読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

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夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
米澤 穂信 / / 東京創元社
ISBN : 4488451020
スコア選択: ★★★






小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、
それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。
賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。
諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!
そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは
“小佐内スイーツセレクション・夏”!? 待望のシリーズ第二弾。
(「BOOK」データベースより)


タイトルからも分かるように、
前作 『春期限定いちごタルト事件』 の続編。
今回は、
高校二年生になった小鳩くんと小佐内さんの、夏休みの事件。

のっけから今回はちょっと雰囲気が違いました、ね。
展開が早すぎる上に、あまり小市民ではないのだ。
テンポよく読めたのだが、夏休みの所為なのか、サラッとしていた。
「春」が魅力的な作品だった故、残念でならない。
それに、
今回の事件には、あまり魅力を感じなかった。

しかし・・・
何故二年生の夏休みなのだろう。
前作から一年以上も経過してしまっている。 
高校時代の一年って…もっと成長する時期ではないの?
それも一年生から二年生ですよ!
最も話題に富んだ時期ではないのか?
一年経過した今回の二人には、違和感がある。
それに、ラストもちょっとねぇ。
(キャラクタのファンには、受け入れられそうに無い、ね)
私は別にこのラストでも構いはしないが、
「春・夏・秋・冬」と四部作にするのであれば、
この「夏」はないな、と思う。
「春」で期待を持たせた、小佐内さんの過去や
小鳩君の武勇伝だとか、小出しに進めてくれればいいものを。

言いたいことを言ったが、
作品として嫌いな訳ではない。キャラも好きだし。
本書も読んでよかったと思っている(苦笑)。


さて、「秋」はいつ、刊行されるのかしらん。
公式HPを見てきたら、「秋」は今年刊行予定だそうだ。
タイトルは  『秋期限定マロングラッセ事件』 。
「夏」を払拭させてくれる作品であること、期待したい。
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by merrygoround515 | 2008-03-31 21:25 | Book
赤×ピンク―Sakuraba Kazuki Collection (角川文庫 さ 48-1)
桜庭 一樹 / / 角川書店
ISBN : 4044281025
スコア選択: ★★★



東京・六本木、廃校になった小学校で
毎夜繰り広げられる非合法ガールファイト、
集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。
体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、
誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を──
彷徨のはて、都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、
そのサバイバルと成長と、恋を描いた、
最も挑発的でロマンティックな青春小説。
(「BOOK」データベースより)


旬の作家、桜庭さんの
初期の作品(ラノベ)が角川から文庫になった。
数冊読んで、それほど嫌いな作家ではないので(笑)
読むことにした。
「初期の傑作」という帯は、う~ん、大げさだけれども、
思っていたよりも「普通に読める」小説だった。

大人に成り切れていない彼女たちの生き様は
異空間のような雰囲気と相まって、とても切なかった。

物語のラストが一部でも救いであればいいな。
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by merrygoround515 | 2008-03-26 12:47 | Book
夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一 / / 集英社
ISBN : 4087471985
スコア選択: ★★★☆(3.5かな…)




九歳の夏休み、少女は殺された。
あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく──。
こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような
四日間の冒険が始まった。
次々に訪れる危機。
彼らは大人たちの追求から逃れることができるのか?
死体をどこへ隠せばいいのか?
恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を
驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。
(「BOOK」データベースより)


なんて言ったらいいのか…
とにかく上手い言葉が見つからなくて。
読後一週間も過ぎた今、勢いに任せて書くことにした。(4月3日現在)


確かに上手い。 素晴らしい観点。
それも17歳という年齢の男性が書き上げたのだから、
尚のこと、凄さは増す。
解説では、
小野不由美女史がベタ褒め&絶賛しっ放しでしたが、
どうしても素直に賛同できない自分がいました。  
何故なのだろう…か。


考えてみると…
作品の展開も結末も、凡そ先に読めてしまったことが、
最大の原因ではないかと、思う。
最も、サラーっと読んでしまった私がイカンのだが。
きちんと熟読すれば、女史の言わんとする
著者の驚異的な描写力、観察力や構成力や得がたい個性を
感じることができたのではないだろうか。

また、言い訳でもなんでもないが、
乙一氏の著書を、既に何冊も既読だ、ということも…
大きな要因だと思う。
このデビュー作より、遥かに近年の作品のパワーの方が上だ。
その素晴らしい筆力と発想力に圧倒され、
著書を読み進んできたのだから。

もっと早く・・・
ないし一番最初に、本書で乙一氏に出会っておけばよかった。
後悔先に立たず。・゚・(*ノД`*)・゚・。


一読後私は、表題作よりも 「優子」 の方が好きでした。
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by merrygoround515 | 2008-03-26 12:35 | Book
きいろいゾウ (小学館文庫 に 17-3)
西 加奈子 / / 小学館
ISBN : 4094082514
スコア選択: ★★★★★




夫の名前は無辜 歩 (むこ あゆむ)、
妻の名前は妻利 愛子 (つまり あいこ)。
お互いを 「ムコさん」 「ツマ」 と呼び合う都会の若夫婦が、
田舎にやってきたところから物語は始まる。
背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、
周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう
過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。
夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、
ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。
それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった──。
(「BOOK」データベースより)


本書を一言でいうならば、極上の恋愛小説。 
ただただ、素晴らしかった。 たっぷり癒されました。

前半は村での暮らしぶりが楽しく展開される。
魅力的な登場人物が、物語をよりほんわかした雰囲気に導いている。
いつもズボンのチャックが「ぼっかり開いている」アレチさんと、セイカさんの老夫婦、
お隣の駒井さん夫婦とチャボのコソク、
そして駒井さん家で一時的に暮らしている、登校拒否の小学生・大地くん。
ムコさんが働く老人ホーム「しらかば園」の事務員、平井直子さんとその孫・洋子ちゃん。
洋子ちゃんは、都会から来た大地に、本気で恋しているんだ。
小さな村での小さな出来事が、ほのぼのとユーモアをもって描かれていて面白い。
また、ただでさえ大人びている大地くんが成長していく過程は、見逃せない!

ツマは、動植物と言葉を交わしたり、見えないものが見えるという、
不思議なチカラを持った人。
そしてそんなツマが、出会った犬や庭の木々につける名前が最高!
肝油ドロップの缶を、頭から被り、取れなくなったところを助けた犬は、カンユさん。
隣で飼われているチャボのコソク(姑息だからなのだ!)や、
海で出会ったゴールデンレトリバーは、飼い主の苗字(妻鹿)から、メガデス。
どこからこんな発想が出てくるんだろう。
また、名づけの場面が、笑えるのだ。(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!!

ツマが一人で、野良犬のカンユさんや蘇鉄のヨルと交わす会話は
とてもユニークであり、寂しげでもあり、そしてとても優しい。
時に幻想的でもあり、それがこの作品の大きな特長なのではないかな。

後半はぐっとシリアスな展開に変わる。
ムコさんがかつて愛した女性が前面に出てきて…
ツマの精神が日に日に病んでいく姿が徐々に描かれていく。
静かな恐怖も感じた。
ツマの心の奥底に潜んだ悩みやとまどいを、率直に表したところは、
実に読み応えがあった。
とても静かなのに、大きく、激しく心を揺さぶられるのが不思議だ。

そしてラストに向かって
「本当に大切なものなんて、たったひとつしかない」
そのことに、ふたりが気づく時がくるのだ(感涙)。



この作品を語るに、外せないのが、
挿入されている 「きいろいゾウ」 の童話だ。
この童話は、本篇の重要なキーとなっている。
なぜこの物語が挿入されているのか、最後に分かるのだが、
それは読んでのお楽しみ。 感動倍増の根源なのだ。
夫婦になって、
まだお互いに気付いてない奇跡があるなんて!素敵過ぎます。


※西さん、三冊読了。  「あおい」<「さくら」<「きいろいゾウ」  となりました。
※挿入された物語 『きいろいゾウ』 の絵本が刊行されました。
  欲しいなぁ。
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by merrygoround515 | 2008-03-26 12:27 | Book
2000年
『ダイハード』、『エイリアン2』、『グレート・ブルー』、『007 ゴールデンアイ』、
『ミッション:インポシブル』、『プリティリーグ』、『機動警察パトレイバー2 the Movie』、
『スターシップ・トゥルーパーズ』、『リーサル・ウェポン』、『レッドオクトーバーを追え!』

2001年
『ジュラシック・パーク』、『ニキータ』、『羊たちの沈黙』、『めぐり逢えたら』、
『ブラック・レイン』、『デッドゾーン』、『猿の惑星』、『2001年宇宙の旅』、
『ルパン三世 カリオストロの城』、『マーシャル・ロー』、『今そこにある危機』、
『テルマ&ルイーズ』

2002年
『ブラック・ジャック』、『プラトーン』、『ターミネーター』、『バットマン』、
『スター・ウォーズ エピソードⅠ/ファントム・メナス』、『耳をすませば』、
『スター・トレック4 故郷への長い道』、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』、
『JFK』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『許されざる者』

2003年
『未知との遭遇』、『銀河鉄道999』、『人間の証明』、『パトリオットゲーム』、
『X-MEN』、『マトリックス』、『ターミネーター2』、『バットマン リターンズ』、
『エイリアン』、『クリムゾン・タイド』、『コンタクト』、『バグズ・ライフ』、『アンツ』、
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』

2004年
『プライベート・ライアン』、『ロビン・フッド』、『機動警察パトレイバー 劇場版』、
『イングリッシュ・ペイシェント』、『プルーフ・オブ・ライフ』、『インデペンデンス・デイ』、
『AKIRA』、『スパイダ-マン』、『シックス・センス』、『ダークシティ』、
『アイアン・ジャイアント』、『もののけ姫』

2005年
『ガメラ 大怪獣空中決戦』、『ガメラ2 レギオン襲来』、『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』、
『戦国自衛隊』、『ゴジラ×メカゴジラ』、『どついたるねん』、『KT』、
『この世の外へ クラブ進駐軍』、『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編/特別版』、
『ローレライ』、『戦国自衛隊1549』、『亡国のイージス』

2006年
『スターウォーズ エピソードⅢ/シスの復讐』、『宇宙戦争』、『ステルス』、
『チーム★アメリカ/ワールドポリス』、『ペンギンズ・メモリー 幸福物語』、
『地球へ…』、『メガゾーン23』、『シンドラーのリスト』e.t.c.、『ブレイブハート』



───以上、81作品(笑)
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by merrygoround515 | 2008-03-21 22:20 | 作家・書物 e.t.c. 
テアトル東向島アカデミー賞 (集英社文庫 ふ 24-1)
福井 晴敏 / / 集英社
ISBN : 4087461378
スコア選択: ★★★★





『テアトル東向島アカデミー賞』
それは著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭。
受賞作は血をかきたてる爆発アクション、スペクタクルが中心で、
使用された火薬量とアドレナリン分泌量が評価の重要基準となる。
世の女性たちよ、この孤独な男の魂の叫びを聞け。
あなたの彼氏もホントはこんな映画が大好きなのだ! 
なにげに渾身、人気作家が綴る怒濤の映画日記。
美川べるの描き下ろしツッコミマンガ付き。
(「BOOK」データベースより)


福井晴敏氏の軽快な語り口で書かれたオレ的映画評論。
『テアトル東向島アカデミー賞』とは、
著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭のこと(笑)。
作品評論の合間に、セルフ・ツッコミとして存在する(全9作)
美川べる嬢の四コママンガがあり、これがまた素晴らしい存在感。
とにかく、笑えます。  ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
(特に「カリオストロの城」が好きwww)

実は本書、福井氏の映画をベースにした、日記です。
決して本格的な映画評論とは…言えません(笑)。
(作中で著者自身も、はっきりおっしゃっています)
全79話(81作品)に及ぶ、
著者の熱~い感想と、ちょっとした日常や時事ネタは、
それぞれ2~4ページにこぢんまりとまとめられているので
気軽に読め、家事の合間や待ち時間にぴったり。
読了までに4日ほど要しましたが、あっという間でした、ね。

「終戦のローレライ」、「亡国のイージス」、「戦国自衛隊1549」などの
製作秘話や、裏話が盛り込まれていたのは、著者のファンとして、ちょっと感動。
またラストを、
私の大好きな『ブレイブハート』で〆たところに拍手喝采。


しかし、
福井氏がこんなにも映画好きだったとは、知りませんでした。
未見作は思ったより少なかったので(それでも2割弱は、未見)
著者の見解に、頷いたり、首を傾げたり。 
でも、同感、同感!って賛同した作品が多かったことは、事実です。
しみじみ同世代なんだなぁ~と、実感。
間違いなく同時期に、同じ作品を観て、生きてきています(笑)。

が、やはり性別の差もさることながら、作品に対する思いには
やはり温度差がありました(笑)。
私の好きな作品は、私なりの見所が有り、著者とは合わない・・・。
こんな映画だったかな???というのも、ちらほら&しばしば。

読んでいて、私も映画日記を始めたくなりました。 ふふふ

その前に読まず、
未見の中から 「テルマ&ルイーズ」 を観たいかも。
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by merrygoround515 | 2008-03-21 22:17 | Book

『木曜組曲』 恩田陸

木曜組曲
恩田 陸 / / 徳間書店
ISBN : 4198610932
スコア選択: ★★★★





『夏の名残りの薔薇』を読了後
恩田女史を続けて読みたくて
積読を漁りました。
発見したのが、本書 『木曜組曲』。

雰囲気も作風も全く前読作とは異なったこと、
内容の濃度も全く違ったこと、
今は、良かったのか悪かったのか、よく分からない。

一晩経過して言えることは、
本書、とってもシニカル。  アハハ

とにかく簡単に言うと、
女性が五人集まり(俗に言う、おばちゃん達だねぇ)
三日間、食べて飲んで、飲んで食べる。
べらべらしゃべって、日常に帰っていくお話。
まあ、それだけではないけれど、ね。 へへ;

内容は(笑)
耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。
時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。
ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、
出版プロダクション経営の静子。
なごやかな会話は、
謎のメッセージをきっかけに、いつしか告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。
はたして時子は、自殺か、他殺か―? 気鋭が贈る、長篇心理ミステリー。
(「BOOK」データベースより)


そう、もちろん、本書はミステリィなので
おしゃべりで終るものではない^^;
その中に、有名女流作家の自殺、という
底辺ともいえる大前提を設定し、
その作家の血縁者並びに近しい人間を配置。
作家が薬物死したのは四年前。
「うぐいす館」と呼ばれる彼女の邸宅で。
その場に居合わせたのが、前述の五人の女性たち。

彼女達は時子を偲び、
翌年から「うぐいす館」に集うことにしていた。
物語は、
四年前の事件(?)を解明させるべく展開していく。
偲ぶ会も四年目にして馴れ合い、単調化気味。
その日の朝、
贈られた花束と添えられたメッセージカードから
四年前の、検証が始まった。

本当に観劇をしているような作品だった。
場面があまりに動かなすぎて、
リビングでのワンシーン、ワンシーンが
終始舞台上で行われているような感じだった。

でも、流石は恩田女史だけのことはあって、
女性特有の心理戦の楽しみがテンコ盛り。
また、女性ばかりだからなのか
とても分かりやすい言葉と、語りばかりだった。
誰か一人に感情移入することなく、
全員の立場になって、考え、疑い、飲みました(笑)
そして、それそれの感性によって、
時子という人をイメージすることができた。

五人の思考、駆け引き、言葉の選択、言葉の切り出し方・・・
とにかく楽しい。 
美味しい料理とお酒がちゃんと小腹が空くころに登場する。
登場人物が四人まで作家(物書き)、
残るひとり(えつ子)は、敏腕ベテラン編集者。
この設定も面白かった。 
よくまぁ、こんな魅力的な物語が書けるものです。
感心してしまった。  あ~面白かった。

気分がスグレナイとき、読み返したい作品になりました。



恩田女史は、誰に一番自分自身を反映させたのだろう。
ビール党は絵里子なので、絵里子かな? いや、安易過ぎだ(笑)
あまり大きな共通点が感じられなかったから…
きっと全員に、どこかしら投影したのでしょう、ね。

あっそういえば私、
木曜日が一番好き、って感覚、よく分からない(笑)
やはり金曜日が一番好きだもの!



昨日、積読から 『まひるの月を追いかけて』 も発見。
次は、一人称を堪能したいと思います(*^^)v
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by merrygoround515 | 2008-03-21 11:49 | Book
夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)
恩田 陸 / / 文藝春秋
ISBN : 4167729024
スコア選択: ★★★★★




先日、マイミクさんよりオススメいただいた本書。
昨日一日中雨模様だったので、
家族で“雨読”を決め込みました(笑)

内容は、
沢渡三姉妹が山奥のホテルで毎秋、開催する豪華なパーティ。
不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。はたして犯人は──

そう、舞台は山奥のクラシックなホテル。
閉鎖された感じの館で起こる変死事件?!
わぁ~いいじゃないかぁ~!本格ぽくて。 素敵~(笑)

と、こんな取っ掛かりだったのに
私、読後、しばし放心状態に陥りました。
本書の揺らいだ世界観、漂う濃密な雰囲気… 
恩田女史の見事な筆致と相まって、心地よ~く酔えました。


『麦の海に沈む果実』や『黄昏の百合の骨』、
三月シリーズを愛しているんです。 
理瀬が好きで、好きで、大好きなんです。
『黒茶・・・』は宝ものですし(〃▽〃)
マイミクさんもそこのところを知った上で、
本書をオススメしてくれたのですよ。  よって期待大!!

前述の通り、放心状態になったわ。 
ええ、期待通り(笑)。いや、期待以上の作品でした。
どっぷり、すっかり魅了され、
山頂のクラシカル・ホテルから、簡単には帰って来れなかったし、
桜子さんに感情移入してしまって、すぐには抜けられなかった(苦笑)。


本書は、第一変奏から第六変奏という
六つの変奏から構成されており、
六人のそれぞれ異なった視点で語られ、
都度変化する相関!  まさに変奏。 上手いですね~。
現実と幻想(いや妄想かな?)の間で、
錯乱させられながらも、大いに魅了されまくった(笑)。

また、三人称多視点という演出は、
グランドホテルという舞台をますます現実化してくれた。
その上、主要登場人物は六人+三人と、捕らえやすい人数(笑)
それぞれの繋がり方、人間関係、その関係性においても
効果絶大だった。
男女の距離感の描き方といったら、それはもうピカイチ。
本来ならドロドロするはずの関係性なのに、
何故なのか、サラッと乾燥していて、嫌悪感が生まれない。
恩田女史の筆致のなせる業、深~く、感心させられました。

ラストの記憶の操作・・・ 身震いが起きました。
でも…何故ラストがあの人なのか? ちょっと腑に落ちない。
やはり、三姉妹の誰かにして欲しかったかも。
それじゃ、ダメだったのかしら、ね。 うむむ。。。




作中で物語と並行するように引用されている書籍があります。
『去年マリエンバートで/不滅の女』 (アラン・ロブ=グリエ著)。
映画 『去年マリエンバートで』 を元に書かれた作品らしいのですが
残念ながら映画そのものを見たことがありません。
『夏の名残りの薔薇』 が 映画 『去年マリエンバートで』 から
どのくらい影響を受けているのか、全く分らないのが残念です。
(本書内での引用箇所が多すぎて、途中何度もイラっとしましたww)

まぁ、機会があったらレンタルしてみようと思います。
と言っても(何とな~くですが、フランス映画だからなのか…)
あまり、その映画に興味が持てないので、悩んでいます(苦笑)。
その映画・・・面白いのかしら???

巻末に杉江松恋氏による
評論とインタビューが収録されています。
インタビューは恩田女史の人間性が表れていて、
もしかしたら…
本編より楽しめてしまう人がいるかもしれない、
って思ったほど、面白かったです(笑)。
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by merrygoround515 | 2008-03-21 09:31 | Book
ナラタージュ (角川文庫 し 36-1)
島本 理生 / / 角川書店
ISBN : 4043885016
スコア選択: ★★★★★




祝★文庫化
\^○^/待ちわびました!
発売後、慌てて買いました(笑)。

読後、文庫落ちなど待つのではなかった、と深く後悔。
素晴らしかった。
島本女史、初読作品でもあるが、ついていきます!
一作目から、ついていく宣言は、時期尚早かな?
まぁ、今後のことは、追々ね。


恋愛小説を好むタイプではないが
決して嫌いではない。 薦められればガンガン読むし
評判を目にすると、自分も評価したくなる。

この作品も、普通の恋愛モノだろうと、高を括っていた。
それなのに・・・
プロローグのセリフから一気にやられました。
もうこれ以上の作品はない!って言えるほどの
正統派恋愛小説だった。

設定から人物像、主人公を取り巻く環境に
登場人物たち全て、が何一つの違和感なく、綴られてる。
とても細かく、くどいほどに緻密な描写なのに
サラッとしていて、不思議。 リアルすぎるんだ。

過去(学生時代など)、一人暮らしの経験のある人も、
今現在、一人暮らしをしながら学んでいる人も、
主人公達の生活には、共感三昧ではないだろうか。
私自身、懐かしさと、本書との邂逅が相まって、
物語の世界にどっぷり、はまり込んでしまった。

人を愛するとは、どういうことなのか。
少なからず答えの一部は、本書にあります。

言葉がなくても、真意を感じることが出来る相手って、
人生の中で、そう何人もめぐり合えるものでは、ないですよね。

ラストの泉の涙に、最近感じたことの無い
苦しい情が溢れました。 
あまりに綺麗な恋愛関係(純愛というい意味ではありません)の所為なのか
読後の爽快さが、また不思議な作品です。

これは、ちょっと忘れられない作品になりました。



しかし、平成12年に刊行された単行本を、
平成20年に文庫化って、随分な時間を要したのね。うむ、何故?
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by merrygoround515 | 2008-03-19 13:06 | Book
どんなに上手に隠れても (講談社文庫)
岡嶋 二人 / / 講談社
ISBN : 4061854348
スコア選択: ★★★★





多くの人が出入りするテレビ局から、白昼、売り出し中の歌手が誘拐された。
しかもその直前、この誘拐を暗示する奇妙な匿名電話が警察に入っていた。
芸能プロやCMのスポンサーたちの対応、駆け引き、警察の地道かつ執拗な捜査、
そして事件の驚嘆すべきトリックまで、リアルに描ききった傑作長編推理。
(「BOOK」データベースより)

東野氏は、
岡嶋二人さんの作品の中で、特に本書がお好きだそうだ。 
で、お二人と話をしている時に
「この作品大好きなんですよ」と、言ったところ
「じゃ、書いてー解説、今度文庫になるんだ」と。
なんとも安易な展開で・・・事が運ばれたそうです。 アハハ
それにしても東野氏、ちょっと本書を褒めすぎです…ね(笑)


読んでいて、事件そのものの緻密さには感心していたが
作中の刑事が漏らしていたように
最初から、どこか狂言誘拐のような感じが漂っていました。
誘拐事件は単純な金銭目当てではなく・・・
何か利害関係が??? それとも人間関係の縺れか???
ついつい、先読みしようと思考回路をグルグル。

考え出してからは、物語の展開も然ることながら
犯人(というか黒幕、ね)当てに躍起になってしまった(笑)。
芸能プロや広告界の実像には、驚くほどのリアル感があり、
事件の背景などは、読んでいるというより、
ドラマを観ながら犯人探しをしている気持ちになった。

結果、ほぼ犯人は当てました。
と言っても、ねぇ。。。 
「株」やカメラマンの不信な行動が出始めてから、思い当たったので
勝負は、引き分けかな(笑) 
失礼^^ゞ

あまり、ハズレ作品の無い作家さんですから、
あっという間に読めるし、それなりに楽しめるし…
本書も、私的には大満足です!



さて、黒幕は、だ~れだ?!  
お楽しみください。
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by merrygoround515 | 2008-03-19 12:32 | Book