『覆面作家』シリーズ☆三部作 北村薫 だ~い好き♡
2007年 01月 21日
♡♡♡♡♡♡♡♡♡ 好き。好き。大好き。♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
≪私≫と円紫さんのシリーズも、もちろん大好き♡
「時と人」シリーズの
『スキップ』『ターン』『リセット』 も、そりゃ大好き♡
だけど・・・
一番好きなのは 『覆面作家』シリーズです♡
私が、所有&既読の書籍の中で、一番好きです。
多分これからもずーっと一番です。
♡『覆面作家』シリーズ三冊まとめてご紹介♡
内容は、いたってシンプル。
主人公 新妻千秋(19歳)は新人ミステリ作家。
でありながら、名探偵
作家デビュー後、ついたペンネームが・・・
姓は「覆面」名は「作家」。世間には正体不明の設定です。
その千秋さんの人柄と生活の様子を、
担当編集者の岡部良介の目線と共に綴っている作品です。
二人は其々に日常生活を送りながら、様々な事件と遭遇します。
名探偵・千秋ワトソン役・良介、となり「謎解き」をします。
この千秋さんがね~それはそれはもう、すごいのなんのって!
いやぁ何から書いていいのか・・・
一言で言い表すと、
超・ウルトラスーパー・最上級の ≪外弁慶≫ です(笑)
日頃は、世田谷区内の大邸宅で、執事に守られながら
優雅な日常生活を送る、大富豪のご令嬢・千秋(慎ましやかな美女)。
ですが、お屋敷から一歩、門外へ出た、千秋は・・・
全く違う人間になってしまうのです。 ∴∵ゞ(゚ε゚ )ブッ
あっもちろん、可憐な容姿はそのまま。絶世の美女
180度、人が変わるの。行動、口調、やること成すこと・・・
お嬢様では有り得ない… 変貌ぶりが凄まじい~(><;
まぁ見事に二つの個性を発揮しています。
面白そうでしょ? 面白いんですよぉ~。
この千秋さんの二面性に便乗してなのか、
岡部良介は一卵性の双子です。因みに弟。(笑)
全く同じ容姿で、警視庁の刑事が、兄・優介。
この兄弟、実は家族は二人きり。
毎度毎度、千秋さんに翻弄されっぱなしで…
常に優柔不断な良介ですが、兄・優介は違います
「俺は、温厚篤実、公明正大、頭脳明晰、岡部優介だ。」
(本文より) ねっ。
でも、千秋さんほどの性格の差はみられませんが。
彼ら兄弟の性格の違いも、個性的で楽しめます!
それに二人とも美男子なんですよ。(〃▽〃)
面白ついで(?)に、もう一つ。小ネタを。 アハハ
千秋さんの良介の呼び方です。
◆屋敷内=「岡部さん」(のみ)
◆屋敷外=「リョースケ」や「おまえ」
とにかくおしとやかで、おっとりとして、清楚で、愛らしい千秋さん。
そのお嬢様が、喋り方は別人になり、
その上、天才格闘家でもあり・・・。
蹴るわ 殴るわ 投げ飛ばすわ・・・ すんごいオテンバ娘♪
兄弟共々技の餌食になってしまったほど。
怒ると見境、無くなるようです。 (≧∇≦)
当のお嬢様本人は、
この性格の異変を全くコントロールできないのだそうだ。ありゃま。
そんな「二人の千秋さん」の魅力に、どんどん惹かれていく良介♡
良介自身には、どちらの千秋さんも、千秋さんなんですよ♡
共に事件を解決していくうち、二人の距離も少しずつ近づき・・
終盤、危険な事件に巻き込まれますが・・・
実に、ほんわかします。 癒されますね~ふふふ。
一冊ごと、それぞれ三編の短編で構成されていますが、
連作長編になっています。
千秋さんも19歳から20歳に成長します。(〃▽〃)
全ての事件の内容は、ヒミツです。 (^0^ヘュ-オッホホ♪
この作品の事件、読んでいるとね、
自分にも解決できるのではないか?って気持ちになりますよ。
挑戦したくなる、雰囲気があるんです。
天才!千秋さんに勝負しましょう! とは言いませんが、
推理する楽しみも(現実味に溢れているので)
充分に、味わえると思います。
勝敗は抜きにして、あまり難しくはない、
日常的な推理を是非、楽しんでみてください。 ファイト!!
全体を通して、楽しくてちょっとだけ切なくて、
もちろん、北村氏ですから!考えさせられるところもあり、深いです。
そうです!北村作品ですもの、読み応え充分です。保証します
是非、未読の方は、ご堪能ください。
既読の方は、そうですね~
もう一度、千秋さん♡に会って、惚れ惚れしましょう。
★補足★
シリーズです。順番にお読みください。
(何処から読んでも構いませんが面白みは半減します)
1)◆『覆面作家は二人いる』 (角川文庫・解説 宮部みゆき女史)
2)◆『覆面作家の愛の歌』 (角川文庫・解説 大多和伴彦氏)
3)◆『覆面作家の夢の家』 (角川文庫・解説 有栖川有栖氏)
~~~and~~~
◆『覆面作家は二人いる』全4巻(美濃みずほ・角川アスカコミック)
ストーリーとしては、①~③で完結しています。
④巻は、①~③刊行後、3年位経過してから刊行されました。
④巻の内容は、原作にはありません。
但し、北村氏のアドバイスを受けての刊行だったそうです。
欲を言えばね、単行本も文庫本も、
版元が違うノベルズさえも、挿画は高野文子さんなんだもの
コミックも高野女史が・・・よかったなぁ。
きっと無理だったのでしょうね。 (〃´o`)=3
本書たち、最高傑作でございます。
気分が優れない時、体調が芳しくない時、
ハイテンションな時、ハッピーな時、などなど。
喜怒哀楽のあらゆる状態を万全にカバーしてくれる!
という効能が、刷り込まれているのです。本当よ♪ アハハ
「一家に1セット」です (三冊で1セットよ)
実は私、主人公の千秋さんよりも、
良介が所属する編集部の先輩
“左近幸恵女史”が一番好きなんです。
by merrygoround515
| 2007-01-21 15:08
| Book