読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

タグ:作家名別  ま行 ( 7 ) タグの人気記事

太陽の塔 (新潮文庫)
森見 登美彦 / / 新潮社
ISBN : 4101290512
スコア選択: ★★★★






何かしらの点で彼らは根本的に間違っている。
なぜなら私が間違っているはずがないからだ、と宣う、
ひねくれた学生の夢想を描いたデビュー作。
第15回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。


主人公は、京都大学農学部の五回生の「私」。
但し、現在自主休学中。
元恋人「水尾さん」の研究に勤しみ、
研究というか…単に付狙った観察(?)の成果を、
240枚にわたるレポートとして、書き上げていた。

研究追行の只中「私」の前に
「これ以上、彼女につきまとったら警察を呼ぶ」と男が立ちはだかる。
しかし、彼(遠藤くん)は…同じ穴の狢だった。


こいつ等アホだ。
あ、でも京大生だった。
じゃアホではないか。
いや、アホだな。うん、アホだ。
だけど、とっても愛おしい。

ここから「夜は短し歩けよ乙女」が生まれのか~。
うん、うん、納得。
鼻持ならないと言えなくもないけれど、
この妄想っぷりは、やはり凄まじい。


極め付けが「ええじゃないか騒動」。
クリスマスイブで賑わう四条河原に、
奇妙奇天烈な「ええじゃないか騒動」が巻き起こる。
動機も何もかも、あまりにもアホ過ぎて…
返ってこの上なく清々しい(笑)。

「Gキューブ」このアホなやり取りが
私は一番好きだったかも。
絶対にあの部屋には入りたくないが…。

アホだ、アホだと言ったけれど、
やっぱり彼等は可愛い。
(あくまでも私の視点では、ね)
きっと、私が彼らよりずーっと年上であることが
愛おしさを増したんだと思う。

現実と妄想との境界線の無さっぷり!
そこを目一杯楽しむ作品です!
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by merrygoround515 | 2008-09-28 15:57 | Book
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『ショート・トリップ』
森 絵都 / / 集英社文庫
ISBN : 4087461661
スコア選択: ★★★★
















「毎日中学生新聞」に連載されていたS・S集。兎に角、頭の中を切り替えるのが大変www  イン・バッグの一冊。
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by merrygoround515 | 2007-12-13 09:37 | 一行review
となり町戦争 (集英社文庫)
三崎 亜記 / / 集英社
ISBN : 408746105X
スコア選択: ★★






戦争の具体性は?さっらと読めるが、掴みどころがなく、現実味のない物語。個人的に香西さんは好き。
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by merrygoround515 | 2007-12-13 08:43 | 一行review

『模倣犯』 宮部みゆき

模倣犯〈上〉
宮部 みゆき / / 小学館
ISBN : 409379264X

模倣犯〈下〉
宮部 みゆき / / 小学館
ISBN : 4093792658


上下でスコア:★★★★★






何故『模倣犯』というタイトルなのか、分かった瞬間の感動は他に類をみない。加えて内容の濃さ、抜群です。
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by merrygoround515 | 2007-11-30 12:31 | 一行review
友情 (新潮文庫)
武者小路 実篤 / / 新潮社
ISBN : 410105701X
スコア選択: ★★★★★





古今東西、氾濫している恋と友情の三角関係。本書に優る名作なし。「こころ」の前に本書。
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by merrygoround515 | 2007-11-29 10:03 | 一行review
夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦 / / 角川書店
ISBN : 4048737449
スコア選択: ★★★★





主人公は、京都にある国立大学生の「先輩(私)」と、
その片想いの相手(大学のクラブの後輩)「黒髪の乙女」。
この2人の1人称が交互に構成された、
キュートで奇妙なファンタジックラブコメディ。

古風であり斬新でもある語り口が、この物語にとても似合う。
読んでいて無闇に楽しくなる作品だった。

この黒髪の乙女のキャラがとっても可愛らしい。
背が低くて、ショートカット。
姉から伝授された「おともだちパンチ」という奥の手を持ち…
独自に開発した万能のお祈り「なむなむ!」を愛用!
わくわくすると二足歩行ロボットのステップを踏む…∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
というとっても×②キュートな女の子。
そして、天性の運のよさを駆使して(笑)
困っている人を見かけると助けてあげる心優しい人柄。
また、彼女を慕う先輩が、彼女の前に頻繁に現れるのを、
単なる偶然と思っている脅威の天然っぷり(笑) 

物語は4つ。

第一章 夜は短し歩けよ乙女
黒髪の乙女が夢幻のような先斗町を、
個性的な人々とめぐり合いながらさ迷う一夜のお話

第二章 深海魚たち
黒髪の乙女が下鴨神社の納涼古本まつりで
幼い頃手放した絵本「ラ・タ・タ・タム」を探すお話

第三章 御都合主義者かく語りき
黒髪の乙女と先輩の通う大学の学園祭のお話

第四章 魔風邪恋風邪
京都の街全体を襲った風邪のお話


登場人物も奇々怪々な人物ばかり。
中でも仙人のような雰囲気を持った李白翁の登場シーンは凄い。
モリミ版 「千と千尋の神隠し」 って感じ。
一目惚れの彼女との再会を祈念して
同じパンツをはき続ける「パンツ総番長」 アハハ
とにかく、すべてが意表をつくオモシロさだ。

で、何より最高なのは先輩です!
彼女に恋しているがゆえの笑える妄想、泣ける行動。
なんとか彼女の眼中に入ろうと、七転八倒している苦悩の先輩。
彼は「ナカメ作戦」と名付けているのです(笑)  
=「なるべく彼女の目にとまる作戦」の略(爆)

独特な文体、奇妙なエピソード、一風変わった登場人物たち、
その全てが魅力的で面白い。

はじめにクスリと笑い始め、そのうち爆笑し、そしていつの間にか
モリミーワールドの虜になっている、自分に気付きます。
古風であり斬新でもある語り口が、この物語にとても似合う。
とても幸せな気分になれる本でした♪

伊坂氏が仙台(東北大卒)、森見氏が京都(京大卒)と
出身大学のある地方都市を書くのって面白いな~。

2007年本屋大賞第二位作品。
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by merrygoround515 | 2007-11-19 13:18 | Book
風が強く吹いている
三浦 しをん / / 新潮社
ISBN : 4104541044
スコア選択: ★★★★★





何から書き出したらいいのか。悩むなぁ。
本書は、前評判も上々!
なにより『まほろ駅前多田便利軒』で第135回直木賞を受賞された作家の
受賞第一作ですものね。

すでに大勢の方から絶賛を受けている本書。
私は昨年、Blog仲間の記事で本書の作品概要を知り、購入しました。
12月の暮れも押し迫った頃、
やっと時間を作り読み終えることができました。\^○^/
青春小説の醍醐味は、本書以外では味わえません。

そんな訳で、今年の箱根駅伝は、本書から多大な影響を受けた。
もう受けまくり。ハハハ
実家を出て一人暮らしを初めて以来、現在まで…
○十年ぶりの興奮を経験してしまった。
レビュー残しておこうと思います( v^-゜)イエィ♪


よし!先ずは…専門家の紹介文から。


    「速く」ではなく「強く」。目指せ!箱根駅伝!

    箱根の山は蜃気楼ではない。
    襷(たすき)をつないで上がっていける、
    俺たちなら。

    才能に恵まれ、走ることを愛しながら、
    走ることから見放されかけていた
    清瀬灰二と蔵原走(かける)。奇跡のような
    出会いから、二人は無謀にも陸上と
    かけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。
    たった十人で。それぞれの
    「頂点」をめざして……。

    長距離を走る(=生きる)ために
    必要な真の強さを謳い上げた
    書き下ろし1200枚! 

         (「帯」紹介文より)


そうなんです。
たった十人で、関東大学陸上競技最高峰の「箱根駅伝」出場を目指すんです。
言い換えれば、この物語は、ただそれだけなんです。
ありえない。って?  マンガか?って? 突っ込みの声が聞こえる。
ただの夢物語ではないんですよ。
これこそ、本好きが読みたい物語。小説はこうでなくっちゃ。
何せ、ばっちり現実味が感じられるんだから。        

読んでください。

ストーリーそのものにリアリティはないけれど、
あるかも?と思わせるリアル感は100%じゃないかな。
確かに、現実では1年で箱根を闘えるチームなど作れやしない。
でも、 そう!「でも」なんですよ~!
例えば…
この十人全員、竹青荘というボロアパート(通称「アオタケ」)に住んでいて、
アパートの大家が監督。
マジで~?   ね、凄い設定でしょ?  ふふふ。    
まっ、読んでください。
ここで繰り広げられる灰二の夢物語が…現実になっていくんです! 

三人称で綴られた小説ですが、駅伝という素材は完璧。
一人一人の描き方が素晴らしーい!
本書後半200頁の箱根は…圧倒される。 
始めのころの言い回しのウザさを吹き飛ばしました。(笑)

主役の弱小チームだけでなく、
常連の強豪校で宿命を背負う選手も描かれ、
選手一人一人の走る姿の繊細な描かれ方には…
何度も込み上げてくる涙を、一度も止めることができなかった。
私はとても涙腺が弱いので、泣き読みは慣れているのですが。
すぐには止まらなかった。
もしかしたら…
既読の皆さんの中には、涙しなかった方もいるかもしれませんが。^^;
(堪えたんですね!)

ストーリーは単純、だが面白い。面白すぎる。
それはメンバー十人のキャラクターが、物語を何十倍にも面白くさせているから。
主要人物の個性豊かな面々が、これでもか~!これならどうだ!
と、多少濃いキャラまで揃っている。
実にマンガチック♪   三浦しをん!凄い筆力ですね。
一人一人に、見事めり込んでしまった。
一人一人が描かれた装丁がまたイイんですね~!   
もう~たまらないわ。 
本当に×100~! 素晴らしい。
(読後の私は、例え本書が¥2000円以上だったとしても
                 手元に欲しい本!の一冊になりました)

装丁のイラストで書かれたメンバーのセリフを、紹介します。
イラスト、シビレますぅ~~♡
簡単なキャラの特徴も書こうか、と迷いましたが…止めておきます。  
本書を読んでください。

*往路 
 1区「王子」         「鬼だよ。あんた」  
 2区「ムサ」         「黒人が速いというのは偏見です」 
 3区「ジョータ」       「モテるんだね?」  
 4区「ジョージ」       「モテるんでしょ?」  
 5区「神童」         「親も喜ぶと思うんだ」  
*復路 
 6区「ユキ」         「やるからには狙う」  
 7区「ニコチャン」      「ひとりじゃ襷はつなげねぇよ」  
 8区「キング」        「就職安泰ってホントだな?」  
 9区「走」          「すぐに行きます。待っててください」  
 10区「ハイジ」        「君たちに頂点を見せてやる」  


この作品は、ドラマ化されそうですよね。
これほどまでに感動的なラストは、映像にも◎だわ。
映画化ってこともあるかな。 
「夜ピク」さえドラマじゃなく、映画になったんですものねぇ~。

最後はまるで寛政大学の一員となって、
箱根を一緒に走っているような興奮を覚えました。
大袈裟でもなんでもなく、一度引き込まれたら、もうあっという間。 
読後は感動で胸がいっぱいです。
恐るべし!三浦しをんの筆力。
これほどまでに真っ直ぐな青春小説に出会ったのは久しぶりです。


既読の方が圧倒的に多いと思うので、
ならば!と、勝手にキャストなどを…考えてみた(笑)

●走    →  小池徹平くん
●ハイジ  →  竜也さんだったら面白いかも♡
           でも、ちょっと違うかなぁ~。小出恵介くんかな。
(双子の)
●ジョータとジョージ  → 斉藤?兄弟
                 (タッチの実写をやった人。名前は分かりません)
●ムサ   →  モグスさん(山梨学院大)他に黒人は…浮かびません;;
●神童   →  成宮?なんとかくん(笑)名前まではちょっと。
           もしくは、森本亮冶くん
●ユキ   →  ヤマピー(但し、メガネ必須) 
●ニコチャン  →  弓削智久くん(太ってはいないが…)
              または、塚本高史くん。  
●キング  →  ドランクドラゴンの塚地さん。 
           役者さんなら、山田孝之くん。
●王子  →  TVの電車男の人。
          チビノリダーだった子(名前は知りません)


皆さんはどうでしょうか?



明日から三連休♡
どうやら、冬の寒い日ばかりが続くようですね。  雪よ降れ~(笑)
本書を未読の方は、是非!手にとって、箱根駅伝にご参加を!
熱く、熱く、そして暑くなって、
寒さを吹き飛ばしてみてはいかがですか? 
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by merrygoround515 | 2007-01-19 01:28 | Book