読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

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『流星の絆』 東野圭吾

流星の絆
東野 圭吾 / / 講談社
ISBN : 4062145901
スコア選択: ★★★★




惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。
「兄貴、妹は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」
14年後―
彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。
(「BOOK」データベースより)


東野圭吾氏、2008年第一弾作品。
あまりの評判の良さから、ガマンができず…
買ってしまいました(苦笑)。

どっぷりしっかり、エンタメ系。
でもきっと読後は、いつもの(お得意の)
重くて、ダークな感じなんだろうな。
悲痛が残りそうだなぁ。
と、少し暗くなっていたのだが…。
蓋を開けて、びっくり。
氏にしては珍しく、全く悲痛さが残らない。
なんとも心温まる感動物語だった。

純粋に先の展開が気になる作品。
500ページ近い作品だが、あっという間に読了。
(3時間~3時間半くらいだったかなぁ)
東野氏の作品は、
この読み易さが本当に魅力的だ。
最初から最後まできっちり、楽しめるし、ね!

主人公たちの背景や登場人物の設定、
また物語の内容は、はっきり言って
決して珍しいものではなかった。
伏線も比較的分かり易いものが多い。
事件そのものの絶妙なひねり具合に比べると、
真相には、絶賛されるほどの驚きは、なかった。
実にオーソドックスなラストだ、とも言える。

でも! それがまた、新鮮。 
特に兄二人の、妹を想う気持ちが素敵。
行成さんなんて、恰好良過ぎるでしょ?!
いい男なんだなぁ。戸神行成。
このラストには、実に好感が持てた。

読後真っ先に感じたのは
「帯に書いてある内容紹介文って、ほぼ作品の全てなんだ(苦笑)」
でした。へへ;


殺された両親の仇討ちを流星のもと誓った兄妹は、
功一、泰輔、静奈。
事件当時、功一が小六、泰輔が小四、静奈が小一。
三人はその年齢で両親が殺害されたことを受け入れ、
施設に入り、それぞれ18歳までを過ごした。
そして事件から十四年後のある日、
泰輔が事件当夜目撃した男性との巡りあわせが訪れる。
功一が全身全霊で仕掛ける復讐計画。
警察をも駒に使う恐ろしいほどの緻密な計画。
そして、着々と計画は進んでいった。
作品紹介にあるように、静奈の恋心は
確かに功一の描く復讐計画には、邪魔です。
でも、でも、でも、
(詳しくはネタバレになってしまうので言えないが)
静奈がもたらした影響は、
事件を思わぬ方向へと導くの(笑)。
と、ここまでで。

忘れていたが、
この三人、復讐計画に入る前は、詐欺師だったのだ。
だからと言ってはなんだが、三人の役割分担しかり、
それぞれの洞察力は見事! 三人三様に完璧なのだ。
詐欺師の堂に入った様が、
応援したくなるほど、面白かった(笑)。
静奈は一流の美女に成長しているし。 ふふふ

復讐計画実行中に、
以前騙した相手の登場のさせ方がまた、絶妙。
偶然とか、ないかしら…。
出会っちゃったら面白いのになぁ~、と感じていたら
出てくるんだもん。  あはは。
本当に上手いですよね。

そう言えば、刑事に扮装して訪問する場面で、
ファンサービスがありました(笑)
刑事さんの名前…
「草薙」と「加賀」ですって!思わずニンマリ。
東野さん、楽しませてくれて、有難う! ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ


本書全編を通して言えることですが、
終止一貫して無理や無駄があまりない。 
リアル感を持たせながらも、
やはり小説なんだ、と楽しませてくれる。

安心して作品に向ってくださって、結構!
購入して、損はない作品ですよ。 
東野氏、やはり天才だわ(笑)


2008年度「このミス」で五位以内には、入るんだろうな。


最後に…登場人物の
「2枚目というほどでもないが、上品な顔立ちの 戸神行成 28歳」
最高です(〃▽〃)
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by merrygoround515 | 2008-04-14 09:59 | Book
テアトル東向島アカデミー賞 (集英社文庫 ふ 24-1)
福井 晴敏 / / 集英社
ISBN : 4087461378
スコア選択: ★★★★





『テアトル東向島アカデミー賞』
それは著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭。
受賞作は血をかきたてる爆発アクション、スペクタクルが中心で、
使用された火薬量とアドレナリン分泌量が評価の重要基準となる。
世の女性たちよ、この孤独な男の魂の叫びを聞け。
あなたの彼氏もホントはこんな映画が大好きなのだ! 
なにげに渾身、人気作家が綴る怒濤の映画日記。
美川べるの描き下ろしツッコミマンガ付き。
(「BOOK」データベースより)


福井晴敏氏の軽快な語り口で書かれたオレ的映画評論。
『テアトル東向島アカデミー賞』とは、
著者の脳内で毎年行われる妄想映画祭のこと(笑)。
作品評論の合間に、セルフ・ツッコミとして存在する(全9作)
美川べる嬢の四コママンガがあり、これがまた素晴らしい存在感。
とにかく、笑えます。  ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
(特に「カリオストロの城」が好きwww)

実は本書、福井氏の映画をベースにした、日記です。
決して本格的な映画評論とは…言えません(笑)。
(作中で著者自身も、はっきりおっしゃっています)
全79話(81作品)に及ぶ、
著者の熱~い感想と、ちょっとした日常や時事ネタは、
それぞれ2~4ページにこぢんまりとまとめられているので
気軽に読め、家事の合間や待ち時間にぴったり。
読了までに4日ほど要しましたが、あっという間でした、ね。

「終戦のローレライ」、「亡国のイージス」、「戦国自衛隊1549」などの
製作秘話や、裏話が盛り込まれていたのは、著者のファンとして、ちょっと感動。
またラストを、
私の大好きな『ブレイブハート』で〆たところに拍手喝采。


しかし、
福井氏がこんなにも映画好きだったとは、知りませんでした。
未見作は思ったより少なかったので(それでも2割弱は、未見)
著者の見解に、頷いたり、首を傾げたり。 
でも、同感、同感!って賛同した作品が多かったことは、事実です。
しみじみ同世代なんだなぁ~と、実感。
間違いなく同時期に、同じ作品を観て、生きてきています(笑)。

が、やはり性別の差もさることながら、作品に対する思いには
やはり温度差がありました(笑)。
私の好きな作品は、私なりの見所が有り、著者とは合わない・・・。
こんな映画だったかな???というのも、ちらほら&しばしば。

読んでいて、私も映画日記を始めたくなりました。 ふふふ

その前に読まず、
未見の中から 「テルマ&ルイーズ」 を観たいかも。
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by merrygoround515 | 2008-03-21 22:17 | Book
太陽の子 (角川文庫)
灰谷 健次郎 / / 角川書店
ISBN : 4043520107
スコア選択: ★★★★★







戦争、平和、いのち、生きることに対して、ストレートな作品。子どもの目線が心を真っ直ぐ突きます。
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by merrygoround515 | 2007-11-30 13:30 | 一行review

『秘密』 東野圭吾

秘密 (文春文庫)
東野 圭吾 / / 文藝春秋
ISBN : 4167110067
スコア選択: ★★★★★







主人公の性別で全く違う作品になる物語。女性の優しさを含めた強さ、男性の潔さ、に感涙。


夫婦として、人として、在るべき結末。でも「秘密」を共有してこそ、夫婦ではないのだろうか。
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by merrygoround515 | 2007-11-30 12:44 | 一行review
手紙 スタンダード版
/ 日活
ISBN : B000MTEA6Y
スコア選択: ★★★★





う~ん………。

私は原作の、大ファンだ。
悩みに悩んだ末に、観た。

原作>映画を前提に言わせてもらうと、
ストーリーには、原作ほどの重みがなかった。
役者さん、残念ながらイメージとは異なった。
山田くん、玉山くん、ちょっとずつ違う…

著書から得た、何とも言えない葛藤の雰囲気が…
映画では全く違うものになっていた。
兄弟の内面が大きく違ったのだ。
あと、言うまでもなく、沢尻さんが綺麗すぎる(笑)。

ベテラン俳優の配役&演技には、拍手。
吹越満さん、杉浦直樹さん、最高ですよ。
というかピッタリだった。 上手いですね。

映画は、原作を知らない方が楽しめる。絶対に。



原作には終盤になって心を囚われた。
前半や中盤は流していた感が強く、単調だった。
それが後半にから終盤になり、驚くほど圧倒され…
“手紙”の持つ威力、言葉以上の感銘を受けました。


原作≠映画として言わせてもらうと、
映画は全体を通して、抜かりなく、最後まで観る人を
惹きつけ、離さない。
完成度は、高い作品ではないかな。

ラストに流れる小田さんの「言葉にできない」は
反則だ! って叫びたいほど涙を呼びます。

原作、映画、どちらも同様にたっぷり涙しました。

原作から入った方には、
できれば、別物として捕らえて欲しい。

映画から入った方、
是非、数ヶ月後原作に手を伸ばしてみて欲しい。


最後に、内容には全く触れなかったが
どちらも、素晴らしい作品であること、
保証させていただきます。
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by merrygoround515 | 2007-11-09 09:24 | Movie
水曜の朝、午前三時 (新潮文庫)
蓮見 圭一 / / 新潮社
ISBN : 410125141X
スコア選択: ★★★★





大阪万博が開催された1970年が舞台背景。
ストーリーは
一人の才女が、45歳で他界するまでの人生を綴ったもの。

悲しいのに、温かい。 稀有な恋愛小説。

主人公の直美さんは、現代女性の姿にぴったり。
ただ、時代(年代)が違うだけ。
彼女の精神…思考は正に “今”を生きる人でした。

背景とは裏腹に、斬新なメッセージが心地いい。
まるで現代を生きている女性の思考なのではないかと
感じる彼女の口から出る言葉が、また、いい。

本書には、ステキな言葉が溢れていました。

池上冬樹氏が解説の中で取り上げられた言葉の中に
私が付箋した言葉と同じものが一つ、ありました。

・・・運命についてです。   (以下本文より)

「運命というものは私たちが考えているよりも
 ずっと気まぐれなのです。
 昨日の怒りや哀しみが、明日には何物にも代え難い
 喜びに変わっているかもしれないし、事実、
 この人生はそうしたことの繰り返しなのです。」


メッセージ性の強い、数々のステキな言葉を残してくれた
直美さんの45年という短い人生に…
是非、私と一緒にエールを贈ってください。

そして、悔いのない人生を送れるように、生きていきましょう。

奥の深い恋愛物語を綴った、近年にない恋愛小説です。
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by merrygoround515 | 2007-07-19 10:24 | Book

『予知夢』 東野圭吾

予知夢
東野 圭吾 / / 文藝春秋
スコア選択: ★★★







 「探偵ガリレオ」シリーズ!

帝都大学理工学部物理学科助教授、探偵ガリレオこと湯川学が、
摩訶不思議な事件を論理的に解決していく、本格推理短編集。


素封家の屋敷に侵入者があった。犯人は27歳の青年。
2階で眠っていた娘を襲おうとしたらしい。
逮捕された犯人は、17年前、その少女と結婚する夢を見たという。
夢に現れた少女が現実に存在するとは?
予知夢はあるのか?

「夢想る(ゆめみる)」 
「霊視る(みえる)」 
「騒霊ぐ(さわぐ)」
「絞殺る(しめる)」  
「予知る(しる)」             全5作。


軽快な文章の中に凝縮された、オカルチックな題材と
巧妙なトリック、明晰な推理と確固たる論理。

解説によると・・・
天才物理学者、湯川学のモデルは、佐野史郎なのだそうだ。
意外だな。ちょっと違う気がする。
でも、じゃ、誰?って、聞かれても困るけど。(^^;


『探偵ガリレオ』→『予知夢』→『容疑者Xの献身』。 

そして、 祝・直木賞!



天才・東野圭吾氏の連作短篇、お楽しみ下さい。
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by merrygoround515 | 2007-03-01 08:39 | Book
11文字の殺人
東野 圭吾 / / 光文社
ISBN : 4334712541
スコア選択: ★★




ちょっと期待過多だった。。。


東野氏の得意とする、密室に代わるものとして、この作品では、
アリバイ・トリックが使われている。
しかし、本書のアリバイ・トリックは、それほどまでに上手いのもでは…。ないね。
全体的には、人情がメインだ。
よって、人間心理に焦点を当てた作品と言うべきかも。

第一の殺人から、最後の殺人まで、一貫して怨みを感じさせる。

事件の解決へと率先して取り組む主人公、女性推理作家は、友人の編集者と共に
亡くなった恋人の周辺から、事件を調べていく、展開だ。
犯人の動機のみならず、犯人を殺人へと追い込んだ人々の、其々の事情は、
とても上手いのだが……。 

なんか物足りない。
さらっとし過ぎていた。

残念なことに、途中でほぼ全体図が見えてしまったのだ。
もちろん、犯人も。その背景も。
私だけが、見えてしまったのだろうか。
いや、きっと、必ず他にもいるはずだ。 
  
東野氏の初期作品は、
やはり現在の作品よりも、深い感慨は与えてはくれないのかしら。

書店員オススメの、傑作!
という触れ込みに、ちょっと踊らされてしまったかな。

次は、どうしよう。
やはり、新刊にしようかなあ。

本人が最後のエッセイと断言した
『たぶん最後のご挨拶』 を、読むことにする!
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by merrygoround515 | 2007-02-02 10:29 | Book