることに。
僕はプロデューサーを頼まれた。
孫5人の健闘ぶりとおばあちゃんへの愛が眩しいほど。
笑いあり、感動あり。 涙と笑がテンコ盛りです。
笑い泣きからティッシュが手放せなくなり、
最後はポロポロ涙が…止まらなかった^^;





全編通して、泣いて、笑って、切なくて…。 
最終話「愛の泉」を読み終えると、心がほかほか。
誰もが、笑と涙と感動を覚えることでしょう。
何度も読み返したくなる作品ですね。
とにかく、上手い。 上手いなんてもんじゃないわ!
それに、確かに「救い」の物語です。
寒い冬、心から暖かくなれる本書、特にお薦めです!





★以下5編のタイトルになった映画のジャケ画像★

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by merrygoround515 | 2008-02-12 14:42 | Book
フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
柴田 よしき / / 講談社
ISBN : 4062733064
スコア選択: ★★★★






新宿二丁目で無認可だが最高にあったかい保育園を営む男
花咲慎一郎、通称ハナちゃん。
慢性的に資金不足な園のため金になるヤバイ仕事も引き受ける
探偵業も兼ねている。
ガキを助け、家出娘を探すうちに巻きこまれた事件の真相は、
あまりにも切なかった…。
稀代のストーリーテラーが描く極上の探偵物語。
(「BOOK」データベースより)



読後、本のタイトル “フォー・ディア・ライフ” (「一所懸命」「命からがら」)は、
柴田さんからの大いなるメッセージだと思いました。 
日々だらだらと過ごしている私… 反省せねば。  
内容もタイトル通りなんだもん。 うむむ、感服です。

柴田さんの読み易い文章は、本当に素敵だ。
それに登場人物たちが、個性的だけでなく、生き方がドラマティックなのだ。
しっかり読まされました。
特に、主人公・花咲慎一郎(ハナちゃん)の人間性には、痛く共鳴。
口数は少ないが、考え方が前向きなんだ。 不屈の精神って、彼のことだね。
決して強い人間じゃないんだけど…。 どちらかと言うと弱い人だ。
なのに、頼りになるんだよね。人一倍!

読んでいて、凄くリアリティを感じるのよ。
愛する保育園と子供たちの為に、ヤバイ仕事と分かっていながら
身をやつす主人公。
そしてその主人公を暖かい目で見守るたくさんの人々。
人は人の情けを受けながら生きていくものなのだって。
個人的には、奈美先生が一番好きかも。


文庫本に「稀代のストーリーテラー」と書かれている。
( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪ 全く持ってその通りだと思う。
例えるなら大沢在昌氏と比較しても…
然程見劣りないレベルなんじゃないかなぁ?
ちょっと無理が在るかしらん、ね?  ふふふ
でも、鮫島より…ハナちゃんの方が、好きだなぁ。

ミステリィとしてだけでなく、
探偵小説として充分楽しめる作品だ。



早く続編の 『フォー・ユア・プレジャー』 を買いに行かなきゃ。
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by merrygoround515 | 2008-02-11 20:22 | Book
KIDS (角川文庫 お 52-99)
乙一 / / 角川書店
ISBN : 4044253072
スコア選択: ★★★




「KIDS」は、「きみにしか聞こえない」(01年、角川スニーカー文庫)に
収録された短編「傷―KIZ/KIDS―」が原作。

小池徹平&玉木宏がピュアな友情・希望を描き出す映画「KIDS」の小説版。

「傷の深さも痛みも二人で半分」
子供の頃、父親にひどい傷つけられたタケオは、
ある日、寂れた町のダイナーでアサトと出会う。
やがてタケオは、
アサトが人の傷を自分の体に移すことができる、
特殊能力を持っていることに気づく。
タケオがアサトの秘密を知ったときから、二人の友情が始まった。
自分を痛めつけるかのように、自らに傷を移しつづけるアサト。
それが彼の辛い過去への贖罪の行為だと知ったタケオ。
やがて、2人はお互いの心の傷と向き合い……。

友情の深さと、アサトともちろんタケルの純朴さに、胸が痛い。
二人の過去の傷も、現在も、そして未来も、共に歩むことで
強く、明るく、幸せになって欲しいと願わずにいられない。



私が読んだのは、『失はれる物語』  (角川文庫刊)に収録の「傷」でしたが、
「傷」=「KIDS」 には、ちょっと感動してしまったわ。

とにかく原作も、映画も同等に素敵な作品であること、間違いないですね。
早く映画館へ行かなくちゃ。
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by merrygoround515 | 2008-02-11 20:21 | Book
DDD 2 (講談社BOX) (講談社BOX)
奈須 きのこ / / 講談社
ISBN : 4062836335
スコア選択: ★★★★







前作同様、立ち上がりから、読み辛い。
何故なのだろう?
私だけなのだろうか?  ちょっと不安。
序盤、読み進むスピードの遅さといったら、他に類を見ない。
でもだからって、止められない。 手も目も離せないのだから不思議。
しかし、1巻よりも読み易かったことは、間違いない。
序盤を越えたら、知らぬ間にどっぷり浸ってしまっていたからなぁ。
恐るべし、奈須きのこ。


前作『DDD 1』の続編ですが、
時系列的には全く続きではありません。
う~んと、そうですねぇ…
時間的には前作の丁度中間辺りに位置するのではないかしらん。

 『 DDD 2 』  Decoration Disorder Disconnection いざっ!

「S.VS.S-1」      = 野球対決・前編
「S.VS.S-2」      = 野球対決・後編
「/FORMALHAUT.」    = 日守秋星・大暴れ
「/Vt.in day dream.」 = 石杖火鉈・大暴れ
といった全4編 (勿論すべて連作)

まず「S.VS.S」は、野球伝奇。
オリガから退院後、アリカが初めて悪魔を祓ったエピソードでもある。
ですが、ひと言で言うなら何というか…青春小説でした(笑)
「スラッガー」が野球を辞めたきっかけのエピソードも面白い。
「シンカー」の母親のエピソードも、まぁなかなか面白かった。
物語の裏に、ドロドロとしたエピソードが隠れていたり…
個人的には「野球盤」に夢中になるカイエが、最高だった♡
褒められることに不慣れのツラヌイちゃん、いいわぁ♡ GJ 049.gif
アリカが語る野球に関する講釈も楽しめて、
野球好きには、二度楽しめる。(突っ込みどころ満載だよ!)

「/FORMALHAUT.」では、最強キャラの登場です。
アリカを差し置き表紙イラストに選ばれた新人、日守秋星。
「灼熱のフォウマルハウト」さまです♡
言動も形態も、好き!好き!大好き!
悪魔憑き同士の戦いが、凄まじいんだけど、格好イイの。
何たって死なないんだもん。素敵じゃない。うっとり♡
アリカは、ある意味同類のような気がするのだけれど、
どうなのだろう。
3巻以降、はっきりさせてくれると思うので、期待しちゃうな。
秋星のキメゼリフに、しっかり同調していた私。
センスが80年代ということなのでしょうか?
トマトさん・・・ 付いて行きます!(笑)
それにしてもトマトさんの食いっぷりには圧巻。
秋星、トマトさんとまともにやり合ってる…かなり強い、ね。

「/Vt.in day dream.」は…       
オリガ記念病院壊滅しちゃってます。
しかもカナタの仕業。
モンスターが世にでてきましたよぉ。
うむむ…さて、さて。



オリガを壊滅させたカナタとの対決とか…
日守秋星の動向とか…
ネタ的に振られっ放しなんだもん。
気になることがてんこもりで幕を閉じた本書、2巻。

アリカはカナタと麗しい兄妹愛を見せてくれるのでしょうか?
果たして地球は滅びてしまうのでしょうか?(笑)
あと、気になるのは銀河最強ニート。
アリカはカナタを銀河ランカーと評してたけど、
どんな戦いだったんだろう。 気になるわ。

嗚呼。
早く3巻が読みたい。 
発売日はいつなの???





※追記忘れっぽいので記載しておこ。
 ≪DDD2の主な登場人物≫
●石杖所在(アリカ)
●迦遼海江(カイエ)
●霧栖弥一郎(キリス)
●戸馬的(トマトさん)
●貫井未早(ツラヌイ)
●日守秋星(フォウマルハウト)
●石杖火鉈(カナタ)
●鋳車和観(シンカー)
●月見里朋里(芝刈り機)
●午宮留是留(ダブルバインド)
●瀬倉弓夜
●藤梧木更    
  他
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by merrygoround515 | 2008-02-08 13:59 | Book