読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

<   2008年 06月 ( 9 )   > この月の画像一覧

『傷物語』 西尾維新

傷物語 (講談社BOX)
西尾 維新 / / 講談社
ISBN : 4062836637
スコア選択: ★★★★





全ての始まりは終業式の夜。
阿良々木暦と、美しき吸血鬼
キスショット・アセロラオリオン・ハードアンダーブレードの出逢いから――。
『化物語』前日譚!!

高校生・阿良々木暦は、ある日、
血が凍るほど美しい金髪の吸血鬼と出逢ってしまった……!?
彼女がいなければ"化物"を知ることはなかった――
『化物語』で大好評を博した
台湾のイラストレーター"光の魔術師"ことVOFANとのコンビ再び!
西尾維新が全身全霊をかけて描く、これぞ現代の
怪異! 怪異! 怪異!

青春は、いたみなしでは過ごせない。


 ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


面白かった!
読後は、『化物語』を再読したくて、たまらなかった。
昨年10月に読了したので、記憶が・・・
老いた私の脳内には、物語の全貌が残っていなくて;;

この二部作(でいいのよね?)は、未読の方へは
是非セットでオススメしたい。
時系列的には、『傷物語』が先になるので、
本書から読み進むのも、良いのではないだろうか。
きっと私のように、刊行順に読んでしまうと、
『化物語』に戻りたくなること、必須だもの(笑)
時系列に沿って、本書から読むこともオススメします!

前作『化物語』で、若干触れていた
阿良々木暦と吸血鬼の出会いから、その後の物語。
う~ん、最高の読後感でした。
最高だと言っても、
圧倒的なバッドエンドで幕を降ろしています(涙)。
この結末には、かなりヤラレマシタ。
バッドエンドと言っても、実にストレートです!
何はともあれ、か・な・り!面白かったのですよ!
当初、¥1,300円という値段から
購入を躊躇していた自分に、
「西尾維新」という作家の力を再認識させられました。
今後、もう二度と迷わないわ(笑)
値段以上に、楽しませていただきました。


とにかく一番は、春休み中に阿良々木君が、
どれほどまで委員長の世話になったのか、です。
いやはや、よーく分かりました。
『化物語』で仄めかされていた春休みの事件…
私の想像を…遥かに越えた助けられっぷりだったわ。
羽川さん、きっと以前から阿良々木くんが好きなのね(笑)
じゃなきゃ、変よ! あはは


“鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼。怪異殺し”
 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

『化物語』において、
阿良々木君の庇護下にある八歳の金髪少女…
忍野忍の元の姿なのね。
刃の下に心…ハートアンダーブレード。 w(゜o゜)w ほほ~う!
しかし、
阿良々木君と幼い少女との関係の裏に、
こんなにも、哀しくて切ない物語があったとは。
感動秘話ですよね。


やっぱり、『化物語』再読しようかしらん。

羽川翼ちゃんのイメージが、ねぇ…
私の中で上手くマトマラナクテ。
ううむ、再読かなぁ(笑)
こんなに親密な間柄なのに、
阿良々木君は羽川さんではなく、
戦場ヶ原さんなのね・・・。
うむむ、ちょっと理解できないかも。


あとは、忍野メメ。
ちょっと格好いいではないかー!
こんな奴だったかしら?
強いってことは覚えているが…
イメージが湧かないわ。
再読、決定かも(笑)


最後に…
「パンツ、おっぱい、ブラジャー」
三点のインパクトが強すぎます(苦笑)
本書、初っ端から
パンチラ(?)の描写が、4頁半ですよぉ(><;
西尾氏っていったい??? ふふふ

「チキン。チキン、チキンチキンチキンチキンチキンチキンチキンチキン――」
委員長の好感度、MAX です! 羽川翼バンザイ\^○^/  
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-29 20:53 | Book
クドリャフカの順番 (角川文庫 よ 23-3)
米澤 穂信 / / 角川グループパブリッシング
ISBN : 4044271038
スコア選択: ★★★★★





待望の文化祭が始まった。
何事にも積極的に関わらず
“省エネ”をモットーとする折木奉太郎は
呑気に参加する予定だったが、
彼が所属する古典部で大問題が発生。
手違いで文集を作りすぎたのだ。
部員が頭を抱えるそのとき、
学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。
十文字と名乗る犯人が盗んだものは、
碁石、タロットカード、水鉄砲―。
この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!
目指すは文集の完売だ!!
千載一遇のチャンスを前に盛り上がる仲間たちに後押しされて、
奉太郎は「十文字」事件の謎に挑むはめに!
米沢穂信が描く、さわやかでちょっぴりホロ苦い青春ミステリ。
(「BOOK」データベースより)


古典部シリーズ第三弾。
いよいよカンヤ祭開幕です!\^○^/
はい、懲りもせず一気読みです。
だって止まらないんだもの!
でも、もっともっと楽しんでいたかった。
文化祭の後の、静かで閑散とした寂しい気持ちが、
読了という事実と重なって、心細くなってしまった。
それに私はどうしたって
彼等の打ち上げには参加できないんだもん(泣)
千反田邸、行きたいよぉ;;

シリーズで一番好きな作品になりました。



まず、最初からハプニングが。
印刷するのは30部だったのに、
手違いから、なんと200部も出来上がってしまった…
古典部恒例の文集「氷菓」。
(出来ることなら、私も一部購入したいわww)

200部を何とかして売りさばくために、
古典部のメンバーたちが、苦心惨憺するのです。

同時に、カンヤ祭りで連続盗難事件が勃発。
文集完売のため、知名度を上げようと、
古典部員はそれぞれに知恵をしぼり、
事件解決に向け、奮闘します!
奉太郎も仲間の後押しに答え、大活躍!(笑)

本書の一番の特徴は、
古典部員それぞれの視点で、進んでいく手法!
千反田える、折木奉太郎、福部里志、伊原摩耶花の四人が
段落ごとに一人称で進むので、すごく判り易くて面白い。
でも…敬語の一人称って難しいのね。
千反田さんには、あまり向いていないかも。へへ;
まぁ、改めて古典部の面々の人物像を掴むことができました。
中でも、摩耶花さんの視点が好き。
う~ん、これが青春だよね~!と、所々で頷いていました。
苦くて重~い人間関係が、青春なのよねぇ~。  ほほほ

しかーし、
一番キャラが立っていたのは、古典部員ではなかった(笑)。
他でもない、「女帝」入須先輩。
彼女が登場した途端、ハートを掴まれました。 ガシッ。

その他、
「わらしべ奉太郎」のエピソードや、
料理対決が面白かった~!
嬉しいことに奉太郎のお姉さんもチラッとだが登場。

事件そのものは、まるでとんちのようなものだったが、
何ていうか、文化祭というお祭り騒ぎのイメージに
しっくりまとまって、心地良い余韻が残ります。
犯行の動機がね、また、切なくて・・・。 イイのよ。

さて、
200部の在庫を抱えた「氷菓」は???
事件と併せてご堪能ください(笑)


次の第四作は、文庫落ちを待ちます。
『遠まわりする雛』 って、短編集なんですね。
手にできるまで、先は長いだろうが、楽しみだなぁ。

古典部シリーズは
本書で大満足ができたので、気長に待ちます(笑)
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-27 17:34 | Book
愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信 / / 角川書店
ISBN : 404427102X
スコア選択: ★★★★




「折木さん、わたしとても気になります」
文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。
その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。
誰が彼を殺したのか?その方法は?
だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。
続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!
さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。
(「BOOK」データベースより)


古典部シリーズ第二弾。
先日『犬はどこだ』を読んで、一冊では止められなくなり…
米澤作品を読みたくて、読みたくて。(順番は割り込みですが)
本書も手にとって読んでしまった。
一気に読んでしまったので、ちょっと勿体無かったかも;;
古典部シリーズは、
まだ第三弾が控えているので、良しとします!(笑)

神山高校古典部のメンバー、
主人公・奉太郎、千反田える、奉太郎の相棒でライバルの里志、
里志に惚れてる漫研の伊原。
今回はこの4人の個性が際立っていたと思う。

文化祭の準備の真っ只中。
古典部一同は、
クラス展示のために制作された、
ビデオ映画の試写に招待された。
招待と言っても、千反田さんの手引きなのだ。
果たして古典部は、積極性は個々に差こそあれ
あるクラスの自主制作映画を観ることに。

この映画、未完だった。途中で終了。
結末がないのだ。 なんとも後味の悪い…。
実は、作品への志半ばで、
脚本担当の生徒が倒れてしまったとのこと。
そこで、
脚本の続き、つまりはこの映画の結末を
古典部によって探ることになる。

途中まで作られた、殺人事件の起きる映画。
一体犯人は誰にしようとしていたのか?
脚本担当の“意思”を探るってところが、面白い!

内容も、前作より深く、濃くなっているのは
気のせいではないでしょう。
このシリーズは本当にキャラが立っていますね。
感心し切ってしまった。
この神山高校の生徒達も、なかなかどうして
魅力的なキャラが多いのだ。

今回は、ホータローの活躍の裏に
もう一つの回答がある。
二重構造と言える、小さな謎と、大きな謎。
どうぞ、じっくりとご堪能ください。


読み出したら、止まりませんよ(笑)
さて、次は『クドリャフカの順番』です。
楽しみだわ~(^▽^)
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-27 17:24 | Book
犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)
米澤 穂信 / / 東京創元社
ISBN : 4488451047
スコア選択: ★★★★





何か自営業を始めようと決めたとき、
最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。
しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。
そこで調査事務所を開いた。
この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、
ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。
それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、
失踪人捜しと古文書の解読。
しかも調査の過程で、
このふたつはなぜか微妙にクロスして―
いったいこの事件の全体像は?
犬捜し専門(希望)、
二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。
『さよなら妖精』で賞賛を浴びた著者が
新境地に挑んだ青春私立探偵小説。
(「BOOK」データベースより/単行本)


主人公は私立探偵。
今までの著作とは打って変わって
予想外のハードボイルド。
ハードボイルド大好き! ははは
なので、思いっきり嵌りました。

「犬」捜しにこだわりながら、
調査事務所を開業したはずなのに
いきなり人捜しの依頼を受けてしまう…。
が、もちろん、断れない主人公(笑)。
25歳のくせに、
やけに無気力で疲れた感じの紺屋長一郎だ。
いきなり紺屋の前に現われた
後輩・半田平吉(ハンペー)は、ガチガチの探偵志望。
憧れの探偵になりたいので雇ってくれと言い出す。
紺屋とは逆に、ヤル気マンマンなところがイイ。
探偵になりたい!と言うのだから、その熱意はすごい。
ちょこちょことハードボイルド気取って、笑わせてくれる。
打ち合わせの喫茶店で「ドライマティーニを」とか(笑)。
妄想にロマンを託して仕事に励む、ナイスキャラです。
でも意外に真面目でしっかりしているので、
私の中では、好感度が上がりっぱなしだった。

本書の魅力は、全体を漂う雰囲気だ。
その抜群の雰囲気の源は、
紺屋とハンペーが、それぞれに語る一人称。
上手い、としか言いようがない。
結末への展開なんて、もう、お見事!としか言えません。
紺屋が夜な夜な相談するチャット仲間の存在も
なんとも言えない絶妙な空気を出しています。

<白袴>助かります。心強いです
<GEN>まあ、大船に乗った狸のつもりでいてください


それぞれに調査を始めた、
失踪人探しと古文書解読という二つの依頼が、
最後には一つの事件に行き着いていく。
二件の依頼は、関係がありそうなことは、
殆ど初めから提示されているのに…
なかなかどうして簡単には繋がらないのだ。 
繋がりそうで繋がらない…紺屋とハンペーの会話が
ハラハラしながらも面白くて。最高です(笑)。
いつ、どんな風に繋がるのか?
その一点に興味をそそられて、ぐいぐいと引き込まれた。

序盤は比較的地味~な展開だったので
終盤のあれよあれよと解かれたテンポある展開に
思いっきりヤラレマシタ。。。
期待通り!
スッキリまとまったラストが訪れたのだから。
スッキリと言っても、インパクトは大!
紺屋くん、尊敬します。 あはは
このラストは本当にいい。大好きです(笑)


これは早くシリーズ化して欲しいな。
シリーズ化の要素もテンコ盛りだったもの。
いつ頃刊行なのかしら。 
期待して待ちたいと思います。


次は、
古典部シリーズ第二弾『愚者のエンドロール』。
実は先日第三弾も購入済み!
楽しみだなぁ~(^▽^)
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-23 11:46 | Book
叶えられた祈り (新潮文庫)
トルーマン カポーティ / / 新潮社
ISBN : 4102095071
スコア選択: ★★★




『冷血』を読みたくて書店へ。
あいにく、品切れ。
ならば!と、『叶えられた祈り』を購入。
本書はカポーティ唯一の未完の作品。
及び、彼の遺作となった作品。
私的には、
表紙のホッパーの絵が好きだったので。


セレブたちが激怒! カポーティを破滅に追い込んだ遺作。
ハイソサエティの退廃的な生活。
それをニヒルに眺めながらも、そんな世界にあこがれている作家志望の男娼。
この青年こそ著者自身の分身である。
また実在人物の内輪話も数多く描かれていたので、社交界の人々を激怒させた。
自ら最高傑作と称しながらも、ついに未完に終わったため、
残りの原稿がどこかに存在するのでは、という噂も。
著者を苦しませ破滅へと追い込んだ問題の遺作!
(「BOOK」データベースより)


「冷血」により、名誉を得た後・・・
破滅へと突き進んだ、プレリュードだと感じた。

なんともヤルセナイ読後感だ。
きっと、これを書くことによって
作家生命が絶たれたと言える作品だからだろう。

「社交界スキャンダル小説」を書こうと志すも
アメリカ社交界は、認めなかった。
「道化」と称され、カポーティは追放される…。
ヨーロッパとは異なるアメリカ社交界の
浅はかさが、悔しいかな残念でならない。
カポーティも派手に騒ぎすぎだが…。
せめて完結させてから追放されて欲しかった。

ゴシップ小説な感じが強く漂う。
漂うだけで、完結していないので
なんとも歯がゆくてモドカシイ。
社交界の様々を暴露しようとして、
自爆してしてしまったとしか思えない。
不完全燃焼。

本編プラス「編集者から」と「訳者あとがき」によって
なんとか完結へ持っていった作品だ。

ファンなら文句は無さそうだが
興味本位の私のようなタイプには
辛い作品だった。



『冷血』も読みたいが、
村上春樹氏訳の
『誕生日の子どもたち』という短編を読んでみたい。
そして『クリスマスの思い出』を読みたいと思う。
カポーティ、ちょっと続けてみよう。
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-17 11:34 | Book
神様のパズル (ハルキ文庫)
機本 伸司 / / 角川春樹事務所
ISBN : 4758432333
スコア選択: ★★★★






留年寸前の僕が担当教授から命じられたのは、
不登校の女子学生・穂瑞沙羅華を
ゼミに参加させるようにとの無理難題だった。
天才さゆえに大学側も持て余し気味という穂瑞。
だが、
究極の疑問「宇宙を作ることはできるのか?」をぶつけてみたところ、
なんと彼女は、ゼミに現れたのだ。
僕は穂瑞と同じチームで、
宇宙が作れることを立証しなければならないことになるのだが…。
第三回小松左京賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)


ジャンル的にはハードSFらしいが・・・
青春小説(学園モノ)なのではないだろうか。
とは言っても、ここまで壮大なSF的なテーマには、
いままで出会ったことがありません。
が、ジャンルで言うと、
うむむ、どっちつかずなんだものなぁ。
この点だけは中途半端な読後感でした。 
(きっと青春小説ですよね?)
それと前半と後半で、作品のイメージが随分変わる作品でした。
ひと言で言うならば、“ユニークな物語”でした(苦笑)。

難しいテーマなので、堅苦しい展開とおもいきや、
なかなか軽快! とてもテンポ良く進みました。
“宇宙を作る”という難題の割りに、
主人公を取り巻く学生の日常は、
実にリアルで普通っぽい。親近感がもてました。
しつこいが“宇宙を作る”んですよ!
これほどまでに壮大かつ荒唐無稽なテーマでありながら…
決してSFではない、と強く思うのだが。
それって間違いなのだろか…。

次々に難しい言葉や話が続くのだけれど、
落ちこぼれの主人公、綿貫基一くんの知識が、
私と大差がなくて(苦笑)
丁度良いタイミングで「何それ?」と質問してくれるから、
さっぱり解らないってことはなく、面白く読み進めた(笑)。
とは言っても文系なので、基本チンプンカンプンですが、ね。

ラストはなんて言ったらいいのか…
切ないながらも、スッキリ。
いや、でも…結構寂しい感じが強いかなぁ。

映画化されたというので、読んでみたのですが
ここまで面白いとは、予想外でした。
これはどんな映画になっているのか…
実のところ、興味津々です(笑)


どうやら第二作の『メシアの処方箋』では
“救世主の作り方”を扱っているそうですが…
どんな感じなのだろう。
とりあえず文庫なので、リストアップしておこうっと。
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-16 20:24 | Book
イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)
乾 くるみ / / 文藝春秋
ISBN : 4167732017
スコア選択: ★★★





ネタバレを含みます。 未読の方はご注意ください。






一読で、6割以上理解した上で読了しました。
残念ながら、最後の二行を読んでも、
全くもって驚きはなく、
へぇ、前の彼は“辰也”だからたっくんなんだ、
その為に夕樹でたっくんかぁ、可哀相に…って感じでした。
なもので、
えっ?これで終わりなの???
と、消化不良を起こして、読了でした。

そのまま解説を読みましたが、
私自身がどっぷり同じ世代なので、ハッキリ言って
特筆の意味が分からなかった(苦笑)。
作中、言ってた、言ってた。 出てきた、出てきた。
おお、これも言ってたな。って感想呟いていました。


やはり、「side-A」、「side-B」という区切りが
分かり易くしていたんだと思う。
そんなに真剣に読み込んだ訳ではなかったが
明らかにたっくんは、別々の人だったもの。
交際の時期も、有る程度は普通に読んで気付いた。
男女7人が解り易過ぎでした。
また、物語の時代背景と、私が同世代だったこと…
これが一番のポイントでしたね。
作者の意図が容易に見て取れてしまって、
評判通りには、騙されなかった。
残念ながら騙されないと、あまり物語には
魅力を感じないかも。
まぁ、一応ハッピーエンドなので良しとします。
しかし、残念だ。

男性は本書を読んでどうなのだろう。
やはり驚かされて、絶賛するのだろうか?
俄かに信じがたい気がしないわけでもない(笑)


しかし、繭子…
恐ろしい女性だわ。
「私、今日のことは一生忘れないと思う。
……初めての相手がたっくんで、本当に良かったと思う」
~中略~
「ううん。二度目の相手もたっくん。三度目の相手もたっくん。
これからずっと、死ぬまで相手はたっくん一人」
ゾッとして、背中が寒くなりました。


次は『リピート』にする予定。
予備知識ゼロなのだが、
どんな物語なのだろうか?
期待して、大丈夫かなぁ。


私、どんでん返しモノといわれる作品、
最近、あまり合わないのかも。
面白いんだけれど、楽しめるんだけど
絶賛はできないなぁ。
『葉桜の・・・』や『七回死んだ・・・』もダメだったもの。
うむむ、どうぞ
変わり者と、呼んでください(苦笑)。

『慟哭』や『十角館…』や『ロートレック荘・・・』は
大好きです。あしからず。 ほほほ
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-09 10:03 | Book
クレオパトラの夢 (双葉文庫)
恩田 陸 / / 双葉社
スコア選択: ★★★★





シリーズ第一作「MAZE」で非凡な才能を見せた神原恵弥。
その彼が北国のH市を訪れた。
不倫相手を追いかけていった双子の妹の和見を連れ戻すためだが、
もう一つ重大な目的があった。
それはH市と関係があるらしい「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むこと。
人々の思惑や駆け引きが交錯するなか、恵弥は何を知ったのか。
粉雪舞う寒空に広がる、恩田陸の無限のイマジネーション。
(文庫本、裏表紙より)


『MAZE』の続編。(と言っても、前作との関連性は全くなし)
神原恵弥のスピンオフって感じの作品。

う~ん、スコア④をつけましたが、甘いかな。
恵弥に会える!と喜び勇んで購入し、
殆ど恵弥と和見の物語だと知り、大喜びで手にした。
結果からいうと…
とにかく、「クレオパトラ」の設定に無理があると思う。
ネタバレになってしまうので記さないが、
もっともっとスケールの大きい物語にすべきモノだ。
また、恵弥の特殊能力の扱いも低レベルな気がする。
どうやら彼は、ハンターの腕は確かかもしれないが
探偵としては三流。 向いていないわね(笑)
彼の推理を、十分に楽しませてもらっていたが
実際の真相は違うんだもん。 
でも、キャラ的には、大好き。 
容姿端麗、頭脳明晰、腕っ節も強い、オネエキャラ。
超格好イイ男前なのに、口から出るのはオネエ言葉。
見た目とのギャップが、恩田さんの筆致により
リアルに浮かんで楽しめました(笑)。
でもってこの恵弥の魅力的なキャラが、
本書のスコア④の、一番の理由でもある。

どうしても恩田さんには多くを期待してしまう。
ミステリィだと信じて読み進んだが、
まさかこんなドラマのような展開が続くとは。
やはり期待をするのなら、満じゃないと、ダメなのかしら。
でもまぁ、本書はミステリィではない、と認識すれば
面白かった気がする(苦笑)。
如何せんラストは、勿体無さ過ぎる。

私にとっては、
万人へのオススメ作品、とは、言えない。


う~ん、次言ってみよう! あはは
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-09 09:34 | Book
七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤 保彦 / / 講談社
ISBN : 4062638606
スコア選択: ★★★★






どうしても殺人が防げない!? 
不思議な時間の「反復落し穴」で、
甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人──。
「落し穴」を唯一認識できる孫の久太郎少年は、
祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。
孤軍奮闘の末、少年が思い付いた解決策とは? 
時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。
(「BOOKデータベース」より)


「あたしを信用していただけますか?あたしがあなたの話を
全部信じているというまさにその事実を信じていただけますか?
~略~
本当に心の底からあなたの話を信じているとそう信じていただけますか?
あなたの話を信じているからこそあなたの疑問をあたしが解明できたのだと?」
――友理絵美

感服。
このセリフは、もう完璧にストライク。あはは
このセリフを読めて、物語の本筋の謎解きなど
どうでも良くなってしまったほど。
謎解きと愛の告白とが一緒になってラストを迎えるなんて。
ドラマチックな結末に、気分爽快でした。


この作品が万人受けするのは
ひとえに、とってもシンプルなSF設定だからだと思う。
何しろ設定がユニークなのである。
“同じ日を九回繰り返す”という体質を持つ青年が
祖父の死をなんとか撤回しようと奮闘するSFミステリー。
そう、それが全て(笑)
登場人物も実に簡略化されており、コメディタッチ(違う?)。
何回も生き返るのだから、
もちろんタイムループものですが、(ワープはしません)
何故?とか、事の理由は「体質」の一言で終わり。
文体や話の進むスピードもスッキリしていて読み易く、
殺人事件の描き方さえも軽~く感じられて、コミカル。
最後になって、じっくりと謎解きを楽しむ作品ですね。


とにかく
この、“同じ一日を九回繰り返す”という説明だけで
十分に、物語を想像し易く、結果、全てに納得できる。

ただ、個人的には期待過多でした、ね。
謎解きを聞いても(読んでも)、それほど驚かなかった。
答えのシンプルさが、かえって無感動に繋がったみたい。
素直さが足りないのかしら…。

でもまぁ、誰でも楽しく読める作品という事は、
間違いないですよ。
読み出したら面白くて止まらないし。
読み易いから、あっという間ですし^^;
誰にオススメしても間違いのない作品です。




信じられないことに、
本書は、日本推理作家協会賞の候補になっていたんですね。
こんなにもコメディ要素のある作品で…受賞は無理でしょー。
と誰しも思うところですが。
案の定、一抜けだったみたい。トホホ
まぁ、他の受賞作を含む候補作が、
京極氏の『魍魎の匣」』 梅原氏の『ソリトンの悪魔」』 
真保氏の『ホワイトアウト」』 香納氏の『梟の拳』 ですよ。
これでは、相手も悪かったといわざるを得ない(苦笑)


次の西澤氏は『麦酒の家の冒険』です。
どんな物語なんだろう。 楽しみだわ。
[PR]
by merrygoround515 | 2008-06-06 15:37 | Book