読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

タグ:作家名別  さ行 ( 21 ) タグの人気記事

赤×ピンク―Sakuraba Kazuki Collection (角川文庫 さ 48-1)
桜庭 一樹 / / 角川書店
ISBN : 4044281025
スコア選択: ★★★



東京・六本木、廃校になった小学校で
毎夜繰り広げられる非合法ガールファイト、
集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。
体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、
誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を──
彷徨のはて、都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、
そのサバイバルと成長と、恋を描いた、
最も挑発的でロマンティックな青春小説。
(「BOOK」データベースより)


旬の作家、桜庭さんの
初期の作品(ラノベ)が角川から文庫になった。
数冊読んで、それほど嫌いな作家ではないので(笑)
読むことにした。
「初期の傑作」という帯は、う~ん、大げさだけれども、
思っていたよりも「普通に読める」小説だった。

大人に成り切れていない彼女たちの生き様は
異空間のような雰囲気と相まって、とても切なかった。

物語のラストが一部でも救いであればいいな。
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by merrygoround515 | 2008-03-26 12:47 | Book
ナラタージュ (角川文庫 し 36-1)
島本 理生 / / 角川書店
ISBN : 4043885016
スコア選択: ★★★★★




祝★文庫化
\^○^/待ちわびました!
発売後、慌てて買いました(笑)。

読後、文庫落ちなど待つのではなかった、と深く後悔。
素晴らしかった。
島本女史、初読作品でもあるが、ついていきます!
一作目から、ついていく宣言は、時期尚早かな?
まぁ、今後のことは、追々ね。


恋愛小説を好むタイプではないが
決して嫌いではない。 薦められればガンガン読むし
評判を目にすると、自分も評価したくなる。

この作品も、普通の恋愛モノだろうと、高を括っていた。
それなのに・・・
プロローグのセリフから一気にやられました。
もうこれ以上の作品はない!って言えるほどの
正統派恋愛小説だった。

設定から人物像、主人公を取り巻く環境に
登場人物たち全て、が何一つの違和感なく、綴られてる。
とても細かく、くどいほどに緻密な描写なのに
サラッとしていて、不思議。 リアルすぎるんだ。

過去(学生時代など)、一人暮らしの経験のある人も、
今現在、一人暮らしをしながら学んでいる人も、
主人公達の生活には、共感三昧ではないだろうか。
私自身、懐かしさと、本書との邂逅が相まって、
物語の世界にどっぷり、はまり込んでしまった。

人を愛するとは、どういうことなのか。
少なからず答えの一部は、本書にあります。

言葉がなくても、真意を感じることが出来る相手って、
人生の中で、そう何人もめぐり合えるものでは、ないですよね。

ラストの泉の涙に、最近感じたことの無い
苦しい情が溢れました。 
あまりに綺麗な恋愛関係(純愛というい意味ではありません)の所為なのか
読後の爽快さが、また不思議な作品です。

これは、ちょっと忘れられない作品になりました。



しかし、平成12年に刊行された単行本を、
平成20年に文庫化って、随分な時間を要したのね。うむ、何故?
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by merrygoround515 | 2008-03-19 13:06 | Book
B型自分の説明書
Jamais Jamais / / 文芸社
ISBN : 4286032027
スコア選択: ★★★






□「変」て言われるとなんだかウレしい。
□自分ルールがある。
□密かに負けず嫌い。でもバレバレ。
□あまり人になつかない。
□でもなつくと、とことん。
□地味でめんどくさい作業を楽しめる。
□説明書読まないのにだいたい分かる。


はてさて、あなたはいくつ当てはまりました?



私はB型。
一般的な血液型分類だと、B型は
「ジコチュー」「マイペース」など…
あまり良いイメージではない。
『B型自分の説明書』(Jamais Jamais)を
チラ見して、何か良いイメージでも持てるかな?
と、立ち読みしてみた(笑)。
実のところ、B型というのは
「ガラスのハートの持ち主なのである」 (本書)。
( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪ ( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪ アハハ
本当に気軽に手にしただけなのに (ヒヤカシ気味w)
立ち読みだということも忘れ
「わかる、わかる、わかるわぁ~!」と
若干興奮しながら、読んでしまいました(苦笑)。


B型の人は自分の本性を良く知るために、
B型以外の人はもっとB型のことを知るために、
試しに手にとって見てはいかがでしょう。
多分B型じゃない人が読んでも…
それなりに当てはまることが多いのではないかな?
と思うけれど(笑)  どうだろう。
ちょっとした暇つぶしにでも!

1 本書の使い方
2 基本操作―自分/行動
3 外部接続―他人
4 色々な設定―傾向/趣味/特技
5 プログラム―仕事/勉強/恋愛
6 トラブル・故障した時は―自己崩壊
7 メモリー・その他―記憶/日常
8 その他シミュレーション―その時B型なら
9 計算の仕方―B型度チェック


立ち読みでも十分ですが、
ついニヤニヤしてしまいますので・・・
B型の方は特に気をつけてくださいね。


B型以外の人が読んで…面白いと感じるのか、
それははっきり言って謎ですが。 ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
ちなみに私の夫(A型)もチラっと読んでくれましたが、
「全然わからない…。」と言っていたwww
確かに…
A型の人にはあまりぴったり来ないかもしれない。


著者はO型。 本書の一番の驚きだったかも。
本書、手元に欲しいな。
笑いたくなったら、サッと手にしたい(笑)。
買って来ようかな。
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by merrygoround515 | 2008-03-17 12:17 | Book
フォー・ユア・プレジャー (講談社文庫)
柴田 よしき / / 講談社
ISBN : 4062738171
スコア選択: ★★★★






無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。
彼に持ち込まれた人探しは、やがてクスリがらみの危険な仕事に発展する。
その上、最愛の女性・理紗が行方不明に…。
次々に襲いかかる無理難題と戦う心優しいハードボイルド探偵に、明日はあるのか!?
読み始めたら止まらない傑作シリーズ第2弾。
(「BOOK」データベースより)


前作 『フォー・ディア・ライフ』 の続編。 (感想は ここ♪
無認可保育園の園長、
花咲慎一郎=ハナちゃんの探偵物語、第2弾!
シリーズ物なので、とても入りやすかった。
また登場人物も気心の知れた人ばかりなので
まるで連続ドラマを観ているような錯覚さえも(笑)

今回は、前作よりかなり忙しく、またかなり危険!
ハナちゃんに与えられたタイムリミットは24時間。
時間内に、僅かな手がかりと、少ない情報から
真犯人を探し出さなければならないのだ。

面白かった~。なれた所為もあるだろうが、
あっという間だった。 2時間半くらいだったかも。

今回は、
ハナちゃんの元妻、弁護士の麦子さんもしっかり登場!
にこにこ園でコロッケまで作ってた。 
元夫婦だけど、この二人は本当にいい関係だ。 
う~ん、微笑ましいぞ。
それと忘れてはならないのが…
ハナちゃんの恋人・理沙と(理沙は今回、誘拐されたの!)
奈美先生の対面シーン! 
でも…奈美先生には、もっと嫉妬してほしかったな。
あと、初登場の元・同期の斉藤!今はヤクザですって。
どうしてハナちゃんの周りには元・警察官が現れるのか…
類は友を呼ぶのでしょうか。
今回はこの斉藤がネック。 
簡単に言うと彼の命を助けるため、24時間以内に
殺人を犯した真犯人を探し出さないとならないのだ。
ハナちゃんに24時間で捜査を依頼し、
犯人探しが出来なければ、斉藤を殺す!と
言っているのは、極悪非道の山内~!!!!!!!
でも今回は、山内の人間性を楽しめたwww インテリだし。
ハナちゃんと山内の会話も、城島との会話のように面白かった。
あっ、何気に今回の城島さんは、いい人が目立ってた。
女性読者ファン、また増えたのではなかろうかwww

好きなセリフや名言がとても多い作品。
作者の訴えかける「ストーカー」の犯罪意識にも、グッときた。

でも私のツボは 『走れメロス』  ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
もうハナちゃんには悪いが、大爆笑してしまった(爆)

柴田さんのラストへ向けた、偶然の多さや繋げ方の無理矢理さ…
無理があるのにも拘わらず、気にせず終結させるところ、
二作目にして、好きになってしまったかも。
批判する気には、全くなれない自分が、嘘みたいだ(笑)


唯一の惜しむらくを挙げるなら
美貴子かな。
何故なんだろう、産むことを決めた美喜子に、
違和感がある。 安易な感じがして、説教したくなったwww
けれど…
今はそうして産まれてくる子供…多いのかもしれないな。



第三弾 『シーセッド・ヒーセッド』 いつ文庫落ちするのかな。
なかなか文庫落ちしない作家さんなんですよねぇ;;
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by merrygoround515 | 2008-03-07 11:41 | Book
ミスティー・レイン (角川文庫)
柴田 よしき / / 角川書店
ISBN : 4043428073
スコア選択: ★★★




恋に破れ仕事も失った茉莉緒は若手俳優の雨森海と出会い、
彼が所属する芸能プロダクションに再就職することになった。
だが、喜びも束の間、ロケ現場で殺人事件が発生、海に嫌疑がかけられる。
海のマネージャーとなった茉莉緒は愛する人を守るために、
見えない悪意と戦う決意をした!ふたりの恋の行方は?
そして、殺人事件に隠された悲しい真実とは?
愛に仕事に奮闘するひたむきな女性の姿を描いた恋愛ミステリー。
(「BOOK」データベースより)



この作品は、ミステリィとかではなく、
茉莉緒という一人の女性の成長物語ですね。
海という役者さんの成長物語でもあるし…。

殺人事件や事件性の強い事故や、自殺未遂…
ミステリィ要素は、たくさんあるのだ。
が、なぜだろう…。
ミステリィの顛末に期待をしてしまうと、肩透かしを食らう。
実際、犯人も予想がついてしまうし。
(犯人の背景にある展開は、なかなかです!)
やはり、茉莉緒や海の生き方、二人を取り巻く恋の行方が
気になり、事件を重要視できなかった。
とは言っても、事件があってこそ楽しめた展開。
芸能プロダクションの実像さながら、魅力的な物語でした。

柴田さんの文章って、本当に読み易くい。驚くほど。
500ページ近い作品なのに、あっという間なんだもの。
それにしても、柴田さんの書く女性って本当に素敵ですね。
リアル感があるからなのか、いちいち自分に重ねてしまいます。
だから、共感し易くて、応援してしまうの。
最後の主人公の決断には、思いがけず涙してしまった^^;


一読後、芸能界通になった気に、なれる作品です(笑)。



次は、ハナちゃんにしよう!
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by merrygoround515 | 2008-02-17 20:57 | Book
少女には向かない職業 (創元推理文庫 M さ 5-1)
桜庭 一樹 / / 東京創元社
ISBN : 448847201X
スコア選択: ★★★★★






「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。
 夏休みにひとり。それと、冬休みにもうひとり。」

この作品は、この最初の一行が全てなのです。
でもって、本書のテーマは完全犯罪なのです。

とは言っても、当初私は、
まさか本当に殺してるとは思いもせず、何かの比喩だと思っていた。
でも…彼女は本当に、夏休みと冬休みに一人ずつ、人を殺した。
それを知っているのは、全然親しくなかったクラスメイトの宮乃下静香だ。
本書は、葵と静香の戦いの記録、と書いてあるが、
実際は、葵の一人称なので「葵の戦い」と「殺人者の葛藤」という感じだった。

主人公・大西葵は、13歳という本当に微妙で多感な年齢。
特に女の子は、大人により近くなりつつある時期でもある。
男の子とのバランスが、最も悪いのも、この時期だ。
例えどんなに大人びても、大人の作った社会の中でしか、
生きることのできない世代の子供たち。
この時期の女の子の内面、不安定な心情、とりとめのない行動を、
著者は見事なまでに、その繊細さをも、描いている。

複雑な家庭環境、閉塞的な島での生活、母親が抱える人生。
不安定な繋がりで維持されている友人関係、アイデンティティーが、
葵の言葉によって絶妙に表現され、人間の怖さ、弱さ、悲しさが…
本書を一環して貫いている。 心にズシンとくる重さがあるんだ。

内容には触れないが、とにかく葵は人をふたり殺したんだ。
これが意味するものを、葵と一緒に悩み、考えて欲しい。

なんとも救われない話だったが、ラストシーンはなかなか。
この結末には、ちょっとホッとさせられましたね。
でも、本書… 決してミステリィじゃない! よね??



※主人公が殺人に使用した武器、"バトルアックス"。
 作中に出てくる購入先の武器屋さんのサイトはこちら ☞ 山海堂
 ホントにあったのね(笑)。
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by merrygoround515 | 2008-02-13 19:44 | Book
フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
柴田 よしき / / 講談社
ISBN : 4062733064
スコア選択: ★★★★






新宿二丁目で無認可だが最高にあったかい保育園を営む男
花咲慎一郎、通称ハナちゃん。
慢性的に資金不足な園のため金になるヤバイ仕事も引き受ける
探偵業も兼ねている。
ガキを助け、家出娘を探すうちに巻きこまれた事件の真相は、
あまりにも切なかった…。
稀代のストーリーテラーが描く極上の探偵物語。
(「BOOK」データベースより)



読後、本のタイトル “フォー・ディア・ライフ” (「一所懸命」「命からがら」)は、
柴田さんからの大いなるメッセージだと思いました。 
日々だらだらと過ごしている私… 反省せねば。  
内容もタイトル通りなんだもん。 うむむ、感服です。

柴田さんの読み易い文章は、本当に素敵だ。
それに登場人物たちが、個性的だけでなく、生き方がドラマティックなのだ。
しっかり読まされました。
特に、主人公・花咲慎一郎(ハナちゃん)の人間性には、痛く共鳴。
口数は少ないが、考え方が前向きなんだ。 不屈の精神って、彼のことだね。
決して強い人間じゃないんだけど…。 どちらかと言うと弱い人だ。
なのに、頼りになるんだよね。人一倍!

読んでいて、凄くリアリティを感じるのよ。
愛する保育園と子供たちの為に、ヤバイ仕事と分かっていながら
身をやつす主人公。
そしてその主人公を暖かい目で見守るたくさんの人々。
人は人の情けを受けながら生きていくものなのだって。
個人的には、奈美先生が一番好きかも。


文庫本に「稀代のストーリーテラー」と書かれている。
( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪ 全く持ってその通りだと思う。
例えるなら大沢在昌氏と比較しても…
然程見劣りないレベルなんじゃないかなぁ?
ちょっと無理が在るかしらん、ね?  ふふふ
でも、鮫島より…ハナちゃんの方が、好きだなぁ。

ミステリィとしてだけでなく、
探偵小説として充分楽しめる作品だ。



早く続編の 『フォー・ユア・プレジャー』 を買いに行かなきゃ。
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by merrygoround515 | 2008-02-11 20:22 | Book

『Miss You 』 柴田よしき

Miss You (文春文庫)
柴田 よしき / / 文藝春秋
ISBN : 416720309X
スコア選択: ★★★★







有美は26歳。文芸編集者。
業界ではかけだしながら、生真面目さと熱意で
仕事は軌道にのりつつある。
しかし、同僚の女性が殺され、
元流行作家の奇妙な電話を受けてから
有美自身も狙われはじめた。
事故か。人ちがいなのか。
婚約者、新人作家、流行作家などの輪が
平凡なヒロインを目眩く翻弄する。待望のミステリー長篇。      
(「BOOK」データベースより)



中学・高校を女子校で過ごし、東大へ進学。
卒業後、大手出版社の編集者となった26歳の女性、
江口有美が主人公。
優秀で容姿端麗、性格も育ちもイイ。そして誰からも好かれている。
私生活も安泰。
交際相手からプロボーズされ、順調な人生を送っていた。
たが・・・
有美の周囲に奇妙な出来事が続き… というサスペンス物語。

大手出版社の文芸編集者の日常や、
作家デビューを巡る状況は、見事なまでのリアル感。 
まるで実状を描いているようだ。(描いたのでしょうね^^;)
作家になりたい、とうい志を持った人には…
ちょっとキツイ現実かもしれない。
本書に出て来る作家たちは、
他人に与える影響に恐怖を憶え、書けなくなった大御所作家。
書きたい“モノ”を盗まれ、核心が書けず、逃げ悩む新人作家。
小説に己が持つ本来の健やかさを奪われ、
最低な人間に成り下がった新鋭作家と、様々。
もちろん、真っ当な(笑)作家さんも登場していますが。
要するに、“書く“ということは、我が身を削り、曝け出す作業なのだ。
シアワセな人間には、小説など…書くことはできないのかもしれない。
まぁ、シアワセであれば、小説を書く必要はないのでしょうが。

文芸編集者である有美は、とても魅力的だ。
我が儘な人気作家や一風変わった新人作家たちに翻弄されたり、
事故や怪我などのハプニングから、我が身に不安を覚えながら、
自ら犯人探しを始め…理不尽な呪詛に立ち向かうのだ。
また、絵に描いたような優等生ぶりは突っ込みたくなるほど(笑)。
しかし東大卒なのに謙虚なのだ。 性格も多少天然で(笑)。
人間的にハングリー精神は、弱いタイプですね。
そんな有美が、編集者としても人間としても成長していく過程が、
本書の醍醐味だといえるのではないでしょうか。
他社の編集者と意気投合するラストシーンは、印象的です。 
柴田さんの芸の細かさ、好きだなぁ。

惜しむらくは… 
意外性に欠ける点。犯人が、よめてしまう人が多いはず。
でも、脇役一人一人にまで色と味を持たせているところや、
素晴らしい心理描写で、人間関係を見事に表現している巧妙さ、
展開のスピーディさは、抜群ですね。
流れるような優しい文体の中に、ミステリィが満載なので、
ノンストップで楽しめます。

人は、自分の知らないところで誰かを傷付けている…
これは、生きていく上で、防ぎようのないことなのだろう。
が、傷付けられた方は、忘れられず、次第に膿となり、
やがて悪意に変わる。 ついに放たれた悪意は……。
人間関係の難しさを痛感。

柴田女史、追いかけることに決めました!www




次作を決めるの当たって、ちょっと著者の作品を調べてみたのですが…
「猫探偵正太郎シリーズ」と「花咲慎一郎(ハナちゃん)シリーズ」に
好奇心が疼いています(笑)。
でも、大勢の方からオススメいただいた 『聖なる黒夜』(上・下) を楽しむため、
「RIKO」 「聖母の深き淵」 「月神の浅き夢」 の三作を、読んだ方がいいかしら。
う~ん、嬉しい悩みです、ね(^▽^)
先ずは一番に気なる 『フォー・ディア・ライフ』 で
ハナちゃんに会うことにしようかなぁ。 買ってこよ~☆  ルンルンo(*^▽^*)o~♪

あっ!昨年、読書家のブログ友さんに、本書の他に
『ミスティー・レイン』 と 『激流』 を読むと誓ったんだわ…(><;
『激流』 は、まだ文庫落ちしていないので…
『ミスティー・レイン』 (角川文庫)と 『フォー・ディア・ライフ』(講談社文庫) を買いましょ♡
[PR]
by merrygoround515 | 2008-01-31 09:56 | Book
赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹 / / 東京創元社
ISBN : 4488023932
スコア選択: ★★★★





1953年から21世紀までの
女三代に渡る赤朽葉家の盛衰記。

鳥取県紅緑村に、鉄鋼業で財を成した旧家・赤朽葉家。
のちに「千里眼奥様」と呼ばれるようになる万葉が、
義母になるタツに望まれ、赤朽葉家に輿入れする。
万葉は「山の人」と呼ばれる辺境の住人により、「山の民」に置き去られ、
紅緑村に住む夫婦の手で育てられた。
この赤朽葉万葉の物語(1953年~1975年)が、第一部。

第二部は、万葉の娘・毛鞠の物語(1979年~1998年)。
暴走族、レディース、総番、ポニーテール、裾をひきづるセーラー服と
時代は不良文化の真っ盛り。
暴走族「製鉄天使アイアンエンジェルス」を率いた毛鞠が、卒業後
その当時を描き、連載十二年の人気売れっ子漫画家となる物語。

第三部が、毛鞠の娘・瞳子(2000年~未来)の物語。
祖母や母と違い、平凡で、語るべき物語がない語り手のわたし。(ニート)
本書は第一部から第三部まで、この瞳子が語り手となり、
赤朽葉家に関し、祖母や母や家族から聞いた話を、物語っているのです。

本書がミステリィとしても評価されているのは…
瞳子が、万葉の死に際に「むかし、人を殺した」という一言を遺され、
祖母の人生を振り返るべく、赤朽葉家の歴史をひも解いていくことにあります。

ひと言で表すならば、大河ドラマのような本でした。
戦後の昭和から平成まで、
当時の世相や流行、出来事を追いながら、
強烈な個性を放つ登場人物たちが、ストーリーを引っ張っていく・・・
赤朽葉家の三代の女たちの一大絵巻。
三者三様の生きかた、存在感がリアルに描かれていて面白く読みました。
千里眼の祖母、漫画家の母、何者でもない”わたし”。 実に巧妙。流石ですね。
……とはいえ、第一部と第二部に比べると、明らかに…
第三部は失速していた感が、強く残りました。   ちょっと残念。


桜庭女史、初作品。 とても楽しく読めました。


※第60回日本推理作家協会賞受賞。
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by merrygoround515 | 2008-01-29 13:58 | Book
枕草子REMIX (新潮文庫 さ 23-7)
酒井 順子 / / 新潮社
ISBN : 4101351171
スコア選択: ★★★★





誰もが古文の授業で必ず習う「枕草子」。
実のところ作者、清少納言については、殆ど知らなかった。
源氏物語ほどメジャーでないことも、影響あったかな。
そんな大した知識を持たない私には、最高の手引き書でした。\^○^/

著者と清少納言の対談(もちろん、おもいっきりフィクションです)を
ところどころに入れ込むセンスは流石です(笑)
「枕草子」の世界と、清少納言、作品の背景となる平安時代について
軽やかに語るエッセイ集。 清少納言にちなんだ京都ガイド付き。

「枕草子」を1段ずつ訳すのではなく、
必要に応じて、部分部分を抜粋(=REMIX)して紹介しています。
今までになかった斬新な紹介で、何よりとても楽しい一冊です。

一番面白く読んだのは、和歌について語っている部分。
ここで著者は、
平安時代の和歌は、現代のカメラ付き携帯電話のような役割を
していたのではないかと言っています。
この比較、とても面白かった。
現代の感覚に照らし合わせた平安の習慣の解釈、いやぁ~面白い。

平安時代には、
外出先で感じたことを、和歌に詠み、
日々の生活の中で、美しい!面白い!など、感じたことを和歌に詠んだ。
1000年以上の時がながれ…
現代の私たちは、実況中継のような状況報告や、
感動したことの数々を、携帯メールで送っています。

和歌も携帯メールも、心が動いたことに対して、
その気持ちを誰かと共有したい、という思いから
スタートしているところが、同じなのだそうです。
要するに、
≪カメラで写真に撮る≫代わりに≪和歌を詠んでいた≫ということ。

さらには、携帯メールを送った相手から、返信を期待するところも、和歌と同じ。
返信メールを出すときに
「何か気の利いた言葉の一つも返さねばならず、そのプレッシャーというか面倒さ」は
和歌の返歌にも通じるのではないか、
さらに送ってきた相手が大事な人ではない場合は
「”別に急がなくてもいいか”と思えてしまうのも、昔も今も変わらぬ点」
という著者の指摘も、とても面白く読めました。 ( ゜ー゜)( 。_。)ウン♪


清少納言は
お洒落で 賢く ミーハーで 意地悪
そんな人だそうです。
まさに現代っ子と同じだわ(笑)


因みに著者と清少納言は、ちょうどピッタリ1000年の年の差だそうです。
1966年生まれの著者と966年生まれの清少納言… 凄い!



「枕草子」入門書として、最適です。
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by merrygoround515 | 2008-01-29 09:18 | Book