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読書日記及び過去の読書         〆(・_・ )メモメモ


by merrygoround515

『KIDS』 原作:乙一 脚本:坂東賢治 ノベライズ:相田冬二

KIDS (角川文庫 お 52-99)
乙一 / / 角川書店
ISBN : 4044253072
スコア選択: ★★★




「KIDS」は、「きみにしか聞こえない」(01年、角川スニーカー文庫)に
収録された短編「傷―KIZ/KIDS―」が原作。

小池徹平&玉木宏がピュアな友情・希望を描き出す映画「KIDS」の小説版。

「傷の深さも痛みも二人で半分」
子供の頃、父親にひどい傷つけられたタケオは、
ある日、寂れた町のダイナーでアサトと出会う。
やがてタケオは、
アサトが人の傷を自分の体に移すことができる、
特殊能力を持っていることに気づく。
タケオがアサトの秘密を知ったときから、二人の友情が始まった。
自分を痛めつけるかのように、自らに傷を移しつづけるアサト。
それが彼の辛い過去への贖罪の行為だと知ったタケオ。
やがて、2人はお互いの心の傷と向き合い……。

友情の深さと、アサトともちろんタケルの純朴さに、胸が痛い。
二人の過去の傷も、現在も、そして未来も、共に歩むことで
強く、明るく、幸せになって欲しいと願わずにいられない。



私が読んだのは、『失はれる物語』  (角川文庫刊)に収録の「傷」でしたが、
「傷」=「KIDS」 には、ちょっと感動してしまったわ。

とにかく原作も、映画も同等に素敵な作品であること、間違いないですね。
早く映画館へ行かなくちゃ。
by merrygoround515 | 2008-02-11 20:21 | Book